仮想通貨市場は現在、かつてないほどのスピードで動いている。新しいトークンが次々と誕生し、日々何百、あるいは何千もの新規プロジェクトが立ち上がっている状況だ。その中から本物の「原石」を見つけ出すことは極めて難しい。
そこで、多くの投資家がAIツール──特にChatGPTのような言語モデル──を活用し始めている。ChatGPTは技術的なパターンを分析し、市場心理を把握し、そして実際に注目を集めているトレンドを見抜くことができる。
今回、我々はChatGPTを使って実験を行った。AIに対し、過去に急騰（パラボリック上昇）した銘柄の特徴をもとに、2025年に1000倍の可能性を秘めたトークンをスクリーニングさせたのだ。その結果、ChatGPTは3つの銘柄を抽出。それぞれ異なる特徴を持ち、現実的に1000倍成長のシナリオを描けるという。以下がその詳細である。
ChatGPT注目のミームコイン：Maxi Doge、プレセールで約4億円に到達
最初に挙がったのはMaxi Doge（MAXI）だ。一見すると「よくある犬系ミームコイン」に見えるかもしれないが、ChatGPTが注目したのはその実際の価値構造である。トークンは現在プレセール中で、価格は0.0002655ドル（約0.04円）と極めて低い。仮に1000倍になると、0.26ドル（約39円）まで上昇する計算になる。これは、かつてDOGE（ドージコイン）やSHIB（シバイヌ）が見せた大幅上昇と同様のポテンシャルを意味する。
ChatGPTはDOGEとSHIBの初期段階を比較し、両者がコミュニティの熱狂と低価格帯から爆発的に成長したことを指摘した。Maxi Dogeは同じ流れを踏襲しながらも、より進化した仕組みを導入しているという。
具体的には、供給量の一部をロックすることで年利80％のステーキング報酬を得られる仕組みを提供している。また、CEX（中央集権型取引所）上場のための資金も確保しており、MAXIおよびUSDT（テザー）を賞品とする週間トレーディング大会も予定されている。すでにプレセールでは約400万ドル（約6億円）を調達しており、上場時の勢いも十分だ。
ChatGPTの見立てでは、ブランドの認知度、明確なロードマップ、そして受動的収益の可能性という三拍子が揃っており、年末までに1000倍を狙える体制が整っているという。現在、多くの投資家が注視するミームコインのひとつである。
ChatGPTが強気視するBUILDon──年末に向け爆発的上昇の可能性
次にChatGPTが注目したのはBUILDon（B）である。同AIはこの銘柄を「武装化されたインフラ銘柄」と表現している。現在の取引価格は0.23ドル（約35円）で、BNBチェーン（Binance Smart Chain）の主要トークンとして位置づけられる可能性があると分析している。
BUILDonは、USD1というステーブルコイン（価格が安定した仮想通貨）と密接に連動している。つまり、BUILDonは真面目な金融プロジェクトの中における、親しみやすいマスコット的存在ともいえる。この注目度が、BUILDonを中心としたエコシステムへのユーザー流入を促進している。
また、BNBチェーンとの統合もChatGPTの強気要因の一つだ。BNBが上昇すると、そのエコシステム全体が連動して成長する傾向にあり、BUILDonも例外ではない。
リスクとしてはトークンインフレなどが挙げられるが、ChatGPTは「ミームコインシーズン」が本格化すれば需要が新規供給を上回る可能性が高いと見ている。そのためBUILDonは、2025年中に次の1000倍仮想通貨となる有力候補であると結論づけた。
PEPENODE、プレセール後に1000倍上昇の可能性──ChatGPTが分析
最後に取り上げられたのがPEPENODE（PEPENODE）だ。このプロジェクトは、ミームコイン文化と「Mine-to-Earn（マイン・トゥ・アーン）」という新しい仕組みを組み合わせた独自の試みである。現在プレセール価格は0.0011272ドル（約0.17円）で、これまでにないユニークなモデルとして注目を集めている。
その中心にあるのは、初期の仮想通貨マイニングを想起させる仕組みを、シンプルなブラウザゲームとして再現するというアイデアだ。ユーザーは仮想ノードを構築・強化しながら、PEPENODEやPEPEなど人気のミームコインを獲得できる。
特に重要なのは、ノードをアップグレードする際に使用されたPEPENODEトークンの70％がバーン（焼却）される点だ。これにより、利用者が増えるほど供給量が減少するデフレ構造が生まれる。ChatGPTは、この需要主導型の仕組みこそが価格上昇の鍵になると分析している。
また、このプロジェクトはユーザーが積極的に関与する構造を持っており、ミームコインが長期的に支持を得るための重要要素を満たしている。さらに、プレセールで200万ドル（約3億円）以上を調達し、年利642％というステーキング報酬も提供していることから、ChatGPTは「ローンチ後の爆発的成長が期待できる」と結論づけた。
まとめ
ChatGPTが挙げた3つの銘柄──Maxi Doge、BUILDon、そしてPEPENODE──はいずれも異なる切り口を持ちながら、2025年に1000倍成長を遂げる可能性を秘めている。AIによる市場分析が人間の直感を上回る時代において、こうしたツールの洞察が新たな投資判断の指針となりつつある。