10月11日の大幅な下落は、市場において最も大きな出来事の一つとされている。市場の物語を左右する「見えない力」が存在することを浮き彫りにした一方で、市場環境に左右されず大きな利益を狙える銘柄こそ、今買うべき暗号資産である可能性を示した。
その後、ビットコイン価格が11万5,000ドル(約1,730万円)を回復したことで、こうした資産を見極める重要性は一層高まっている。本記事では、ビットコインがなぜ回復したのか、そして注目すべき資産について解説する。
ビットコイン価格暴落──仕組まれた攻撃か偶然か
一部では、ドナルド・トランプ氏による対中関税が暴落の引き金になったとの見方がある。また、ノーベル賞を受賞できなかったことへの不満が原因だとする意見もある。しかし、暴落が計画的に仕組まれたものだという噂も強い。
その背景として、暴落直前にビットコインを空売りし、2億ドル(約300億円)以上の利益を得たトレーダーの存在が判明している。これによりインサイダー取引疑惑が広がった。著名YouTuberのCoffeezilla氏もこの件を動画で詳しく取り上げている。
さらに懸念を強めたのは、Binance(バイナンス)のシステム不具合だ。India Todayによれば、多数の口座が凍結され、一部アルトコインは瞬間的にゼロにまで暴落した。これを受けてジャーナリストのColin Wu氏は、今回の暴落はバイナンスを狙った組織的な攻撃だった可能性を指摘している。
ビットコイン価格の回復
急落後、強気派は素早く買い戻しに動き、価格は一時10万ドル台に接近したものの、すぐに11万ドル台を回復した。特に直近24時間では3%以上の上昇を見せ、11万5,000ドルを突破している。
ただし、暗号資産アナリストのAlphaBTC氏は「史上最高値更新はすぐには期待できない」と警告している。同氏によれば、市場はまだ長期的な調整局面にある可能性が高いという。米政府の機能再開が回復の契機となり得るが、当面は横ばいの値動きが続く可能性がある。
📈#Bitcoin LTF game plan 📈
After all my lower targets got hit in the space of a few hrs, I don't think it will be just straight to new ATH's, there will be some more sideways chop in a rather big range before the markets make the next decision of up or down.
I do fear a longer… https://t.co/K0K0kCU41D pic.twitter.com/t91WZwXsrl
— AlphaBTC (@mark_cullen) October 13, 2025
このように慎重な楽観論が広がっていることから、ビットコインが「今買うべき暗号資産」かどうかは依然として議論が分かれている。
今買うべき暗号資産──注目の5銘柄
ビットコインの回復に伴い、複数の銘柄が二桁の上昇を見せている。その中には短期的な好機となるものも含まれる。以下では、特に注目すべきプロジェクトを紹介する。
SPX6900
SPX6900(SPX)は直近24時間で20%以上急騰し、トップゲイナーの一つとなった。実用性を持たない「ミームコイン」だが、現在1.2ドル(約180円)超で取引され、時価総額は11億6,000万ドル(約1,740億円)に達している。
テクニカル的には1.34ドルが重要なレジスタンスであり、これを突破できるかが焦点となる。Crypto Twitterでは強気な意見が多く、SUIなどの下落銘柄と比較してもSPX6900を評価する声が目立つ。
$SPX didn’t even WICK below 1 billion during THE crash while coins like SUI wiped 90% of it’s market cap in minutes.
This is a MASSIVE signal.#SPX6900 just showed it’s not gonna be fucked with by anyone.
Quite poetic in my opinion, like a middle finger to the market-makers🖕🏻 pic.twitter.com/OkPgb7YFAX
— Div🤡💹🐸 (@CashfromChaos_) October 11, 2025
Bitcoin Hyper
Bitcoin Hyperは、これまでに2,300万ドル(約34億円)以上を調達しており、投資家からの信頼を裏付ける結果となっている。単なる「価値の保存手段」を超え、ビットコインに実用性を持たせることを目指している点が特徴だ。
同プロジェクトは、高度なレイヤー2フレームワークを導入し、取引の効率化や手数料削減を実現する。さらに、クロスチェーン通信やロールアップ技術を活用し、セキュリティを損なわずに拡張性を高めている。
市場回復の兆しの中、Bitcoin Hyperの技術力と実用性の両立は長期的価値を持つプロジェクトとして注目される。
World Liberty Financial
ドナルド・トランプ氏が支持するWorld Liberty Financial(WLFI)は、直近24時間で17%上昇し、価格は0.14ドル(約21円)超、時価総額は35億ドル(約5,250億円)に達した。
同銘柄はトランプ氏の発言に敏感に反応する傾向があり、今後も発言内容次第で価格が動く可能性がある。さらに、チームは市場変動対策として「買い戻しプログラム」を実施しており、直近では1,000万ドル(約150億円)分のWLFIを購入している。
While others panic, we stack. 🦅
Today we bought $10 million worth of $WLFI — and this won’t be the last time.
We know how the game is played.https://t.co/do3wPuiuZc— WLFI (@worldlibertyfi) October 11, 2025
Snorter
Snorterは不安定な市場環境の中でも注目を集めている。現在プレセール期間が終了間近であり、投資家が早期に参加できる最後の機会となっている。
Solana(ソラナ)ブロックチェーン上で動作するSnorterは、ユーザーが有望な新トークンを素早く取引できるミームコイン連動型のトレーディングボットだ。高速かつ低コストの取引環境に加え、ラグプル防止機能やコピー取引など、幅広い機能を備えている。
特に取引手数料は0.85%と低く、Solana基盤の取引ツールの中でも競争力が高い。正式ローンチ後の勢いが期待されている。
Pepenode
Pepenodeのプレセールは既に180万ドル(約2億7,000万円)以上を調達しており、注目度の高さを示している。ユニークな特徴は「マイン・トゥ・アーン」モデルを取り入れている点だ。
ユーザーは仮想マイニングリグを構築し、複数のトークンを採掘できる。ネイティブトークンだけでなく、PepeやFartcoinといった人気ミームコインの採掘も可能だ。初期購入者にはPepeトークン20%のボーナスも付与される。
また、プロジェクトはペペをモチーフにしたキャラクターを前面に押し出しており、ミーム文化と収益性を融合させている点が評価されている。アナリストも「持続性のあるミームコイン投資先」として期待を寄せている。
結論
ビットコインの回復は市場の健全性を示すものではなく、むしろ不安定さを映し出すサインでもある。投資家は慎重な姿勢を維持し、ポートフォリオを分散させる必要がある。
その中でICO銘柄は有望な選択肢となり得る。独自の基盤を持つプロジェクトが多く、今買うべき暗号資産を探すなら、こうした新興銘柄に注目すべきだ。
免責事項:本記事は投資助言ではない。暗号資産はリスクが高いため、投資にあたっては各自で十分な調査を行うこと。