リップル 今後:3ドルの抵抗が強まる中、トライアングル型のブレイクアウトが迫る

リップル 今後:3ドルの抵抗が強まる中、トライアングル型のブレイクアウトが迫る

XRP(リップルの暗号資産)の価格予測に注目が集まっている。現在2.86ドル(約430円)前後で推移し、時間的猶予の少ないトライアングル型の持ち合いに入っている。数週間にわたり3.00ドルを上値に抑えられているが、機関投資家の資金流入やETF(上場投資信託)の審査、マクロ経済的な要因が水面下で重なりつつある。
一方で、個人投資家の関心は、ビットコインを基盤とする高速レイヤー2「Bitcoin Hyper」にも移っている。同プロジェクトはすでに1,900万ドル(約28億5,000万円)超をプレセールで調達している。XRPが重要な抵抗線を試す中、投資家は短期的な上昇余地と初期段階で勢いのある案件のどちらに注目すべきかを見極めている。

XRP ETFの期待と機関投資家の動き

米証券取引委員会(SEC)との訴訟で、リップルは小口投資家によるXRP取引が証券に該当しないとの判決を得た。この勝利によって、新たな金融商品や提携の道が開かれた。その後、XRPは機関投資家の間で静かに存在感を高めている。

シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)によると、XRP先物の未決済建玉は100億ドル(約1兆5,000億円)を超え、10月13日にはXRPオプションとマイクロXRPオプションも開始された。取引量が増え続ければ、2023年末のビットコインETFに伴う上昇局面と似た展開になる可能性がある。

さらに、リップルは全米銀行免許の申請を行っており、現在は通貨監督庁(OCC)が審査中だ。承認されれば、米国で直接銀行アクセスを持つ初の暗号資産企業の一つとなり、機関投資家からの資金流入と流動性拡大につながる可能性がある。

テクニカル分析:トライアングル収束が限界点に

過去3か月間、XRPは下降型トライアングルを形成してきた。売り手は高値を切り下げ、買い手は2.70ドル付近を守っている。現在の価格は50日移動平均線(2.96ドル)とトライアングル下限の間で圧縮されている。

一方、100日移動平均線(2.61ドル)は動的なサポートとして機能しており、RSI(相対力指数)は40付近で推移、勢いの停滞を示している。ローソク足は上ヒゲと下ヒゲが伸び、方向感の欠如が強まっている。

日足終値で3.00ドルを突破すればパターンは崩れる。強気派が上抜けに成功すれば、3.25ドルから3.42ドルへの加速が見込まれる。逆に失敗すれば、2.59ドル以下への下落も視野に入る。

価格予測:考えられる3つのシナリオ

現時点の市場データから、短期から中期にかけて以下のシナリオが想定される。

これらは2026年第1四半期までに材料が出揃うことを前提とする。要因が欠ければ、5ドル以下での横ばいが続く可能性が高い。

現在の水準

トライアングルの解消は近い。引き金となるのはETF関連のニュースやマクロデータになるとみられる。

マクロ環境とETF動向が圧力を加える

マクロ要因は主要通貨全般にボラティリティをもたらしている。先週、ビットコインは一時的に11万ドル(約1,672万円)を割り込み、清算額は15億ドル(約2,280億円)に達した。イーサリアムも下落し、XRPも3.65ドルから現在の水準まで調整した。ただし、2.70ドル付近では買い支えが強く、秩序だった押し目に見える。

ETF関連の動きも加速している。REX/OspreyのXRP ETFは先週だけで3,800万ドル(約58億円)の取引高を記録し、フランクリン・テンプルトンの審査結果は第4四半期に予定されている。承認されればXRPの評価を押し上げ、ポートフォリオ運用者の間でさらなる信頼を得る可能性がある。

アナリストは、ビットコインやイーサリアムETFと同様の新しいETF商品群がXRPの流動性を深め、特に国際送金や為替分野での利用拡大を後押しするとみている。

XRPの調整期に勢いを増すBitcoin Hyper

XRPが上値抵抗と格闘する中、投資家の視線はBitcoin Hyperにも向いている。これはビットコイン上に構築されたレイヤー2で、ソラナ・バーチャルマシン(SVM)を採用している。すでにプレセールは1,920万ドル(約288億円)を突破し、次の価格上昇まで残り30万ドル未満となっている。

Bitcoin Hyperは、ビットコインが抱える課題である送金速度の遅さ、高額な手数料、プログラム性の欠如を解決することを目的としている。利用者は数秒でBTCを送金でき、保有資産をステーキングし、ミームコインを発行し、分散型アプリ(dApps)を構築することが可能だ。しかもビットコインのネットワークセキュリティは維持される。

DeFi(分散型金融)、NFT、トークン作成、BTCブリッジングへの完全対応により、これまでイーサリアムやソラナの専売だったユースケースがビットコイン上でも実現可能になる。

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