パイネットワーク 価格は直近数日で大きく下落した。先月高値の0.2821ドルから0.2050ドル付近まで下げ、下落率は約27%に達している。テクニカル面では弱気相場入りが意識され、短期的な下振れリスクが高まっている。
足元ではダブルトップ形成が確認されており、近い将来のさらなる下落を示唆する構図となっている。
ダブルトップが示す弱気シナリオ
パイネットワーク 価格を日足でみると、0.2821ドルで二度高値を付けるダブルトップ(天井圏で形成される代表的な弱気パターン)が完成した。ネックラインは0.2036ドル付近に位置し、これは11月の安値水準にあたる。
価格は50日指数平滑移動平均線(EMA:直近価格を重視する移動平均)を下回って推移している。加えて、スーパートレンド(トレンド転換を示す指標)も下抜けており、下落トレンド継続を示唆する。
RSI(相対力指数)は過熱圏の70から41まで低下した。MACD(移動平均収束拡散法)もゼロラインを下回り、売り優勢の地合いが強まっている。次の重要な下値目標は0.1530ドルとみられ、これは10月の安値で、現水準から約25%下に位置する。
一方、0.2300ドルを明確に上回った場合、弱気シナリオは否定される可能性がある。
需要低迷が価格下落を加速
パイネットワーク 価格の下落は、投資家需要の弱さとも重なっている。CoinGeckoのデータによると、24時間取引高は1040万ドル未満に低下した。時価総額約17億5000万ドル、FDV(完全希薄化後評価額)約26億ドル規模の銘柄としては低水準だ。
需要低迷は、いくつかの進展がある中で起きている。先週、開発チームは分散型取引所(DEX)および自動マーケットメーカー(AMM)のアップグレードを発表し、現在はテストネット段階にある。
この更新では、パイオニアと呼ばれる参加者の操作性向上を目的とした新機能が導入された。開発側は、来年第一四半期にもメインネットを開始する可能性を示唆している。
供給増と外部要因が引き続き重し
パイネットワーク 価格は、ステラ(Stellar)のプロトコル23への移行作業が進む中でも上値を抑えられている。このアップグレードも来年第一四半期にかけて実施される見通しだ。
一方で、ネットワーク最大級の保有者とされるクジラは、2日前にOKXから348万枚を自己管理ウォレットへ移動させ、買いを再開した。同氏の保有量は現在3億9400万枚超、評価額は8000万ドル以上と推定される。
それでも、主要取引所への新規上場の遅れや継続的なトークンアンロックが流通供給を押し上げており、需給面では依然として逆風が強い。
派生テーマとして注目されるPepenode
パイネットワーク 価格の先行きが不透明な局面では、投資家の関心は派生的なテーマへ移りやすい。その中で存在感を高めているのが、Pepenode(PEPENODE)だ。
Pepenodeは、すでに230万ドル(約3億5000万円)以上を調達しており、市場全体が調整局面にある中でも安定した資金流入を維持している。同プロジェクトの特徴は、高価な専用機材を必要とせず、ブラウザ上で仮想マイニングを行うゲーム形式を採用している点にある。
ユーザーは仮想リグを構築・強化しながらPEPENODEトークンを獲得する仕組みで、過去にミームコイン市場で成功した参加型モデルを参考にしているとされる。仮想マイニング需要の高まりを背景に、プレセール価格も段階的に引き上げられている。
パイネットワーク 価格の方向性が定まるまでの間、こうした派生プロジェクトが短期的な関心を集める構図は、今後さらに強まる可能性がある。
