パイネットワーク 価格は今月、明確な弱気相場にとどまっている。需要の減速と継続的なトークンアンロックを背景に、下落基調が続く可能性が高まっている。
パイコインは直近で0.2027ドル(約31円)まで下落し、11月高値から約30%値を下げた。市場全体の調整局面も重なり、買い意欲は大きく後退している。
需要減少と供給増加が価格を圧迫
パイネットワーク 価格を取り巻く最大の逆風は、需要の著しい低下だ。CoinMarketCapのデータによると、24時間取引高は約860万ドル(約13億円)にとどまっている。
時価総額が約16億9000万ドル(約2600億円)規模であることを考えると、この取引高は極めて低水準と言える。同時期にローンチされたMidnightは、2億ドル超の取引高を記録しており、差は明確だ。
取引量が伸びない背景には、主要取引所への未上場がある。Binance(バイナンス)、Upbit(アップビット)、Coinbase(コインベース)といった大手は、中央集権性や信頼性を懸念しているとされる。
一方で供給は拡大を続けている。12月には約1億9000万枚がアンロックされ、1月には約1億3600万枚が解除予定だ。
さらに今後12カ月で、約12億4000万枚、金額にして約2億5200万ドル(約390億円)相当が市場に供給される見通しとなっている。
現在の流通量は約83億枚で、最大供給量は1000億枚に設定されている。最終的に917億枚以上がアンロックされる計算となり、パイネットワーク 価格への供給圧力は長期的にも続く。
加えて、一部のアナリストは、エコシステム内で実用的な分散型アプリ(DApps)が不足しており、実質的に「ゴーストチェーン」化していると指摘している。
パイネットワーク 価格のテクニカル分析
8時間足チャートでは、パイネットワーク 価格が11月高値の0.2823ドル(約43円)から急落していることが確認できる。
チャート上では、0.2823ドルを天井とするダブルトップが形成され、ネックラインは11月4日の安値である0.2021ドル付近に位置している。
価格は50期間指数移動平均線(EMA)を明確に下回り、MACD(移動平均収束拡散法:トレンド転換を測る指標)はゼロ付近で停滞している。
この構造から、近い将来に下方向へのブレイクが起きる可能性が高い。次の重要な下値目標は、10月安値の0.1515ドル(約23円)と見られている。
一方、12月20日の高値である0.2150ドル(約33円)を明確に上回れば、弱気シナリオは否定される。その水準までは戻り売り圧力が意識されやすい状況が続く。
派生テーマとして注目されるPepenode
パイネットワーク 価格が方向感を欠く局面では、投資家の関心は派生テーマへ移行しやすい。その中で存在感を強めているのが、Pepenode(PEPENODE)だ。
Pepenodeはすでに230万ドル(約3億5000万円)以上を調達し、プレセール段階ながら安定した資金流入を維持している点が特徴となっている。
同プロジェクトは、高額なマイニング機材や専門知識を必要とせず、ブラウザ上で仮想マイニングを体験できるゲーム型モデルを採用している。ユーザーは仮想リグを構築・強化しながら、PEPENODEトークンを獲得する仕組みだ。
進行に応じて戦略性が求められる設計となっており、単なる投機ではなく、継続的な参加を促す構造が評価されている。プレセール価格は段階的に引き上げられており、早期参加者が有利になる設計も投資意欲を刺激している。
パイネットワーク 価格が次の明確なトレンドを示すまでの間、市場ではこうした派生テーマが短期的な資金の受け皿となりやすい。Pepenodeは、その中でも比較的注目度の高い選択肢として位置付けられている。
