Pudgy Penguinsは直近1週間で15%超下落し、足元では約0.0093ドル(約1円40銭)近辺で推移している。
一方、月間取引高は約2億8000万ドル(約420億円)に達しており、ミームコインとしての市場関心が大きく後退した様子は見られない。
暗号資産ジャーナリストのケイト・アーウィン氏によると、米証券取引委員会(SEC:米国の金融市場を監督する規制当局)は3週間前、Shima Capitalと創業者のイーダ・ガオ氏を投資家欺瞞の疑いで提訴した。
内部メールでは、同氏が投資先企業の創業者らに対し、職務から退きファンドを段階的に整理する意向を伝えていたことが確認されている。
The crypto VC firm that quietly went away: Shima Capital.
3 weeks ago, the SEC filed a complaint against Shima Capital and its founder Yida Gao, alleging he "engaged in a scheme to defraud" certain investors.
Screenshots of an email Gao sent to portfolio company founders,… pic.twitter.com/9Q5xQ2g6wU
— Kate Irwin (@kateirwin) December 16, 2025
Shima Capitalは2021年設立で、約2億ドル(約300億円)の資産を運用し、BerachainやMonad、Pudgy Penguinsなどに出資してきた。
今回の報道はPudgy Penguins(PENGU)の下落要因の一つとみられるが、市場全体には他にも複数の影響要因が存在している。
PENGUの反発時期は依然不透明なものの、広い視点では有望なミームコインを探す投資家にとって、なお機会が残されている状況といえる。
小売・ゲーム・コレクティブル分野へ広がるPudgy Penguins
Pudgy Penguinsは当初のミームコインの枠を超え、複数市場で認知されるブランドへと成長している。
これまでに200万個以上の玩具を販売し、SNSでの強い存在感や、ゲームやコレクティブル企業との提携を拡大してきた。
暗号資産分野にとどまらず、人気フランチャイズとの協業やモバイルゲームでの展開、小売向け施策が評価を高めている。
イベント開催やカフェ運営、ブランド統合なども進めており、コミュニティ重視と長期的な認知拡大を軸とした戦略が特徴となっている。
こうした取り組みは、従来型ミームコインとの差別化要因として市場から注目を集めている。
Pudgy Penguins価格予測
Pudgy Penguinsは現在約0.01ドル(約1円50銭)前後で推移し、これまで下落を食い止めてきた重要な支持帯に位置している。
過去高値からは大きく調整しており、日足では安値・高値ともに切り下がる構造が続き、全体トレンドはなお弱含みだ。
Here's a little tour of @PenguinsCafe_ 🐧✨
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この水準を維持できれば、価格は安定し、より広いレンジ相場を形成する可能性がある。
上値では0.015ドル(約2円30銭)付近、さらに0.02ドル(約3円)近辺が戻り売りの節目として意識されやすい。
短期的には弱気基調が残り、出来高を伴わない反発は持続しにくい状況が続いている。
Pudgy Penguinsの価格見通しは、一時的な調整局面を経て、次の明確な動きに備える段階にあると考えられる。
Pudgy Penguinsと併せて注目したいミームコイン系プレセール
Pudgy Penguinsが調整局面に入る中、ミームコイン市場全体では実体を伴う成長要素を持つ銘柄に注目が集まっている。
その流れから、短期的な話題性ではなく、明確な設計を持つ暗号資産プレセールが関心を高めている。
以下では、次の相場回復を見据え、Pudgy Penguinsと並行して検討されやすい2つの新規プロジェクトを紹介する。
Pepenode(PEPENODE)
Pepenodeは、仮想マイニングを活用したマイン・トゥ・アーン型のミームコインで、ゲーム性を取り入れたステーキング設計が特徴となっている。
利用者はノードを購入し、仮想マイニング設備を構築・強化することで、トークン収益の最大化を目指す仕組みだ。
各ノードは独自の特性を持つ資産として機能し、組み合わせ次第で最適化が可能となっている。
上位参加者にはPepeやFarcoinなど、既存ミームコインでの追加報酬が用意されており、初期参加者への誘因も大きい。
現在の調達額は約230万ドル(約3億4500万円)にとどまり、成長余地の大きさから、Pudgy Penguinsと併せた投資対象として注目されている。
Maxi Doge(MAXI)
Maxi Dogeは、DeFi機能や複雑な用途を持たず、コミュニティ主導の盛り上がりに特化したミームコインである。最大の魅力は、SNSを中心に展開されるユーモア性と拡散力の高いコンテンツにある。
プレセールでは1トークン0.00027ドル(約0.04円)で約440万ドル(約6億6000万円)を調達し、最大70%のステーキング年利が提示されている。
投機性は高いものの、既存銘柄と並行した短期的なポジションとして検討する投資家も多い。
新規参入を模索する層の間では、短期モメンタム重視の選択肢として言及される場面が増えている。
結論
Pudgy Penguinsに加え、これらのプレセール銘柄は分散投資を志向する投資家にとって有力なミームコイン候補となり得る。
強固なコミュニティ、明確な開発方針、戦略的な展開を持つプロジェクトに注目することで、市場拡大の恩恵を受けやすくなる。
既存の安定性を持つ銘柄と高成長余地のある新規案件を組み合わせる戦略は、リスク管理と上昇余地の両立につながる。
こうした視点が、変動の大きいミームコイン市場での長期的な立ち回りを支えるといえる。
