ヘデラは直近、価格下落が続く中で投資家の注目を集め、今後の値動きと代替投資先の検討が進んでいる。
11月を10%安で終えたヘデラ(HBAR)は、この1週間でも約7%下落し、現在は0.113ドル(約17円)で推移しており、年初来高値からは58%下落している。
この下落は暗号資産市場全体の調整局面を反映したもので、ビットコイン(BTC)も10月の12万6200ドル(約1950万円)から現在は約8万7000ドル(約1350万円)まで値を下げている。
そのため、今後の投資判断材料としてヘデラ価格予測への関心が高まっている。
一方で、ヘデラ独自のネットワーク構造とガバナンスモデルを評価する声がある一方、高い成長余地を求めて新たな仮想通貨プレセールへ資金を移す動きも見られる。
ヘデラに重なる逆風──ETF資金流入停滞と低調な利用状況
ヘデラは足元で複数の課題に直面しており、その一つが新たに上場したCanary HBAR ETFの動向だ。同ETFは直近5日間にわたり資金流入が確認されておらず、10月のローンチ以降の累計流入額も8200万ドル(約128億円)にとどまっている。
これに対し、XRP関連ETFは累計で10億ドル(約1550億円)を超えており、HBARのETF需要の弱さが浮き彫りとなっている。
この傾向はライトコインやドージコインなど、他の中小規模暗号資産とも共通している。
さらに、ヘデラのエコシステム拡大も停滞しており、活動実態の乏しい「ゴーストチェーン」化を懸念する声が出ている。直近数カ月で新たなDeFi(分散型金融)プロトコルは導入されておらず、稼働中のdAppsは5件未満にとどまる。
預かり資産総額(TVL)は6600万ドル(約102億円)と、MonadやPlasmaといった新興ネットワークを大きく下回っている。
ステーブルコイン分野でも保有資産は8800万ドル(約136億円)にとどまり、拡大が進むRWA(現実資産のトークン化)市場ではシェアを確保できていない。
ヘデラ価格予測──下落一服から反発の兆しも
ヘデラの値動きには、長期下落トレンドの後に回復の兆候が見え始めている。直近の上値抵抗線は0.117ドル付近に位置し、下値支持は0.10〜0.114ドルのゾーンが重要な安定領域となっている。
トリプル強気ダイバージェンスや現物買いの吸収といったテクニカル指標は、0.10〜0.12ドル付近で局所的な底打ち形成を示唆している。
ビットコインが8万9500ドル(約1390万円)を回復すれば、HBARは0.116〜0.117ドルへの再挑戦も視野に入る。短期的な下振れリスクは残るものの、中期的には緩やかな上昇余地があるとの見方が広がっている。
2026年相場を見据えた注目銘柄──有望プレセール3選
ETF資金流入の鈍化やDeFi活動の低迷に直面する既存ネットワークがある一方、新興仮想通貨プロジェクトの一部は堅調に資金を集めている。
すでに数百万ドル規模の資金調達に成功した3つのプレセール銘柄は、今買うべき新暗号資産として注目されている。
以下では、2026年の相場回復を見据え、これらのプロジェクトが評価される理由を整理する。
Pepenode(PEPENODE)
Pepenodeは、ミームコインとマイニング要素を融合させた独自コンセプトで注目を集める仮想通貨プレセールだ。これまでに230万ドル(約3億6000万円)を調達しており、終了まで残り18日となっている。
公式ルートを通じて安全にトークンを取得できる設計となっており、ミームコインに親しみのある個人投資家層から支持を集めている。
市場環境が流動的な中でも、明確な参加フレームワークを提示しており、新興仮想通貨や注目ミームコインを探す投資家にとって興味深い選択肢といえる。
Maxi Doge(MAXI)
Maxi Dogeは、ドージコインを上回る存在を目指す新たなミームコインとして設計されている。プレセール段階ですでに430万ドル(約6億7000万円)を調達し、娯楽性と投資性を兼ね備えたプロジェクトとして注目されている。
HERE'S MAXI! pic.twitter.com/jowah6kyVk
— MaxiDoge (@MaxiDoge_) December 20, 2025
トークノミクスでは、25%をMaxiファンド、40%をマーケティング、15%を開発、15%を流動性、5%をステーキングに配分している。
4段階のロードマップと使いやすいプラットフォームを備え、ステーキング報酬によって個人投資家と暗号資産愛好家の双方を引き付けている。
Bitcoin Hyper(HYPER)
Bitcoin Hyperは、慎重な市場環境下でも約3000万ドル(約465億円)を調達した注目のICOだ。供給量上限や流動性プール連動型ステーキング報酬など、実用性を備えた設計が特徴となっている。
ビットコイン上のレイヤー2ブロックチェーンを採用し、ゼロ知識証明を活用することで高速処理と高い安全性を両立している。
明確なユースケースとオンチェーン設計により、従来のミームコインを超える透明性と実用価値を提供している。
コミュニティ拡大も順調で、次のミームコイン相場における有力候補として存在感を高めている。
まとめ
ヘデラは中長期的な可能性を持つ一方、ETF資金流入の停滞や市場全体の変動に左右されやすい課題を抱えている。そのため、紹介した仮想通貨プレセールのような新興プロジェクトを組み合わせる分散投資が有効となる。
既存ネットワークと将来性のある新銘柄を併用することで、単一トークンへの依存リスクを抑えつつ、収益機会の最大化が期待できる。
