もし、暗号資産（仮想通貨）のユースケースが誇張され、金融商品としての側面も過大評価されており、人々が仮想通貨を好む最大の理由が米ドルを増やすためだとしたらどうだろうか。
そう考えるなら、あなたは相当鋭い投資家かもしれない。そして、その考えを持つ一人が、X（旧Twitter）で知られる著名トレーダー兼インフルエンサーのCrypto Chase（@CryptoChase）氏である。
同氏は最近、次の2つの興味深い現象を指摘した。
- Bitcoinは直近でほぼ停滞しており、12万ドル（約1,920万円）の壁を突破し、その水準を維持するのに苦戦している。
- 一方Ethereumは堅調で、1日で2％、1週間で20％、そして1か月で45％という上昇を記録している。
なぜこの差が生じているのか。依然として最大の時価総額を誇るBitcoinが勢いを欠く中、Ethereumはなぜ連勝を続けられるのか。
Ethereum：利益獲得のための「選ばれた手段」
Chase氏の理論は明快だ。多くの人が仮想通貨を好むのは、適切な条件下で大きな利益をもたらす可能性があるからである。
ミームコイン（インターネットミームを題材にした仮想通貨）は大きな利益をもたらす場合もあるが、その多くは失敗に終わる。一方、これまでの最も堅実な投資先はBitcoinだった。年平均230％のリターンを誇り、「買って保有する」だけでも利益が見込める資産である。
そして、値上がりによって米ドルを得て売却するという考え方こそが、Ethereumの急伸を支えている可能性があると同氏は述べる。EthereumはBitcoinよりも時価総額が小さいため、価格が急上昇しやすい構造を持つ。この点が投資家を引きつけているのだ。
実際、Ethereumは以下のような大きな動きを見せている。
- 180 Life Sciencesが4億8,000万ドル（約768億円）のEthereumトレジャリーを立ち上げ
- 既存の$ETH保有企業であるGameSquareが、1株1.50ドル（約240円）の評価で7,000万ドル（約112億円）規模で上場
- 米国のEthereum現物ETFが、2025年8月11日に10億2,000万ドル（約1,632億円）の純流入を記録
つまりEthereumは確実に投資家に利益をもたらし、創設者を再び億万長者にしているということだ。
短期的にもEthereumの上昇傾向は続く見込みだが、今買うべき仮想通貨は何か。
1. Maxi Doge（MAXI）──「元祖大型犬」ミームコインがさらなる成長へ
かつてDogecoinがあった。しかし、このドージは群れから離れ、独自の道を歩むことを選んだ。まるでジムに通い、鍛え上げられた姿に変貌を遂げたかのように、成長を遂げたのがMaxi Doge（MAXI）である。
MAXIは、ミームコイントレードで成果を上げることを目的とし、トレーダーが活発に活動するコミュニティを提供している。また、最適なレバレッジ機会を見極めた参加者には報酬を支給。トークン配分の25％を占める「Maxi Fund」がこれらの活動を支援している。
プレセールではすでに74万4,000ドル（約11億9,000万円）以上を調達しており、トークン価格は0.0002515ドル（約0.038円）。
2. Snorter Token（SNORT）──Solanaミームコインを見つけ出し、取引コストも削減
Telegram上で取引されるミームコインの有望銘柄を見逃さないためのツールがSnorter Botと、そのネイティブトークンであるSnorter Token（SNORT）だ。
Snorter Botは時価総額の低い有望コインを発見し、超高速取引からラグプル（開発者による持ち逃げ）やMEV（マイナーによる抽出）対策まで、幅広い機能を提供する。自動スナイピング機能により有利なポジションを獲得でき、ハニーポット検出で詐欺被害も防止する。
さらに、SNORT保有者は取引手数料の引き下げや高速執行の恩恵を受けられるほか、プレセール期間中に購入・ステーキングすると年率144％の利回りが得られる。
プレセールはすでに300万ドル（約48億円）以上を調達し、トークン価格は0.1011ドル（約15.8円）。来年末までに1.02ドル（約159円）への上昇が予測されている。
詳しくはSnorter Tokenのプレセールページを確認できる。
3. Ethereum（ETH）──現DeFiの王者は、今だけ「新たなBitcoin」か
このリストからEthereumを外すことはできない。世界第2位の時価総額（5,300億ドル＝約84兆8,000億円）を誇り、DeFi市場の拡大、活況を呈するETF、そしてヴィタリック・ブテリン氏率いるEthereum財団による継続的なネットワーク改善が強みだ。
Crypto Chase氏は、市場がEthereumを選んだと考えている。それは偶然の積み重ねかもしれないが、機関投資家（ETF）から個人投資家・トレーダー（DeFi）まで幅広い層が支持していることは確かである。
Ethereum──投資家心理の変化が「最有力仮想通貨」を押し上げる
Ethereumの直近の急成長は、一時的なブームにとどまらず、市場心理の変化を反映している。Bitcoinが価格上昇の勢いを欠く中、Ethereumは小さめの時価総額、機関投資家の参入、拡大するDeFiエコシステムという強みを背景に、大きな利益を狙える最有力手段として浮上している。
この上昇は、暗号資産市場の勢力図を塗り替える可能性を秘めており、当面は「新たなBitcoin」としての立場を確立するかもしれない。
投資判断は自己責任で行うべきだが、Ethereumは確実に注目すべき存在である。