Rippleと米国証券取引委員会(SEC)の訴訟が正式に終了したことで、トレーダーや機関投資家の間で新たな熱気が広がっている。法的不透明感が解消されたことにより、XRPは市場全体を上回るパフォーマンスを見せ、10ドル到達への期待が再び高まっている。
訴訟終結で勢い強まる
RippleとSECは、約5年にわたる法廷闘争を正式に終結させ、残るすべての控訴を取り下げる動議を提出した。Rippleの最高法務責任者は、同社が今後は事業拡大に専念できると確認し、ブロックチェーン決済企業にとって新たな時代の到来を示した。
市場の反応は即座に表れた。XRPは1日で10%以上急騰し、3.33~3.35ドル(約490円~約493円)で取引され、主要暗号資産トップ10の中で最も高いパフォーマンスを記録した。この上昇は、訴訟終結への安心感に加え、今後の機関採用拡大への期待感によって支えられている。
アナリストは10ドルへの道筋を指摘
市場アナリストの間では、XRPが二桁ドルに到達する可能性についての議論が本格化している。著名トレーダーのGalaxyBTCは、XRPの価格チャートにおける「高値圏での安値切り上げ」という長期的なパターンを指摘しており、これは2014年から2017年にかけての急騰時と類似しているという。
「XRPが3.35ドルの抵抗線を突破し、それをサポートに転換できれば、10ドルに向けた上昇が見られるだろう」とGalaxyBTCは述べ、5年間続いた訴訟と強気パターンの時間軸が重なる点を強調した。
別のアナリストであるChartingGuyは、2017年の上昇局面との類似性を挙げ、短期的な目標を8ドルに設定している。また、CrediBULL Cryptoは3.80ドル突破がさらなる上昇の第一歩となると見ている。
機関投資家の関心が急増
Coinglassのデータによると、XRPのデリバティブ取引は急増しており、24時間取引量は197%増の182億6,000万ドル(約2兆6,800億円)に達した。特にオプション取引は1,300%以上の増加を記録し、未決済建玉も20%増の88億2,000万ドル(約1兆2,900億円)となっている。
法的障壁が取り除かれたことで、企業財務や決済インフラとしてXRPの活用を検討する機関が増えているとされる。ブラックロック(BlackRock)は現時点でのXRP ETF計画を否定しているが、市場関係者の多くは、今後取引所上場型商品や企業のバランスシートへの組み入れが現実化すると予想している。
20ドル到達シナリオ
一部の予測では、XRPの価格目標は10ドルを超え、20ドル(時価総額1兆2,000億ドル超)に達する可能性も示されている。このシナリオには、国際送金におけるほぼ普遍的な採用や、SWIFTに匹敵するグローバルネットワークの構築、さらに現実資産の大規模なトークン化が必要となる。
Rippleのブラッド・ガーリングハウスCEOは、今後5年間でXRPがSWIFTの取引量の最大14%を獲得する可能性に言及している。市場サイクルの好転、規制の明確化、機関採用の進展が組み合わされれば、XRPは新たな価格領域へと踏み込む可能性がある。
展望:法的勝利を起点に
RippleとSECの法廷闘争終結は、XRPに重くのしかかっていた不確実性を取り除いた。テクニカルパターンの整合性、機関投資家の関心の高まり、そしてRippleの事業拡大が重なり、今後数か月の大きな価格変動に向けた環境が整いつつある。
XRPが5ドル、10ドル、あるいはさらにその先に到達できるかは、市場心理、採用スピード、マクロ経済の動向に左右される。しかし、長年の停滞を経て、今ようやく明確な成長の道筋が見え始めている。
Maxi Doge(MAXI)
Maxi Dogeは、暗号資産市場の強気相場の勢いを取り込むために開発された新たなミームコインである。一見するとDogecoinに似たトークンのようだが、ボディビル風のカフェイン漬けの柴犬マスコットを採用し、高リスク取引や大きな利益を象徴するデザインが特徴となっている。
このマスコットは「degen」と呼ばれる高リスク志向の投資家層を反映しており、次の1000倍銘柄を追い求めるミームコイン市場の熱狂を表現している。Maxi Dogeは、大胆な「ジム兄貴」風のスタイルを打ち出し、極端なレバレッジを提供する先物取引所との提携を目指している。
チームは、$MAXI保有者向けの限定オンライン取引大会を通じてコミュニティ形成を進めている。これらの大会ではリーダーボードが設けられ、成績優秀者には報酬が与えられる予定だ。
さらに、流動性確保や提携キャンペーンのために総供給量の25%を「Maxi Fund」として確保している。
YouTubeで35万5,000人以上の登録者を持つ暗号資産アナリストのオースティン・ヒルトン氏は、Maxi DogeはDogecoin保有者にとって魅力的な新たな機会になり得ると指摘する。
Maxi Dogeはステーキング機能を提供しており、価格変動の抑制と保有者への受動的収益の両立を目指している。現在、最大300%の年利(APY)が得られる仕組みを備えている。プレセールではすでに約90万ドル(約1億3,200万円)を調達しており、2025年のミームコイン分野で注目すべき銘柄の一つとなっている。
Caught the candle, escaped the matrix. pic.twitter.com/26d1sRTYO5
— MaxiDoge (@MaxiDoge_) August 13, 2025
取引所上場前の限られた期間に、公式プレセールサイトを通じて割安価格でトークンを購入できる。ETH、USDT、USDC、BNB、さらにはクレジットカードでの購入も可能だ。
Dogecoinは依然として最大のミームコインであり、ローンチ以降267,000%のリターンを記録し、3,400億ドル(約50兆円)を超える時価総額を維持している。しかし、その規模が今後の成長余地を制限する可能性もある。そのため、多くの投資家は次の「犬系」大型銘柄を探しており、Maxi Dogeは2025年の有力なプレセール候補と見られている。
