パイネットワーク(PI)は1日、前日比2%の上昇に続き、0.2700ドル台を維持した。
開発チームはテストネット上で新たな分散型金融(DeFi)機能を発表し、DEX(分散型取引所)、AMM型流動性プール、トークン作成ツールを実装した。
これらの機能は実用性の向上を狙った動きであり、ステラ(Stellar)プロトコルのバージョン23アップグレードが本格稼働すれば、これらがメインネットに統合される可能性がある。
木曜時点でパイネットワーク 価格は前日比1%高で推移しており、共同創設者チェンジャオ・ファン氏のToken2049登壇とDeFi機能公開が買い材料になっている。
DeFi機能で実需要を狙うパイネットワーク
チェンジャオ・ファン氏がシンガポールのToken2049でWeb3ユーティリティに関するスピーチを行った直後、開発チームは複数のDeFi機能をテストネットで公開した。
The launch of Pi DEX, AMM, and liquidity pool features on Testnet gives developers and Pioneers a live environment to try out the mechanics of decentralized finance (DeFi) inside the Pi ecosystem.
Read the full announcement to learn more! https://t.co/JrTc7lbbp6
— Pi Network (@PiCoreTeam) October 1, 2025
DEXではトークンスワップや流動性提供が可能になり、トークン作成機能を用いてミームコインではなく実用性ある資産の発行を推奨している。
ステラのバージョン23はスマートコントラクト機能を導入する重要なアップグレードであり、木曜時点でTestnet1ではすでに稼働している。Testnet2を経てメインネットへ移行する計画が進行中だ。
パイネットワーク 価格のテクニカル分析:下落圧力は緩和傾向
パイネットワーク 価格は0.2700ドル上での推移を続けており、木曜安値0.2565ドルを基点としたサポート帯を維持している。
日足チャートでは横ばい推移が続いており、Token2049参加やDeFi機能ローンチ直後としては控えめな反応に留まっている。
とはいえ、テクニカル指標では売り圧力の後退が見られる。RSI(相対力指数)は33まで回復し、売られ過ぎ圏から反転した。
MACDもシグナルラインへの接近が進んでおり、ゴールデンクロスとなれば上昇トレンド再開の合図になる。
上方向では8月1日の安値である0.3220ドルがレジスタンスとなる見込みで、下降チャネルの上限トレンドラインとも重なる水準だ。
一方で0.2565ドルを割り込めば、0.2000ドル(約30円)までの下落余地が広がる可能性もある。
パイネットワーク 価格の次なる焦点:実需転換か、それとも資金シフトか
パイネットワークはユーティリティ拡張に向けた明確なロードマップを描いているが、市場は依然としてその実装タイミングを慎重に見極めている。
メインネット統合が遅れた場合、資金は他の新興プロジェクトへ流出する可能性もある。
実際、ミーム銘柄とユーティリティ銘柄の両側面を併せ持つ新興トークン「PEPENODE」は、一部の投資家の間でポストPI候補と目されている。
パイネットワーク 価格の停滞が長引けば、成長余地の大きいPEPENODEのような新興銘柄に資金が向かう展開も考えられる。
