XRPは2.24ドル(約360円)で推移しており、過去24時間で0.70%下落した。時価総額は1,347億ドル(約21兆7,000億円)で、暗号資産市場における第4位の地位を維持している。しかし、市場全体の雰囲気は明らかに変化している。ワシントンでの規制動向、TradFi(伝統金融)と暗号資産コミュニティの温度差、そしてXRP自身のチャート構造が、現在が転換点である可能性を示している。
現在の焦点は、XRPがトップ4の座を維持できるのか、それとも投資家の関心の変化によって評価が再び見直されるのかという点に移っている。
SECが暗号資産ETFの承認を加速させる方針を示す
米証券取引委員会(SEC)は、政府機関の一時閉鎖で遅延していたETF関連の提出書類について、発行企業が申請を加速できる新たなガイダンスを発表した。これは、規制当局が暗号資産関連商品に対してこれまで以上に迅速に対応する姿勢を示す明確なシグナルだ。
🚨BULLISH: SEC may FAST-TRACK crypto ETFs and $XRP could be next.
SEC's new guidance lets issuers accelerate filings delayed by the shutdown, with Bitwise’s $XRP ETF potentially next, says analyst @EricBalchunas. pic.twitter.com/5tTmLcFhfU
— Coin Bureau (@coinbureau) November 15, 2025
タイミングも重要だ。すでにBitcoin ETFとEthereum ETFで成果を上げたBitwiseは、XRP ETFの承認を積極的に追っている。SECはRipple関連商品に慎重だったが、最近の判決で「XRPは二次市場において証券ではない」と確認されたことが、規制面での後押しとなっている。
BloombergやCoin Bureauのアナリストは、SECの「ファストトラック枠」によって、BitwiseのXRP申請が優先的に処理される可能性があると指摘する。もし承認されれば、Rippleのエコシステムにとって初の大規模機関投資家向け商品となり、TradFi側の慎重姿勢が強まる中で市場心理の安定につながる可能性がある。
注目ポイント:
- SECによる審査加速
- BitwiseがBTC・ETH ETFで築いた実績
- 時価総額上位の代替デジタル資産への投資需要
機関投資家の需要が鈍化──市場はローテーション局面へ
規制面の追い風がある一方で、XRPは伝統的なポートフォリオの中で比重が低下している。いくつかのマクロ系デスクは大型アルトの比率を減らしており、2025年はBitcoin、Solana、AI関連トークンがより高いリターンをもたらしていると指摘している。
Rippleの国際的な提携、特に国境を越えた決済領域での拡大は続いているが、市場需要としては十分に反映されていない。チャートにもその慎重姿勢が表れており、広いレンジでの揉み合い、短期的な高値の切り下げ、出来高の減少が確認される。
それでも、アナリストの多くはXRPの中長期構造が維持されていると見ており、ETF関連の進展があれば機関マネーが一気に戻ってくる可能性を指摘している。
XRPテクニカル予測:シンメトリカル・トライアングルが最終局面に近づく
XRPの価格予測は中立的で、現在は2.24ドル(約360円)付近でシンメトリカル・トライアングル(対称三角形)を形成しながら推移している。10月末からの上昇トレンドラインでは買いが入っており、長い下ヒゲが繰り返し出ていることから買い意欲が確認できる。一方で、20EMA(20日指数平滑移動平均線)が上値を抑えており、高値の切り下げによって売り圧力も継続している。
RSI(相対力指数)は40付近で推移しており、明確な強気ダイバージェンスも見られないため、トレーダーはチャート構造が明確に崩れるまでは慎重姿勢を保っている。
上抜けには2.33ドル(約375円)以上の終値が必要で、その場合は2.52ドル(約405円)、さらに2.69ドル(約430円)までの上昇余地が開ける。一方、2.19ドル(約350円)を割り込むと、次の流動性ゾーンである2.06ドル(約330円)まで下落する可能性がある。
ETF期待が強まり、AI関連チェーンや初期プレセール銘柄など新しいテーマが注目を集める中、XRPが上抜ければアルト全体の勢いを押し上げる可能性がある。
Bitcoin Hyper:Solanaで進化した次世代のBTCエコシステム
Bitcoin Hyper(HYPER)は、Bitcoinエコシステムに新たなフェーズをもたらしている。BTCが持つ高い安全性はそのままに、Bitcoin Hyperはこれまで不足していたSolana並みの高速性と処理能力を加える。これにより、低コストかつ高速なスマートコントラクト、分散型アプリ、さらにはミームコインの作成まで可能になる。
外部監査機関Consultによる審査を受けており、信頼性と拡張性の強化を重視している。すでに勢いは強く、プレセールは2,700万ドル(約43億円)を突破し、トークン価格は次の値上げ前で0.013265ドル(約2円)となっている。
Bitcoinの利用が増加し、効率的なBTCベースのアプリ需要が高まる中、Bitcoin Hyperは2つの主要エコシステムをつなぐ存在として注目されている。Bitcoinが基盤を築いたとすれば、Bitcoin Hyperはその上にスピードと柔軟性を追加する役割を果たす。
