ビットコイン(BTC)は過去24時間で3%上昇し、再び10万ドル(約1,540万円)の価格目標が話題となっている。こうした動きの中、他の暗号資産にも注目が集まりつつある。市場の回復が進む中で、今注目すべき4つの銘柄を紹介する。
なぜビットコインの上昇は他の仮想通貨にも好影響を与えるのか
今週、ビットコインは再び上昇基調にあり、97,000ドル(約1,492万円)を突破したことが投資家の間で話題となっている。過去1か月で27%上昇し、スポット取引量も過去24時間で45%増加した。
暗号資産市場のセンチメントを示す「Crypto Fear & Greed Index」は現在67ポイントと、「Greed(強気)」の領域にある。市場全体がポジティブな雰囲気に包まれる中、オルトコインやミームコインへの期待も高まっている。
ビットコインは市場全体の「トレンドセッター」として機能する傾向がある。価格上昇により投資家心理が改善し、それが他の銘柄にも波及する。たとえばEthereumはビットコインとの相関係数が0.8〜0.9と高く、ビットコインが上昇すればEthereumも同様の動きを見せる傾向がある。
LitecoinやXRPなどの主要なオルトコインも、これまでビットコインの価格推移に追随する形で上昇してきた。つまり、ビットコインの注目度が高まることで、他の有望な暗号資産にも資金が流入しやすくなる。
現在、X(旧Twitter)などのSNSでは、次に上昇する可能性のあるオルトコインを探すトレーダーたちの投稿が増えており、類似のトレンドが再び起きる可能性が高い。
ビットコインが再び10万ドルを目指す中、注目すべき仮想通貨は?
ビットコインが10万ドルに向かう今、次に注目すべき銘柄はどれか。ここでは特に注目されている4つの暗号資産を紹介する。
1. Solaxy(SOLX)
Solaxy(SOLX)はSolanaエコシステム内でも注目度の高いプロジェクトの一つであり、Solanaのスケーラビリティ問題を解決するLayer-2ソリューションとして設計されている。DeFiの利用やミームコインの取引が増加する中で、ネットワークの負荷を軽減する役割を担っている。
It’s a $SOLX world. 🪐
We’re just lucky to be living in it 🔥🛸 pic.twitter.com/hMfraXPdwX
— SOLAXY (@SOLAXYTOKEN) May 7, 2025
オフチェーンでトランザクションを処理することで、混雑時でもコストを抑えながらスムーズな取引が可能となる。この仕組みにより、Solaxyのプレセールでは既に3,350万ドル(約51億5,000万円)以上の資金を調達している。
Solanaの成長と連動した価値が期待されるだけでなく、SOLXトークンは高利回りのステーキングが可能である点も長期保有のインセンティブとなっている。
さらに、同プロジェクトはCoinsultによる監査を受けており、信頼性の面でも一定の評価を得ている。Solanaの将来性に期待する投資家にとって、SOLXは注目すべき銘柄といえる。
2. Alpaca Finance(ALPACA)
現在注目されるもう一つの仮想通貨は、BNBチェーン上のDeFiプロトコルであるAlpaca Finance(ALPACA)である。同プロトコルはレバレッジ付きイールドファーミングを提供しており、借入を活用して利回りを増加させる仕組みが特徴的だ。
ALPACAトークンはガバナンス投票やステーキング報酬などに使用され、同プロジェクトの中核を成している。最近では「Alpaca 2.0」と呼ばれるアップグレードが行われ、自動運用型のボールトが追加されており、機能性が向上している。
こうした進展とビットコインの上昇による市場の活況により、ALPACAは個人投資家の注目を集めており、過去24時間で65%の急騰を記録している。
3. Polyhedra Network(ZKJ)
Polyhedra Network(ZKJ)は、ゼロ知識証明(ZK)技術を活用したインフラプロジェクトである。主力機能である「zkBridge」は、複数のブロックチェーン間での資産とデータの安全な移動を可能にしており、Web3における相互運用性(インターオペラビリティ)の課題解決を目指している。
ZKJが注目されている背景には、ZK技術自体が次世代ブロックチェーンに不可欠とされている点がある。実際、ZKJの取引量は過去24時間で590%増加しており、投資家の関心の高さがうかがえる。
時価総額が6億2,000万ドル(約954億円)にとどまる同プロジェクトは、今後の採用拡大によってさらなる成長余地を残している。
4. Movement(MOVE)
Movement(MOVE)は、MetaのDiemプロジェクトと同じ「Moveプログラミング言語」を用いて開発されたLayer-1ブロックチェーンである。スマートコントラクトの安全性と効率性に重点を置いた設計が特徴で、開発者にとって魅力的な選択肢となっている。
MOVEは比較的新しいプロジェクトであり、リスクは高いものの、ビットコインの上昇によって次なるLayer-1銘柄を探す動きが出ている中で注目を集めている。
現在のトークン価格は0.15ドル(約23円)で、過去最高値から89%下落しているが、技術的にユニークなプロジェクトであることを考えると、安値で参入できる機会ともいえる。
結論
ビットコインが再び10万ドルを目指す中、同市場はBTC以外にも多くの魅力的な可能性を秘めている。今回紹介したプロジェクトは、ブロックチェーンの基盤技術からDeFiまで幅広く、将来的な成長が期待される。
中でもSolaxyは、プレセール段階でありながら大きな注目を集めており、SOLXの分散型取引所(DEX)上場に向けた期待が高まっている。
