暗号資産市場では新たなミームコイン熱が再燃する兆しを見せ、クジラ(大口投資家)が水面下で準備を進めている。
米連邦準備制度理事会(FRB)が新型コロナ期に示した金融緩和路線では、金や銀が先行して上昇し、その後に暗号資産市場が急騰した経緯がある。
今回も貴金属価格は堅調に推移したが、上昇一服を受け、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、ドージコイン(DOGE)が大きな上放れ局面を迎えつつある。
とりわけミームコインは、次の強気相場で再び高いパフォーマンスを示すとの見方が広がっている。こうした中、いわゆるスマートマネーは2026年の上昇を見据え、有望なミームコインの仕込みを進めている。
注目のミームコイン:Fartcoin、Bonk、Pepenode
Fartcoin(FARTCOIN)
Fartcoinは現在もクジラと個人投資家の双方から支持を集める代表的ミームコインとなっている。
実用性を持たず、名前も軽妙な同コインが数十億ドル規模の評価額に達した事実は、ウォール街にとって受け入れ難い一方、ミームコイン投資家の熱狂を象徴している。
アナリストの間では、2026年の暗号資産強気相場においても、同コインが上位銘柄に入るとの見方が強い。
直近ではRSI(相対力指数)とOBV(オンバランス・ボリューム)で強気のダイバージェンスを形成し、上昇シナリオを裏付けた。0.40ドル(約60円)付近の抵抗線突破を前に、クジラの買い集めが加速している。
オンチェーン分析のOnchain Lensによると、あるクジラは過去2日間で266万ドル(約3億9000万円)相当を購入した。
In the past 2 days, a whale has spent $2.66M $USDC/$USDT to buy 8.58M $FARTCOIN.
Address: fx4E7VEysZciM5nqNbCeEUYPzfYSStuz19SWskTqxnk pic.twitter.com/OUA7TCRkOr
— Onchain Lens (@OnchainLens) December 29, 2025
Bonk(BONK)
Bonkはソラナ基盤のミームコインとして、専門家から有望視されている銘柄の一つだ。CoinMarketCapのデータでは、市場参加者の94%超が強気見通しを示し、全銘柄の中でも最も高いセンチメントを記録している。
The Most Bullish Crypto Projects Right Now (Ranked by Sentiment)$BONK : 94.7%$ONDO : 93.8%$KAS : 91.6%$HBAR : 88.2%$SUI : 87.9%$TRX : 87.7%$SEI : 87.5%$XRP : 86.1%$PI : 86.1%$NIGHT : 86.0%$BONK and $ONDO leading sentiment with 94.7% and 93.8% bullish ratings.… pic.twitter.com/wPjL6OUsmt
— Dami-Defi (@DamiDefi) December 29, 2025
価格上昇を保証する指標ではないものの、コミュニティの結束力を示す材料と受け止められている。著名アナリストの間でも評価は高く、Crypto GVRは反転局面入りを指摘し、目標価格を0.00004ドルとした。
これは現水準から約4倍の上昇余地を示唆する水準となる。また、トレーダーのミッキーもBONKでロングポジションを構築し、来年に20倍のリターンを狙う姿勢を示している。
Bitcoin Hyper(HYPER)
Bitcoin Hyperは、高い実用性を備えた希少なミームコインとして注目されている。多くのミームトークンが話題性に依存する中、同プロジェクトは次世代ビットコイン拡張基盤の構築という明確な用途を掲げる。
BTC取引を高速かつ低コストで処理しつつ、最終的にはビットコイン基盤に安全に決済するレイヤー2ネットワークを開発している。ゼロ知識技術とSVMベースの実行レイヤーを採用し、メインチェーンを圧迫せず高スループット処理を可能にした。
これにより、ステーキングや分散型アプリなど、従来BTCが苦手としてきたオンチェーン活用が広がる。
プレセールではすでに3000万ドル(約45億円)超を調達し、50万ドル(約7500万円)以上を投じるクジラの参加も確認されている。
初期購入者はトークンをステーキングし、年率換算で約40%の利回りを得ている。実インフラとミーム性を融合させた点が評価され、有力ミームコイン候補の一角を占めている。
Pepenode(PEPENODE)
Pepenodeも実用性を重視したミームコイン投資先として注目されている。
Pepe系ミームコインの人気を背景に、mine-to-earn(採掘報酬型)ゲーム要素を組み込んだ独自エコシステムを展開する。投資家は仮想マイニング設備を構築・強化し、実際のハードウエアや電力コストなしで報酬を得られる。
単なる保有にとどまらず、ゲーム感覚で収益を生む点が特徴となる。報酬はPEPENODEに加え、PEPEやFartcoinなど主要ミームトークンでも受け取れる仕組みだ。
プレセールではすでに約300万ドル(約4億5000万円)を調達し、個人投資家の関心も高い。高水準のプレセールステーキング報酬を提供しており、小口投資家にとって参加しやすい設計となっている。
同ICOは残り1週間余りで終了予定で、割安価格での取得機会は限られている。
