XRPは29日、現物ETF(上場投資信託)への資金流入が29日連続となる中、価格は1.85ドル(約280円)で推移している。
累計流入額は11億5000万ドル(約1700億円)に達し、市場では機関投資家の継続的な関与が注目されている。
Watch XRP. Next 48 hours. $3 level.
— YoungHoon Kim, IQ 276 (@yhbryankimiq) December 30, 2025
こうした中、「IQ276」を自称する人物として知られるヨンフン・キム氏が、48時間以内にXRPが3ドルに到達すると予測し、議論を呼んだ。同氏は今後48時間の値動きを注視すると述べたが、具体的な分析手法やリスク条件についての説明は示していない。一方、デジタル資産ファンド全体では週間で4億4600万ドル(約670億円)の資金流出を記録した。
十月中旬以降の累計流出額は32億ドル(約4800億円)に達し、市場全体では調整局面が続いている。その中でXRP関連ETFは7020万ドル(約105億円)を集め、ビットコインやイーサリアムの資金流出と対照的な動きを示した。
年初来の暗号資産ファンドへの流入額は463億ドル(約6兆9000億円)と、2024年通年の487億ドルとほぼ同水準となっている。
機関投資家資金、市場全体の弱さに逆行
直近の取引では、XRP現物ETFに844万ドル(約12億6000万円)の資金が流入し、運用資産残高は12億4000万ドルに拡大した。十二月単月では4億7800万ドル(約710億円)が流入し、1日当たり3000万ドル超の資金増加が29日間継続している。
一方、ビットコインETFは11億ドル(約1640億円)、イーサリアム関連商品は6億1200万ドル(約910億円)の資金流出となった。
先週の流出のうち、米国拠点分は4億6000万ドルを占めた。
ドイツでは3570万ドル(約53億円)の新規資金が流入し、十二月累計では2億4800万ドルとなり、戦略的な積み増しが示唆される。XRPとソラナ関連商品の登場以降、ビットコインETFは累計28億ドルの資金流出を記録しており、資金ローテーションの兆候とみられる。
こうした状況を踏まえ、英スタンダード・チャータード銀行のジェフリー・ケンドリック氏は、2026年に8ドル到達との見通しを示した。
同氏の試算では、これは現水準から約330%の上昇余地を意味する。根拠として、米証券取引委員会(SEC)との1億2500万ドル(約187億円)での和解による規制明確化や、現物ETF承認を挙げた。
さらに、需要が流動性を上回ることで供給逼迫が起きる可能性にも言及している。
加えて、Flare Networksのデータによれば、FXRP供給量の79.7%、総額1億2400万ドル相当がDeFi(分散型金融)にロックされている。オンチェーン上での参加が進み、利用ウォレット数は5699件に増加した。
テクニカル分析、2017年相場との類似性を指摘
週足チャートでは、XRPが2017年の急騰前と類似した長期圧縮パターンに位置している。アナリストのステフ氏は、現在の2.00~2.50ドル帯が、2017年の0.20~0.25ドルの持ち合い局面に重なると指摘した。
$XRP is about to explode, just like it did in 2017.
Buckle up! 🚀 pic.twitter.com/tY9lrg3J2a
— STEPH IS CRYPTO (@Steph_iscrypto) December 30, 2025
当時はその後、1500%の急騰を経て3.80ドルまで上昇した経緯がある。ただし、48時間以内に3ドルへ到達するには60~70%の急伸が必要となり、通常は強い材料なしでは起こりにくい。
市場関係者の多くは、現行のチャート構造では「極めて可能性が低い」と評価している。キム氏は過去にビットコイン価格予測を外した経緯があり、現在はXRPで5年後100ドル目標を掲げている。
足元では1.92ドルと2.00ドルが上値抵抗となり、強気維持には1.77ドルの支持線が重要となる。2.50~2.80ドルを明確に突破した場合、過去高値圏である3.00~3.80ドルが次の目標水準となる。
一方、1.90~2.00ドルを下回れば、1.50~1.70ドルへの調整局面入りも想定される。
ミーム文化と高レバレッジ取引の融合、Maxi Dogeが浮上
XRPの機関投資家採用が進む一方、投機的機会としてMaxi Dogeへの関心も高まっている。
Maxi Dogeは2025年七月以降、イーサリアム基盤で五十段階に及ぶプレセールを実施し、累計430万ドルを調達した。
現在のトークン価格は0.00027ドル(約0.04円)となっている。
同プロジェクトは筋トレ文化をモチーフにしたミーム要素と、実用的な取引インセンティブを組み合わせた設計が特徴だ。ステーキング報酬は年率73~140%とされ、高利回りを求める投資家の注目を集めている。十二月には大口投資家の買い増しが進み、2026年第1四半期のミームコイン相場で10~40倍上昇を見込む声もある。
五十段階に分かれたプレセール方式により、各段階で価格が引き上げられ、早期参加者ほど有利な取得条件となる。
プレセール終了後、2026年初頭にはトークン生成イベントと分散型取引所Uniswapへの上場が予定されている。
流動性拡大と一般取引の開始が見込まれ、コミュニティ形成も加速している。供給量の40%をマーケティングに割り当て、SNSを中心とした認知拡大が進められている。
参加希望者は公式サイトでBest Walletなどのウォレットを接続し、暗号資産や銀行カードで購入できる。
