ビットコイン 今後、貴金属市場の急騰を受けて再び関心が集まっている。BTCは現在8万7400ドル(約1350万円)近辺で推移し、日中では約0.8%上昇した。
時価総額は約1兆7400億ドル(約270兆円)、1日の取引量は約217億ドル(約3兆3600億円)に達し、依然として仮想通貨市場の中核を占める。12月の高値9万4600ドルからは調整したが、下落というよりも持ち合い局面と見る向きが多い。
市場では、資産価値の希薄化や世界的な債務拡大への警戒感が強まっている。この流れが、金や銀と並ぶマクロヘッジ資産としてのビットコインの位置付けを支えている。
金と銀が過去最高水準を更新
金と銀は相次いで記録的な高値を付け、市場心理に影響を与えている。2月限の金先物は一時4530ドルを付け、終値は4506ドル前後となった。
銀はさらに急伸し、先物価格は4%超上昇、現物価格は71ドルを上回った。これは過去に例のない水準だ。
背景には、AI関連株の過熱感、米国の金融政策運営を巡る不透明感、長期的な通貨価値低下への懸念がある。ベテラン投資家の間では、こうした環境が代替的な価値保存手段を押し上げるとの見方が広がっている。
ビットコインのテクニカル構造
4時間足チャートでは、ビットコインは下降チャネル内で推移している。これは投げ売りではなく、利益確定が管理された形で進んでいることを示す。
価格は8万7800ドル付近の分岐点で推移し、50EMA(8万7980ドル)と100EMA(8万8610ドル)を下回っている。ただし、下落の勢いは明確に鈍化している。
ローソク足ではコマ足やドージーが目立ち、方向感の欠如を示す。RSI(相対力指数)は46付近で安定し、売られ過ぎ圏からの回復を示唆している。全体としては、上放れ前のフラッグ形状に近い。
ビットコイン 今後の見通し
8万8600ドルを明確に上抜ければ、9万0500ドル、9万2650ドル、そして9万4600ドルの再試験が視野に入る。一方、戻りに失敗した場合は8万6300ドル、さらに8万3800ドル付近での需要が想定される。
下限チャネルを維持する限り、構造は崩れていない。金と銀に防衛的資金が流入し続ける場合、希少資産としてビットコインに資金が回る可能性がある。
ビットコイン 今後とMaxi Dogeの存在感
ビットコイン 今後に注目が集まる一方、ミームコイン分野ではMaxi Doge(MAXI)が話題となっている。同プロジェクトは、すでに約436万ドル(約6億7600万円)を調達し、プレセール市場で存在感を高めている。
高エネルギーなブランド戦略と、コミュニティ参加型のイベント設計が特徴だ。ROIコンテストや継続的な企画により、一般的なドッグ系ミームコインとの差別化を図っている。
MAXI保有者は、スマートコントラクトを通じたステーキング報酬を受け取ることができ、限定イベントへの参加権も付与される。トークン価格は0.0002750ドルで、次回の価格引き上げが近づいている。
