新しい仮想通貨ICO「TOKEN6900」、プレセール開始数日で注目集める

ミームコイン「TOKEN6900(T6900)」のプレセールが開始されてから、わずか数日で調達額が25万ドル(約3,900万円)を突破した。仮想通貨市場では数十億円が一瞬で動く世界のため、驚くような金額ではないかもしれない。しかし、このプロジェクトには特異な点がある。TOKEN6900にはユーティリティ(実用性)がまったくない。ロードマップも、技術的な仕組みも、製品も存在しない。このコインは、ミーム、混沌、そして2000年代初頭のインターネット文化をそのまま体現したものだ。

TOKEN6900とは何か?

多くの新しい仮想通貨プロジェクトが誇大な約束を掲げている中、TOKEN6900はその真逆の道を歩んでいる。経済指標を追跡することもなければ、dApps(分散型アプリ)の開発や資産のトークン化にも取り組まない。ただ「存在する」だけであり、それにも関わらず投資家たちは急速に資金を投入している。

ほとんどのミームコインやアルトコインが「次の大物」を装おうとする中、TOKEN6900はその荒唐無稽さを誇りとして掲げている。自らを「アンチS&P500」と称し、チャートにも市場にも、ファンダメンタルズにも興味を示さない。

しかし、より深く見てみると、TOKEN6900は仮想通貨界隈に蔓延する「真面目さ」への皮肉とも言える。ネット文化のユーモアに根ざしたSPX6900と比較されることもあるが、TOKEN6900はそれ以上に過激で、供給枚数も1枚多い。

AIブームに迎合しないスタンス

今年の仮想通貨市場では、「AI搭載」をうたうトークンが数多く登場しているが、その多くは見かけ倒しだった。TOKEN6900は、そうした風潮に与せず、機械学習や大規模言語モデル(LLM)、ブロックチェーンのAI改革といった言葉を一切使わない。

むしろ、そこにこそ魅力がある。賢く見せようとする意図がまったくなく、誰かを感心させようという気配すらない。

このような率直な姿勢は、仮想通貨の世界では珍しく、逆に信頼感を生む要因になっている。実際、有名な仮想通貨系YouTubeチャンネル「99Bitcoins」でも取り上げられるなど、注目を集めている。

TOKEN6900の大きな特徴の一つは、「他のトークンと同じことをしない」という点だ。インフレなし、無限発行なし、隠れたチームウォレットなし。代わりに「ノン・コラプト・トークン(Non-Corrupt Token、NCT)」という概念を提示している。総供給量は約9億3,000万枚で、そのうち80%がプレセールで販売されている。これにより、希薄化や急落リスクを抑えている。

プロジェクトは、「あなたの普通預金口座はゆっくりと資産を奪う仕組みであり、401k(確定拠出年金)はインフレによって静かに搾取されている」と警鐘を鳴らす。そのうえで「TOKEN6900は何者でもない。ただ、正直であるだけだ」と述べている。

数字で見るTOKEN6900:T6900 ICOの詳細

自己否定的なユーモアで話題を集めるTOKEN6900だが、トークノミクス(トークンの経済設計)はどうなっているのか。

現時点での時価総額は600万ドル(約9億3,000万円)と控えめで、初期の購入者にとっては価格上昇による利益が見込める。プレセールでのトークン価格は現在0.0064ドル(約1円)で、販売が進むにつれて0.007125ドル(約1.1円)に引き上げられる可能性がある。

すでにパッシブインカム(不労所得)プログラムも稼働しており、現在の年利は約200%とされている。ただし、後から参加する投資家には報酬率が大幅に下がる見通しだ。

TOKEN6900の購入には、ETH(イーサリアム)、BNB(バイナンスコイン)、USDT(テザー)、USDC(USDコイン)、さらにデビットカードが利用可能で、公式サイトから直接購入できる。プレセール終了後のトークン受け取りも、Best Walletを通じて簡単に行える予定だ。

TOKEN6900がBonk、Pepe、SPX6900のような存在になるかは未知数だ。ミームコイン市場は予測困難な領域だが、現在のところ、ミーム愛に満ちたコミュニティが急拡大しているのは確かである。

TOKEN6900プレセールの詳細
名称:TOKEN6900
メール:help@TOKEN6900.com
プレセールページ:TOKEN6900公式サイトを訪問

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