ビットコインは今週、新たな過去最高値を記録し、その勢いの中でサトシ・ナカモト（ビットコインの創設者）の正体に関する新たな説も浮上している。
ビットコイン価格は1ビットコインあたり11万9,000ドル（約1,920万円）近くまで急上昇。これはテスラのイーロン・マスク氏がビットコインに関する重大な発表を行ったことが背景にあり、仮想通貨市場の時価総額は4兆ドル（約640兆円）に迫った。
現在、ドナルド・トランプ米大統領がビットコイン価格と仮想通貨について「急騰している」と発言するなか、暗号資産取引所コインベースのブライアン・アームストロングCEOが、AIと仮想通貨に関する「10倍の進化」を予測する発言を行った。
「仮想通貨の機能強化は、AIがさらに10倍の進化を遂げるためのカタリストになると予想している」とアームストロング氏はX（旧Twitter）に投稿した。「個人的には、暗号資産ウォレットが大規模言語モデル（LLM）に完全統合される日が楽しみだ。それは、許可のいらないデジタル経済に向けた大きな一歩となるだろう」
米国上場の暗号資産取引所であるコインベースは、2021年のコロナ禍による市場高騰時の時価総額を上回り、現在は約1,000億ドル（約16兆円）の評価を得ている。同社は、人工知能を活用した検索エンジンスタートアップ「Perplexity AI」と提携し、リアルタイムの仮想通貨データサービスを開始する。
提携は2段階で構成されており、まずPerplexityがコインベースのマーケットデータを利用し、同社の新ブラウザ「Comet」で市場分析を行う。これはすでに即時稼働している。次の段階として、ユーザーからの質問への回答にコインベースの市場データを反映させる計画があるが、実施時期は未定である。
2022年11月にOpenAIのChatGPTが登場して以降、仮想通貨業界は生成AIブームに主役の座を譲り、開発者たちはAI企業とブロックチェーン技術の統合を模索してきた。
コインベースとPerplexityの提携は、先月に行われた暗号資産予測プラットフォーム「Polymarket」とイーロン・マスク氏のxAIとの連携に続くものである。
一方、コインベース株は今週、証券会社H.C.ウェインライトからの「買い」推奨から「売り」への2段階格下げを受けながらも上昇した。
「我々は依然としてコインベースを『最良の仮想通貨取引所』と見ており、業界全体に前向きな見方をしているが、株価は4月の安値から約150％上昇しており、短期的な業績を大きく上回っていると判断する」と、アナリストのマイク・コロネーゼ氏はCoindeskが確認したメモで述べている。
ビットコイン価格や仮想通貨市場が過熱しているとの懸念がある一方で、強気な価格予測は続いている。
「年末までにビットコインが20万ドル（約3,240万円）を超えると予測している。現在の水準からさらに大きく上昇する可能性がある」と、Bitwiseの最高投資責任者マット・ホーガン氏はYahoo Financeに語った。同氏はその理由として、トランプ政権による仮想通貨に友好的な政策、ビットコイン財務保有企業やETFによる大規模な買いを挙げている。
Bitcoin Hyper（HYPER） – 次の注目すべき仮想通貨投資先
Bitcoin Hyperは、単なるアルトコインではない。市場でもっとも技術的に野心的なプロジェクトの一つとして注目されている。スケーラビリティを目的とした初のビットコイン・レイヤー2として、Bitcoin Hyperは、ビットコインネットワーク上で高速かつ低コストの取引を実現する。
ビットコインの送金スピードの遅さや高額な手数料に悩まされてきたユーザーにとって、Bitcoin Hyperは画期的な解決策となる。
オプティミスティックロールアップ、zkロールアップ、サイドチェーンといった技術を活用し、正規ブリッジによってレイヤー1への高速な出金が可能となっている。これにより、Ethereumのような処理性能をビットコインのブロックチェーン上で提供する。
革新的な技術に加えて、最大30%のステーキング報酬という魅力的なインセンティブも用意されており、現在の市場環境では稀な高利回りとなっている。BTCに強気な投資家にとっては、Bitcoin Hyperはその延長線上の自然な投資先といえる。
このプロジェクトはすでにYouTube上の仮想通貨インフルエンサーの間で注目を集めており、登録者91,800人を持つBorch Crypto氏は、Bitcoin Hyperを「2025年で最高の仮想通貨プレセールの一つ」と評価。ビットコイン・レイヤー2の中でも100倍の成長が見込めると紹介した。
ビットコイン価格が11万8,000ドル（約1,900万円）を突破した今、Hyperの「スケーラブルな取引」への注力は、これまで以上に重要になる可能性がある。