リップル(Ripple)の暗号資産XRPは、過去数週間におけるBitcoinやEthereumの記録的な上昇に追随することができず、価格はUSDTおよびBTCに対して調整局面に入り、横ばいの動きを見せている。
しかし、重要な水準を維持できる限り、さらなる上昇の可能性も残されている。
XRP価格のテクニカル分析
XRP/USDTの日足チャートでは、投資家心理の不安定さが見られる。価格は3.40ドル(約530円)のレジスタンスを突破できずに停滞しており、他の主要銘柄が史上最高値を更新する中で見劣りしている。ただし、2.80ドル(約440円)のサポート水準は依然として堅持されており、その直下には100日および200日の移動平均線が位置しているため、強気の構造は維持されていると考えられる。
一方で、RSI(相対力指数)は7月に買われすぎ水準を示した後に急落し、直近では50を下回った。これは弱気への転換を示唆しており、2.80ドル付近までの下落圧力が強まっている。
仮にこのサポートを下抜けた場合、XRPは「安値更新」となり、移動平均線を割り込む可能性が高い。その結果、より深い調整局面となり、2.10ドル(約330円)付近まで下落するリスクがある。
BTC建てペア
次にXRP/BTCチャートを見ると、状況はやや楽観的である。XRPは7月にほぼ垂直に上昇し、数か月続いた下降チャネルを上抜け、100日および200日の移動平均線も突破した。これらの移動平均線は現在2,400サトシ付近で収束しており、この水準は再び価格を押し上げ、下落基調を止める可能性がある重要なサポートとなっている。
しかし、USDT建ての動きと異なり、100日と200日の移動平均線はゴールデンクロスを形成していない。また、RSIも50を下回っており、市場構造は買い手優位とは言えない状況だ。
したがって、2,400サトシ水準を維持できるかどうかが極めて重要である。このサポートを保てば次の上昇局面が期待できるが、下抜ければ短期的に2,000サトシを割り込む可能性がある。
Maxi Doge ― ミームの力と市場推進力
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