Memecore（M）は先週比55％の上昇を記録し、長らく続いたディセンディング・ウェッジ（下降型のチャートパターン）を上抜けたことで再び注目を集めている。
取引高の増加と8億7,000万ドル（約1,330億円）の時価総額を背景に、価格は史上最高値である1ドル付近まで最大160％の上昇余地があると見られている。
この動きは単なる一時的なチャート上の現象ではなく、数週間にわたり低調だったミームコイン市場の勢いが再び戻りつつあることを示すシグナルだ。
中規模銘柄であるMemecoreが急伸すると、個人投資家のFOMO（取り残されることへの恐怖）がセクター全体に波及することが多い。
この記事では、今後の波に乗る可能性が高い注目のミームコイン3選を紹介する。内訳は、波に早く乗れる高成長期待のプレセール2銘柄と、依然として成長余地のある既存の有力銘柄1つだ。
Memecoreの上昇がミームコイン全体の反発を示す理由
Memecoreはディセンディング・ウェッジを上抜けし、0.43〜0.55ドルの主要な抵抗帯をサポートに転換したことで、さらなる上昇に向けた堅固な基盤を形成した。
著名トレーダーのinnovatorYK氏やCryptoSmith0x氏なども強気予想を示しており、SNS上での話題性や投資家の関心が再び高まっている。
市場全体の状況も追い風だ。Solana ETFへの期待感がアルトコイン市場に新たな資金を流入させ、Ethereumの回復がクロスチェーン取引を活発化させている。こうした要因が重なると、ミームコインは往々にして大きな値動きを見せる。
また、Memecoreの24時間取引高は2,700万ドル（約41億円）に達しており、個人投資家と大口投資家（クジラ）の双方から資金が流入していることがうかがえる。
近年の有力ミームコインは、風刺的な起源に加えて、実用性やコミュニティ主導の機能を取り入れる傾向が強まっている。Memecoreの勢いが高まる今こそ、次の候補を見極めるタイミングだ。
1. Maxi Doge（MAXI） – トレーダー志向のアルファ的ミームコイン
Maxi Doge（MAXI）は、いわゆる「デジェン（高リスク志向）ライフスタイル」を全面に押し出した銘柄だ。
プレセール価格は0.0002505ドルで、すでに32万ドル（約4,900万円）以上を調達。1,000倍レバレッジや筋肉トレーニング文化と結びつけた独自のブランド戦略が、Crypto Twitter上で注目を集めている。
Dogecoinの派生銘柄にとどまらないためのロードマップも特徴的だ。将来的なパートナーシップや先物取引機能の導入を検討しており、実用性を持たせる構想を描いている。
さらに、現在797％の年利が得られる初期ステーキング報酬も用意され、長期保有を促している。
積極的なトレーダーが急速に集まりつつあり、Memecoreの再浮上を背景にさらなる注目が期待される。
2. TOKEN6900（T6900） – ユーティリティを持たない純粋なミームコイン
TOKEN6900（T6900）は、ユーティリティ（実用性）やロードマップを一切持たない「純粋なミームコイン」として設計されている。
プレセール価格は0.006825ドルで、すでに160万ドル（約2億4,500万円）以上を調達。S&P500を風刺する大胆なブランディングで、伝統的金融への皮肉を込めている。
AIや過剰な宣伝文句を掲げる他のミームコインとは異なり、TOKEN6900は「正直さ」を前面に押し出す。固定供給と公正なプレセール設計が、純粋なミーム文化を求める支持者を惹きつけている。
Ethereum上のプレセールとしてSNSでも話題になっており、現在38％のステーキング報酬を提供。高リスク・高リターンの暗号資産市場に適した設計となっている。
3. Pudgy Penguins（PENGU） – メインストリームに進出する既存のミームアイコン
Pudgy Penguins（PENGU）は、ミームコイン市場で確固たる地位を築いた文化的ブランドだ。
時価総額は約22億ドル（約3,370億円）、価格は約0.035ドルで、過去1か月で118％上昇している。
その影響力はWeb3の枠を超え、ウォルマートでのぬいぐるみ販売、ランダムハウスとの書籍契約、NASCARとのコラボレーションなど、メインストリーム市場にも進出している。
NFTを基盤としたブランドはWeb3ゲーム「My Neighbor Alice」との連携など実用性も兼ね備えており、文化と商業を融合させた独自の立ち位置を確立している。
ETF関連の憶測や、マクドナルドがSNSのプロフィール画像をPudgyに変更した事例も注目を集めている。
総括：ミームコイン市場は再び加熱へ
Memecoreの上昇は単一銘柄の出来事ではなく、ミームコイン市場全体の活性化を示している。流動性、話題性、コミュニティの結束が揃えば、風刺的なトークンであっても大きく値を伸ばすことがある。
プレセール段階で早期参入を狙うなら、トレーダー文化を体現するMAXIと、純粋なミーム性を追求するT6900が有力だ。
一方で、PENGUはブランドとして成熟し、ミーム文化を世界的に広める可能性を持つ既存の強者だ。
ただし、ミームコインは本質的に価格変動が激しい。投資を検討する際は高リスク・高リターンであることを認識し、必ず自身で調査（DYOR）を行う必要がある。