暗号資産市場では、小規模トレーダーからクジラまで、多くの投資家が有望な暗号資産プレセール(初期販売)に注目している。これらのプロジェクトは市場に新しい価値をもたらしており、初期段階のトークンは開発者がどこに焦点を当てているかを示す指標となる。そのため、将来的なエコシステム拡大を見据えて早期段階で確認する投資家が増えている。
投資家は、各チームがどのように実用的なツールや機能、ユースケースを構築しているかを注視している。これが、現在プレセールが重要視される理由である。
現在注目される主要暗号資産プレセール
Bitcoin Hyper(HYPER)──ビットコイン実取引向けに構築された初のSVMベースのロールアップを支えるトークン
Bitcoin Hyper は、実際のビットコイン取引を処理するために開発された SVM(Solana Virtual Machine)ベースのロールアップを搭載したビットコイン Layer-2 トークンだ。HYPER はプロジェクトのネイティブトークンであり、低コストかつ高速なビットコイン送金を可能にするとともに、DeFi インフラ構築や高利回りステーキング報酬も提供する。
Hyper チームはすでにステーキング計算機、ブリッジのデモ、ブロックエクスプローラーを公開しており、これが「今買うべきプレセール」と評価される理由となっている。ゼロ知識証明(ZKP)の最終調整によりメインネットが遅れる可能性はあるものの、展開が進めばビットコインに不足していたスマートコントラクトの柔軟性とスケーラビリティをもたらす。
HYPER のプレセールは2025年5月に開始され、すでに2,610万ドル(約3億9,000万円)以上を調達した。多くのクジラが購入しており、2025年10月だけで約580万ドル(約8億7,000万円)を集めた。記事執筆時点での価格は0.013235ドル(約2円)で、数時間後に値上げが予定されている。
Maxi Doge(MAXI)──初期DOGEの荒々しいエネルギーを1,000倍へと引き上げるミームプロジェクト
ミームコインは終焉したわけではなく、ただ休眠しているだけだ。数百万ドル規模のミームコイン市場が再燃すると見込む投資家にとって、今はポートフォリオ構築に適した時期だ。こうした背景から、Maxi Doge は2025年屈指の注目プレセールとされている。
本プロジェクトは、初期の DOGE が持っていた制御不能な荒々しいエネルギーを継承し、それを1,000倍に引き上げることを目指す。中心となるのは独自のコミュニティであり、「本当のポンプは筋肉ではなくチャートにある」と理解する“ジム系クリプト投資家”が参加している。Maxi Doge は極端なトレード文化を再活性化し、限界まで挑戦したい投資家を支援する。
MAXI は Ethereum ベースのトークンで、ゲーミフィケーションされたトレードイベント、コミュニティ主導のアルファ情報、通常では得られない領域へ進むための“ロックイン型”エコシステムへのアクセスを提供する。
セキュリティ面も重視しており、スマートコントラクトは SOLIDProof と Coinsult によるフル監査を完了している。プレセールは約4か月で390万ドル(約5億8,000万円)以上を調達し、現価格は0.000267ドル(約0.04円)だが、明日の値上げが予定されている。ステーキングでは年利78%の報酬が付与される。
PepeNode(PEPENODE)──電気代も設備も不要、“仮想マイニングゲーム”で暗号資産を獲得
PepeNode は、ハードウェア不要の仮想マイニングを可能にするプロジェクトで、採掘をシミュレーションゲームとして楽しめる点が特徴だ。電気代や設備保守の心配が一切なく、ユーザーは仮想マイニング施設の拡張に集中できる。
最大の特徴は、仮想マイニングで獲得した暗号資産を使い、施設をアップグレードできる仕組みだ。プロジェクトは「マイニングはもっとシンプルで、場所や初期投資に縛られなくてよい」と主張する。ハードウェア不要というアプローチは、初期のマイニングの手軽さを現代風に再現し、主要ミームコインの採掘をゲーム化したものだ。
今後はさらに多くのミームコインを採掘可能にし、ゲームプレイを通じて有名トークンを直接獲得できるエコシステムを目指すとしている。
また、施設拡張・ノード購入・アップグレードで使用される PEPENODE の70%が永久にバーンされるため、供給量が減り、普及が進むほど希少性が高まる。
プレセールは3か月続いており、200万ドル(約3億円)以上を調達した。現価格は0.0011363ドル(約0.17円)で、ステーキング報酬は年利621%に設定されている。
今チェックすべき暗号資産プレセールとは
暗号資産プレセールを確認する目的は、次に何が起こるかを占うことではなく、どのプロジェクトが“今”有用な仕組みを構築しているかを見極めることにある。投資家は、単に流行を追うのではなく、実際のユースケースとの関連性に注目している。
2025年が進むにつれ、初期トークンへの関心が再び高まっている理由が明確になっており、多くのトレーダーが広い視野で市場を捉える必要性を感じている。
免責事項:本記事は投資助言ではない。暗号資産はリスクが高いため、投資にあたっては各自で十分な調査を行うこと。
