世界的なリスク回避姿勢が強まり、テック株を含む主要資産が売られる中で、暗号資産市場にも波及が続いている。Bitcoinはここ2日間で下落基調が継続しており、木曜日に5%下落した後、金曜日は4.5%安となった。Ethereumは過去24時間で10%、過去1週間で15%、1か月前と比較して23%下落しており、下落速度が加速している可能性がある。
この流れは、AI株への熱狂が弱まったことや高ボラティリティ資産への警戒が背景にある。Layer 2市場では一様ではなく、OptimismとArbitrumのOP・ARBが14〜15%下落した一方で、StarknetのSTRKは開発者活動の増加とスケーリング需要を背景に1週間で68%上昇した。
市場調整を逆に活用し、プレセールをヘッジとして活用する投資家が増加する中、Bitcoin Hyper(HYPER)への資金流入が加速している。現在までに約3,000万ドル(約48億円)の資金調達に達し、期待以上の結果となっている。Bitcoinの拡張を目的とするこのプロジェクトについて、一部アナリストは「上場後に100倍の可能性がある」と分析している。
暗号資産市場に逆風、売り圧力が継続
暗号資産の急落は、複数の要因が重なって発生している。ロシア・ウクライナ情勢などの地政学リスク、さらにNvidiaを中心としたテック株の下落が暗号資産市場にも波及し、数十億ドル規模の資金が失われた。
Bitcoinは84,000ドル(約1,340万円)を下回り、4月以来の低水準となった。約17億ドル(約2,710億円)のロングポジション清算が発生し、買い方の損失が市場を圧迫している。Ethereumの下落はさらに大きく、日・週・月のすべてで二桁の減少となり、DeFi活動の縮小が影響している。ただし、ステーブルコインへの資金流入は再び増加しており、待機資金が市場の回復をうかがっている状況も明らかだ。
一方、Layer 2市場では時価総額が高値から30%減少したにもかかわらず、開発や取引活動はむしろ拡大している。日次取引数が240万件を突破するL2も登場し、アナリストのDemon Time氏は、Xで「Baseは10月中旬以降、取引件数が150%増加した」と指摘した。
開発を中心とした成長が続くL2の潮流を背景に、次の注目銘柄としてBitcoin Hyper(HYPER)に視線が向かっている。プレセール段階にあるため、将来価値の伸びが期待されている。
Bitcoin HyperのLayer 2プレセールが3,000万ドルに迫る
Bitcoin Hyper(HYPER)はBitcoin向けのLayer 2プロジェクトで、ネットワークの低速処理(最大7TPS)や混雑時の高額手数料といった課題解消を目的としている。Bitcoinに新たな処理レイヤーを追加することで、スマートコントラクト、DeFi、NFT、ゲームシステムなどをスケーラブルに実装できる構造だ。
高速処理のため、Solana Virtual Machineを採用し、Bitcoinの高い安全性とSolanaの低遅延性能を組み合わせている。さらに、非カストディ型の「Canonical Bridge」により、Bitcoin L1上で資産をロックし、新L2にラップドBTCを発行して即利用できる。L2は独自のProof of Stakeで動作し、Bitcoin側は従来通りProof of Workを維持するというモジュール型設計を採用している。
When Bitcoin needs a hero,
Hyper takes to the sky. 🌃⚡️https://t.co/VNG0P4GuDo pic.twitter.com/gPJDeJv6bx
— Bitcoin Hyper (@BTC_Hyper2) November 23, 2025
YouTubeなどでも注目が高まり、インフルエンサーのCilinix Crypto氏は「独自技術により上場後100倍の可能性がある」と発信し、HYPERの認知が一気に拡大した。
メインネットは2026年初頭に稼働予定で、その後DAOによるガバナンスも導入される。HYPERはL2での手数料支払いおよび投票権として機能するため、大口購入者が増加しており、中には約50万ドル(約8,000万円)分の一括購入も確認されている。
Bitcoin Hyperプレセール、成長加速に向けて準備完了
今週時点で、Bitcoin Hyperのプレセール調達額は約28.2百万ドル(約45億円)を突破した。HYPERの現在価値は0.013305ドル(約2.1円)だが、数時間以内に値上げが予定されている。さらに、動的41%APYのステーキングで即時の受動収益を得られる点も投資家の評価材料となっている。
Layer 2として成長しつつあるBaseやStarknetと同様、Bitcoin HyperはBitcoin上で同レベルの拡張を進めようとしている。DeFiやNFTをBitcoinの制約なしに実現する可能性が注目されており、市場調整時の資金分散先として、投資家がプレセールに資金を移し始めている。
