暗号資産市場では現在、大きな期待が高まっている。2025年9月16日に予定されているFOMC（米連邦公開市場委員会）で、米連邦準備制度理事会（FRB）が今年初めて利下げに踏み切るかどうかが注目されているためだ。
もし利下げが実施されれば、市場に新たな流動性が流入し、強気の勢いが加速するとの見方が広がっている。結果として、アルトコイン（ビットコイン以外の暗号資産）の価格上昇を狙い、投資家はこぞって買いを進めている。
現在、多くの個人投資家がXRPやCardanoに資金を投入している。これらはブランド力や長い実績、強固なコミュニティを持つため魅力的に映る。しかし、専門家の間では、新規プロジェクトであるBitcoin Hyperこそが「今買うべき仮想通貨」として注目されている。
プレセール（事前販売）中のHYPERは、すでに調達額が1,500万ドル（約22億4,000万円）を突破しており、早期段階での強い勢いを示している。これは取引所に上場後、大幅な価格上昇につながる可能性を示唆するものだ。では、Bitcoin Hyperとは何なのか、なぜアナリストたちが高く評価しているのかを見ていこう。
Bitcoin Hyperがビットコインをプログラム可能なマネーに変える
ビットコインは「高いセキュリティ」「改ざん不可能性」「インフレ耐性」で広く知られているが、その一方で「プログラム可能性」と「速度」には弱点がある。Bitcoin Hyperはその課題を解決する。
Bitcoin HyperはSolana Virtual Machine（ソラナ仮想マシン）を基盤としたレイヤー2ブロックチェーンであり、ソラナの高速処理能力とスマートコントラクト対応を引き継ぎながら、一定間隔で状態をビットコインのレイヤー1へ報告して最終的に決済する仕組みを採用している。この設計により、セキュリティ、柔軟性、スピードのバランスが取れている。
その結果、Bitcoin上でDeFi（分散型金融）、ミームコイン、決済、RWA（現実資産のトークン化）、ゲームなど多様なユースケースが可能になる。また、BTC保有者が自らの資産を安全にL2へ移動できる「トラストレス・カノニカルブリッジ」も備えており、価値保存手段であるビットコインを「世界のデジタル経済を支えるプログラム可能なマネー」に進化させる可能性がある。
ビットコインには20兆ドル（約3,000兆円）を超える主に眠った流動性が存在するため、こうした新しいユースケースは市場に歓迎され、大量のユーザーと資金がBitcoin Hyperに流入する可能性がある。
そのため、複数の専門家はHYPERが大きな利益を生み出すと予想している。たとえば、99Bitcoinsのウマル・カーン氏は「上場後には100倍のリターンが期待できる」と指摘している。暗号資産市場で100倍の上昇は日常的に起きるものではないが、ビットコインをオンチェーン金融の基盤へと変革する取り組みは稀少な機会であり、Bitcoin Hyperはその例外的な存在となる可能性がある。
XRP ETFの延期：さらなる悪材料
7月にXRPは3.65ドル（約545円）の過去最高値を記録したが、その後勢いは鈍化した。Ripple Labs（リップル・ラボ）の内部関係者による売却が相場上昇を止め、現在は7月の高値から17.5％下落している。
さらに、オンチェーン調査者のZack XBT氏による「リップル・ラボが不正行為を行い投資家を誤導した」との疑惑も報じられ、XRPの先行きに不透明感を与えている。
今月に入り、SEC（米証券取引委員会）はフランクリン・テンプルトンのXRP ETF承認を延期した。市場操作や投資家保護に関する懸念が理由とされ、XRPにとっては逆風が続く形となっている。
Cardanoクジラが1億4,000万ADAを売却
Cardanoも問題を抱えている。オンチェーン分析者アリ・マルティネス氏（X上ではAli Charts）によれば、大口保有者（クジラ）が2週間で1億4,000万ADAを売却し、彼らの保有比率は総供給量の15％未満に低下したという。
これは大口投資家の信頼低下を示すサインであり、さらなる下落リスクを高めている。供給面での悪影響だけでなく、新規投資家にとっても参入の障壁となり、現在のADAは厳しい状況にあると考えられる。
結論：HYPERはXRPとADAを上回る可能性
暗号資産市場全体はマクロ経済の追い風により強気の見方が広がっているが、XRPやCardanoのような主要コインはすでに大きな時価総額を達成しており、さらに最近のネガティブ要因を考えると、今後の上昇余地は限定的である可能性が高い。
そのため、新規投資を検討する投資家にとって、より有望な選択肢が存在する。それがBitcoin Hyperだ。基盤技術の強みと初期段階での成長余地を兼ね備えているため、今後数か月でXRPやCardanoを大きく上回るリターンをもたらす可能性がある。