テザー(ステーブルコイン、価格が安定した暗号資産)が1.00ドル近辺で安定する一方、XRPはより変動の大きい局面に直面している。@ali_chartsのデータによれば、過去48時間でクジラ(大口投資家)が1億9,000万XRPを売却し、弱気ムードを強め、重要なサポート帯に向けて価格が押し下げられた。
XRPは現在2.02ドル(約320円)前後で推移しており、ボラティリティが上昇するなか、市場は1.81〜1.90ドル(約287〜301円)付近に注目している。このゾーンは2024年を通じて防衛ラインとして機能してきた価格帯だ。
クジラの売却は、市場の弱体化やマクロ環境を背景に、大口保有者の期待が変化している可能性を示すことが多い。今回の売却はアルトコイン市場全体の流動性低下と重なる。しかしながら、XRPの市場構造は依然として崩れておらず、直近の値動きでは初期的な安定化の兆候も確認されている。
XRPは買い支えで下落を耐える
XRPのチャートは依然として下降チャネル内で推移している。このチャネルは、8月以降の安値更新と反発が阻まれるトレンドラインによって形成されている。下降トレンド自体は継続しているが、直近の数日間で初期的な反転シグナルが見られ始めている。
ローソク足の下ヒゲが伸び、実体が縮小していることに加え、下落圧力が弱まりつつある。これらは、売り手が勢いを失い始める際に見られる典型的な形だ。
RSIは37付近で推移し、売られ過ぎ水準から上昇に転じつつある。価格は新安値を更新した一方で、モメンタムは低下せず、強気ダイバージェンスの初期形状を示している。過去の相場では、同様の動きがクジラによる大規模な売却(投げ売り)直後に強い反発につながる場面が多かった。
1.81ドルを維持できれば、XRPは高値切り上げへ向けた初動に入る可能性がある。市場ではまず2.15〜2.20ドル(約341〜348円)が上値目標として意識されており、主要トレンドラインが位置する2.30ドル(約365円)突破が焦点となる。この価格を日足終値で超えることができれば、数か月ぶりに市場構造が改善し、2025年Q1に向けて2.57ドル(約408円)までの上昇余地が開ける。
安定化を示す主なテクニカル要因
- 長い下ヒゲと小さい実体のローソク足
- RSIの横ばいと強気ダイバージェンス発生の兆し
- 短期足における20EMA(移動平均線)の再奪回
XRP/USDのQ1見通し:流動性回復が条件となる反発シナリオ
新規投資家にとって、最も明確な戦略は1.81〜1.90ドル帯で形成される強気反転シグナルを待つことだ。具体的には、ハンマー、包み足、長い下ヒゲの同時足などで、反発方向を示すローソク足の出現が目安となる。2.06ドル(約327円)を明確に上抜けることが、反転局面入りの初期判断となる。
適切なリスク管理を行うトレードでは、損切り位置を1.81ドル以下に設定し、上値目標を段階的に2.30ドル、2.57ドル、3.12ドル(約496円)に置く戦略が採用されることが多い。
もし12月以降に市場流動性が改善し、クジラによる買い戻しが進めば、XRPは防御的な相場から上昇基調へ移行し、プレセール市場や2026年初頭の投資サイクルに向けた新たな機会が生まれる可能性がある。
Bitcoin Hyper:Solana上で進化したBTCとなるのか?
Bitcoin Hyper(HYPER)はビットコイン(BTC)エコシステムに新たなフェーズをもたらそうとしている。BTCは高いセキュリティを備えるが、Bitcoin HyperはこれにSolana級の高速性を加える点が特徴だ。これにより、低コストで高速なスマートコントラクト、分散型アプリ、さらにはミームコインの生成まで、ビットコインの保護を前提に実現する。
同プロジェクトはConsultによる監査を受けており、信頼性と拡張性を重視している。勢いも強く、プレセール総額は2,800万ドル(約4億4,800万円)を突破し、トークン価格は次の上昇前に0.013295ドル(約2.12円)となっている。
BTCの利用増加と効率的なBTCベースのアプリ需要の拡大により、Bitcoin Hyperは暗号資産市場の主要2エコシステムを結びつける存在として注目される。土台を築いたのがビットコインだとすれば、Bitcoin Hyperはそれを速く、柔軟で、再び魅力あるものにする可能性がある。
