今注目されている仮想通貨銘柄は、PENGUとBitcoin Hyperの2つだ。
ビットコインが118,000ドル(約1,860万円)付近で安定し、イーサリアムが抵抗線を突破できずにいる中、多くの投資家が高成長が期待される代替トークンに目を向けている。
PENGUはミームコイン市場で急浮上し、今週は大きな価格上昇を記録。X(旧Twitter)やTelegramでも話題となっている。
一方、Bitcoin HyperはDeFi(分散型金融)領域で存在感を高めており、すでにプレセールで410万ドル(約6億4,600万円)以上を調達している。ビットコインのレイヤー2との統合を通じて、長期的な成長を目指す構想が支持を集めている。
ステーキング報酬は年利231%に達し、すでに2億2,600万トークンがロック済みだ。小口トレーダーからクジラ(大口投資家)まで、両トークンを注視する動きが強まっている。
2025年、次の大型アルトコインはどちらになるのか。
PENGU価格予測:データが示す動き
PENGUはTelegramやXで注目を集める新しいミームトークンであり、7月に急成長しているプレセール銘柄の1つとなっている。
過去1週間でPENGUの価格は440%以上上昇し、1セント未満から0.0068ドル(約10.7円)まで上昇した後、若干の調整が入った。
オンチェーンデータによると、FLOKIやPEPEといったミームコインから資金を移したクジラがPENGUに参入している様子がうかがえる。
7月22日の取引高は1,210万ドル(約19億円)を突破し、過去最高を記録した。また、100万PENGU以上を保有するウォレット数が38%増加しており、価格上昇後も積極的な買いが続いていることを示している。
アナリストのLunarFlow氏は、下降ウェッジパターンを突破したことから、次のターゲットとして0.0095ドル(約15円)を示唆しており、これが投資家心理を強気に転じさせている。
Telegram上では、0.0074ドル(約11.6円)のレジスタンスゾーンが次の試金石として注目されており、ここを上抜ければさらなる上昇もあり得るとの見方もある。
LunarCrushのセンチメント分析によると、PENGUに関するソーシャルメンションは前週比184%増となり、DOGEやSHIBAを上回る伸びを見せている。
一方で、インフルエンサーたちが提示する0.01ドル(約15.6円)の目標価格にはまだ到達しておらず、出来高が高いまま維持されれば、さらなる上昇余地がある。
8月初旬まで注目が続き、ビットコインが大局的なサポートを維持すれば、現在の水準から2〜3倍の価格上昇を期待する声もある。
クジラの動きと取引所上場
PENGUの継続的な上昇が期待されるもう1つの理由は、クジラの動きと上場の可能性である。
7月20日、2つの「スマートマネー」ラベル付きの新規ウォレットが合計48万ドル(約7,600万円)相当のPENGUを購入し、現在まで1トークンも売却していない。
この動きを受けて、BitMartやMEXCといった2024年に他のミームコインが上昇した取引所での上場が近いのではとの憶測が広がっている。
PENGUのチームは、Solanaとの統合やNFT配布を含む新たなパートナーシップやクロスチェーン展開も示唆しており、新たな流動性が生まれる可能性もある。
一部の保有者からは「ミニBONK的な瞬間」との声も聞かれる。
とはいえ、リスクもある。プロジェクトはまだ開始から2か月未満であり、分散型取引所(DEX)での流動性は限定的だ。価格が0.0054ドル(約8.4円)を下回れば、現在の強気パターンは無効となる。
それでも、サポート水準を維持し、中央集権型取引所(CEX)での上場が実現すれば、0.01ドル到達も現実味を帯びる。特にDOGEや他のミームコイン市場が堅調であればなおさらだ。
Bitcoin Hyper:静かに進行するレイヤー2の成長
PENGUがボラティリティと話題性で先行する一方、Bitcoin Hyper(HYPER)は、堅実なファンダメンタルを構築しつつある。
このトークンは、ビットコイン基盤で開発されるレイヤー2ソリューションとして、本格的な開発者やステーキング投資家にとって有力な選択肢となりつつある。
注目ポイントは以下の通り:
- 7月23日時点でプレセール調達額は410万ドル(約6億4,600万円)を突破
- HYPERトークン2億2,600万枚がすでにロック済み
- 初期参加者向けのステーキング報酬は最大231%の年利
- zk-ProofとSolana Virtual Machine(SVM)の統合
- Bitcoinレイヤー1によりセキュリティが担保された並列ブロックチェーン構造
多くのアルトコインとは異なり、Bitcoin Hyperは「実際に使える」ビットコインレイヤー2の構築を目指している。これにより、高速なDeFi、リアルタイムdApps、極めて低い手数料といった機能を、ビットコイン並みのセキュリティと共に実現する。
プロジェクトは、ZKロールアップやSolanaのスループットに着想を得て、圧縮されたトランザクションをビットコインのメインチェーンに戻す「Canonical Bridge(カノニカル・ブリッジ)」を採用している。
市場見通し:今買うべき仮想通貨はPENGUかBitcoin Hyperか?
短期的な爆発的上昇を狙う個人投資家にとって、PENGUは有力な候補だ。
XなどのSNSでトレンド入りし、日々の取引量も急増中。現在のセンチメントが維持されれば、0.01ドル(約15.6円)付近までの上昇が期待されている。
直近では0.0075ドル(約11.7円)のレジスタンスを試しており、取引所上場の期待感がさらなる注目を集めている。
一方、Bitcoin Hyperは長期目線の投資家からの支持を着実に集めている。410万ドルの資金調達、2億2,600万トークンのロック、そして231%の年利という堅実なファンダメンタルが評価されている。
SVMやzk-Proofを基盤としたレイヤー2設計により、ビットコインエコシステムの本格的なインフラとしての位置付けを目指している。
両トークンは、異なる方向性から「今買うべき仮想通貨」として市場の関心を集めている。ミームによる拡散力か、実用性に根ざした成長か──最終的な判断は、投資家の時間軸によって分かれるだろう。