11月の暗号資産市場は厳しい幕開けとなり、主要銘柄の多くが下落している。ただ、このような相場は過去にも何度も見られており、経験豊富な投資家にとってはむしろパターンの一つといえる。暗号資産は下落後に急速に反発する傾向があり、対応が遅れると機会を逃す可能性がある。
こうした局面で重要となるのが、タイミングの見極めだ。そのため一部の投資家は、価格変動が小さいプレセール（公開前販売）に注目している。プレセールトークンはまだ市場に出ていないため、日々の値動きに左右されず、固定価格で購入できる点が特徴である。
本稿では、現在特に勢いのある初期段階プロジェクトを精査し、11月に注目すべき4つのおすすめ暗号資産をまとめた。
1. Bitcoin Hyper（HYPER）
Bitcoinは広く支持されているが、処理速度や手数料、機能拡張性といった課題が残る。Bitcoin Hyper（HYPER）は、その問題を解決するために開発された新しいBitcoinのLayer-2（基盤拡張）であり、注目度が急速に高まっている。これまでに約2,600万ドル（約41億円）以上を調達し、HYPERは1枚0.013225ドル（約2円）で販売されている。
Bitcoin Hyperはブリッジを通じてBTCをロックし、Layer-2上で1:1で包んだトークン（ラップド資産）を発行する。このLayer-2はSolana Virtual Machine（SVM、並列処理に特化した実行環境）を採用している点が特徴だ。
Ethereum系Layer-2のArbitrumやOptimismと異なり、Bitcoin Hyperはより直接的にBTCブロックチェーンで最終処理を行う設計となっている。そのため、Ethereumの「オプティミスティック方式」にある長い出金待機期間が発生しない仕様を目指している。
これにより、DeFi（分散型金融）、ミームコイン取引、RWA（現実資産のトークン化）など、眠っているBTC数十億ドル規模を活用できる可能性がある。今月の有望な暗号資産プレセールを探す際、検討に値するプロジェクトだ。
2. Maxi Doge（MAXI）
ミームコイン市場は飽和状態にあるが、Maxi Doge（MAXI）は特定の層に向けた明確なテーマを持つことで存在感を高めている。同プロジェクトは「ジム・カルチャー」をモチーフにし、高リスク取引を好むユーザー層に焦点を当てている。プレセールはすでに約390万ドル（約6億2,000万円）を突破した。
多くのミーム系ドッグコインがSNSの勢いに依存する中、MAXIは独自のユーティリティ構築を進めている。週次のトレードコンペティションを予定しており、さらに先物取引を扱うプラットフォームへの上場に活用する「MAXI Fund」も準備されている。
プレセール段階の投資家向けには84%のAPY（年利）でのステーキングも用意され、すでに96億枚以上のMAXIがロックされている。テーマ性と実用性を組み合わせた構成から、MAXIは「機能を持つミームコイン」を求める層に適している。プレセール価格は1枚0.0002665ドル（約0.04円）となっている。
3. Best Wallet Token（BEST）
Best Wallet Token（BEST）は、すでにユーザー基盤を持つプロダクトのネイティブトークンだ。同プロジェクトが提供するBest Wallet（ノンカストディ型の複数チェーン対応ウォレット）は、月間アクティブユーザー25万人超を抱えている点が強みである。
BESTはこのエコシステムの「燃料」に相当する。保有者はウォレット内でのスワップ手数料が割引されるほか、ロードマップには暗号資産デビットカードの提供が含まれ、購入時に最大8%のキャッシュバックを受けられる計画が示されている。
特に注目されている機能は「Upcoming Tokens」ポータルである。BEST保有者は、このポータルを通じて厳選された他のプレセール銘柄への先行アクセスを得ることができる。
現在のプレセール価格は0.025865ドル（約4円）で、累計調達額は約1,680万ドル（約27億円）に達した。ただし、プレセール終了まで残り21日を切っており、早期参加の最終段階となっている。
4. PEPENODE（PEPENODE）
PEPENODE（PEPENODE）は、暗号資産マイニングの要素とミーム文化を組み合わせたプロジェクトだ。仕組みはシンプルで、PEPENODEトークンを使ってブラウザゲーム内の仮想マイニングノードを購入すると、そのノードから暗号資産報酬を得ることができる。この構造により、プレセールはすでに200万ドル（約3億1,000万円）以上を調達している。
トークノミクスの設計も特徴的である。ノードの購入やアップグレードに使用されたPEPENODEトークンの70%が永続的にバーン（焼却）される。これは、ゲームプレイ量に連動したデフレ圧力を生む仕組みだ。
現在の価格は1枚0.0011363ドル（約0.18円）で、早期参加者向けには625%のAPYによるステーキング報酬が用意されている。報酬はPEPENODEの正式稼働後に受け取れる予定だ。
独自性のある価値提案を持つプロジェクトは、プレセール市場で特に強い傾向がある。PEPENODEは「Mine-to-Earn」という仕組みを通じて、他のミームコインにはない実用性を提供している。