ビットコインは2025年8月初旬に史上最高値である124,500ドル(約1,960万円)から10%下落した。この調整が健全な押し目なのか、それとも市場の天井を示しているのかが注目されている。
暗号資産分析企業Glassnodeは最新レポートで「歴史的に後期段階に入った可能性がある」と指摘した。同社によると、長期保有者が今回のサイクルで実現した利益は過去のほとんどのサイクルを上回り、売り圧力の強まりと資本流入の減少が見られるという。
特に注目されるのは、今回のサイクルが2015~2018年、2018~2022年の強気相場と類似している点だ。当時と同様の指標が点灯しており、いずれもその後2~3か月でビットコインは史上最高値を更新し、その後に天井を迎えている。
一方で、すべてが悲観的なわけではない。DeepSeekの分析によれば、依然として多くの前向きなサインが見られる。ここではその要点を整理するとともに、今注目すべきアルトコインを紹介する。
短期保有者の買い増し、取引所残高の減少、そして今後の見通し
機関投資家や長期保有者は史上最高値付近での買いに慎重だが、短期保有者は積極的にビットコインを購入している。
CryptoQuantのデータによれば、2025年9月だけで新規ウォレット(開設1か月未満)が73,702BTCを買い増した。これは強気相場でしばしば見られる現象だ。
さらに、取引所残高は直近30日で31,000BTC以上減少しており、短期的な売り圧力を和らげている。
金利引き下げや規制の明確化などマクロ環境の追い風がある一方で、オンチェーンデータからは一段の調整の可能性も示唆される。いずれにしても、ビットコインや暗号資産市場全体が中長期的に明るい未来へ向かっているのは疑いない。
短期的な変動に巻き込まれたくない投資家にとっては、小型で将来性の高いアルトコインを選ぶのが有効だ。DeepSeekの分析に基づく注目の3銘柄を以下に紹介する。
1. Bitcoin Hyper(HYPER) ─ 高速・低コスト・Web3対応のビットコインL2
Bitcoin Hyperは現在最も注目されるプレセール銘柄で、すでに1,800万ドル(約28億円)近くを調達している。大口投資家(クジラ)の参加も確認されており、直近では10万ドル(約1,570万円)相当の購入もあった。
同プロジェクトはビットコインのブロックチェーンを「Solana並みの速度・拡張性・プログラマビリティ」で強化することを目的としたレイヤー2ソリューションだ。Ethereum Virtual Machine(EVM)ではなくSolana Virtual Machine(SVM)を採用し、数千件の取引を同時処理することで、ビットコインの課題である低速性を解決する。
セキュリティは維持され、取引結果はまとめてビットコインのメインチェーンに送信される仕組みだ。これにより、DeFi(分散型金融)、NFTマーケット、DAO、レンディング、ステーキング、ゲームなど幅広いWeb3アプリケーションをビットコイン上で利用できる。
レイヤー1のBTCをラップしてレイヤー2対応トークンに変換する「カノニカルブリッジ」により、誰でもシームレスに利用可能だ。DeepSeekの予測では2025年末にHYPERは0.32ドル(約50円)に達する可能性があり、現行の販売価格0.012965ドル(約2円)から最大2,300%のリターンが見込まれる。
2. Maxi Doge(MAXI) ─ DOGE打倒を狙うシバ犬系ミームコイン
Maxi Dogeは、長期ポートフォリオに加えるには意外な選択肢に思えるが、DeepSeekはその話題性とミーム的拡散力から「次の1000倍銘柄」候補とみている。
MaxiはDogecoinと同じシバ犬に由来するが、知名度で劣ることから「家族から愛されなかった存在」として語られている。そこから逆境を力に変え、ミーム市場で頂点を狙う物語が設定されている。
開発チームは総供給量の40%をプロモーションに割り当て、PRキャンペーン、インフルエンサー提携、SNS展開に注力している。また、先物取引所への上場も計画しており、レバレッジ取引を好む投機家層の注目を集めるだろう。
DeepSeekの予測では、MAXIは2025年末までに0.0024ドル(約0.37円)に到達する可能性があり、現行のプレセール価格0.000259ドル(約0.04円)から約820%の上昇が見込まれる。すでに2.4百万ドル(約3.8億円)以上を調達済みだ。
3. BNB(BNB) ─ 世界第5位の暗号資産、100%上昇の可能性
BNBは直近で史上最高値を更新しており、同期間にBTC、ETH、SOL、XRPなどが下落または横ばいの中で存在感を示した。
通常は史上最高値付近での買いはリスクが高いとされるが、BNBは4年間続いた調整レンジ(2021年5月~2025年5月)を突破しており、下落局面が限定的である可能性が高い。
テクニカル分析によれば、レンジ幅をブレイクアウトに投影すると、今後数週間でBNBは2,000ドル(約31万円)に到達するシナリオが見込まれる。
BNBはバイナンス(Binance)など主要取引所で購入可能だ。
まとめ
ビットコインがサイクル後半にある今、注目すべきは長期的な成長余地を持つアルトコインだ。特に、Bitcoin Hyper(HYPER)、Maxi Doge(MAXI)、BNB(BNB)は投資家にとって有力な選択肢となり得る。
※免責事項:本記事は投資助言を目的としたものではない。暗号資産市場は変動が激しいため、投資判断は各自の調査に基づいて行うこと。