
よくある話だ。仮想通貨で一攫千金を手にしたかと思えば、一瞬でその利益が消える。
今回は、NFTの販売で約3億円(約3,000,000ドル)を稼いだミュージシャンが、税金と市場の暴落により、全てを失ったという事例だ。
一方で、ミームコインは相変わらず乱高下を繰り返しており、その動きはジェットコースターのように予測不能だ。
こうした状況に嫌気が差し、もはや人生の貯金をギャンブルに賭けたくないと考える投資家も増えてきている。現在、注目されているのは、実用性のあるプロジェクトやTikTokの流行が終わっても生き残る可能性を持つアルトコインだ。
ここでは、2025年においてより賢明な選択肢となる3つの新しい仮想通貨プロジェクトを紹介する。単なるジョークではなく、実用性があり、堅調なプレセール実績を持つ注目銘柄だ。
音楽が止まれば、利益も消える
仮想通貨の名声は一瞬で終わり、しかも代償は大きい。
『Song a Day』というプロジェクトでNFTを販売し、約3億円を稼いだミュージシャン、ジョナサン・マン氏は、確定申告の際に巨額の税金が発生し、支払い不能に陥った。
そこに仮想通貨市場の暴落が重なり、彼の利益は完全に消え去った。この事例は、利益の確保と納税管理の重要性を改めて浮き彫りにする、教訓的なストーリーとして広く共有されている。
短期的な利益を狙ってボラティリティの高い市場を追いかける投資家にとって、現実を突きつける警鐘といえるだろう。
1. Snorter Token(SNORT)──ミームから実用へ:取引をTelegramで即実行
資産が一晩で消えることもあるこの市場で、Snorter Tokenは「楽しさ」と「実用性」を両立させた希少な存在だ。
Solana上に構築されたこのプロジェクトは、Telegram内で稼働する高速かつ安全な取引ボットを提供し、一般投資家にもプロ並みの取引ツールを開放している。
スワップ、自動スナイプ、ストップロス、ポートフォリオ管理まで、すべてTelegram内で完結する。取引はカスタムRPCを介して実行され、詐欺対策機能を備えたリレーネットワークにより安全性も高い。
トークン「SNORT」の保有者には、最大823%の年利報酬付きステーキング、手数料割引(最大0.85%)などの特典が付与される。
現在、Solanaに対応しており、今後はEthereumや他チェーンにも対応予定。価格は0.0945ドル(約14.7円)で、すでにプレセールでは56万6,000ドル(約8,790万円)以上を調達している。
単なるジョークコインとは異なり、Snorterは実際に稼働する「エンジン」を持ち、ミーム界のアードバーク(動物)が象徴キャラクターとなっている。
2. Bitcoin Hyper(HYPER)──ビットコインを次世代の支払いインフラへ
Bitcoin Hyperは、Solana Virtual Machine(SVM)上に構築された初の本格的なビットコイン向けレイヤー2プロジェクトであり、サブ秒レベルの処理速度とほぼゼロの手数料を実現する。
このプロジェクトは、ビットコインを「保存用資産」から「活用可能な決済チェーン」へと進化させることを目指している。決済、分散型アプリケーション(dApps)、分散型金融(DeFi)、さらにはミームコインまで幅広く対応する。
初日からクロスチェーン対応を実現し、高速かつ安価なトランザクションを提供。現在、HYPERの価格は0.0118ドル(約1.84円)で、プレセールでは67万ドル(約1億400万円)以上を調達済み。2025年の価格予想は0.15~0.32ドル(約23.4円~50円)とされ、最大2,610%の成長が期待されている。
たとえば、HYPERを1万枚購入(118ドル、約18,300円相当)して1年間ステーキングすれば、2,000枚が追加で付与され、合計12,000枚となる。価格が0.32ドルになれば、3,840ドル(約59万4,000円)となり、元手118ドルから大きなリターンが見込める。
Ethereum、BNB、Polygonへの対応も予定されており、ビルダーやデジェン(積極的な個人投資家)、実際の決済利用者に向けた本格的な設計が特徴だ。
3. Fluxbot(FLUXB)──Telegram取引ボットで個人投資家を支援
価格変動の激しい仮想通貨市場において、Fluxbotは個人投資家のリスクを軽減し、効率的な取引をサポートするツール群を提供している。
このプロジェクトはSolana上で稼働するTelegramベースの取引ボットであり、即時スワップ、スナイプ取引、ポートフォリオ管理機能などを搭載している。
SPLおよびToken22規格のトークン両方に対応しており、取引の柔軟性も高い。また、AIエージェントや「RugCheck(詐欺検出ツール)」といった機能により、詐欺コインへの投資リスクを軽減している。
記事執筆時点での価格は0.01078ドル(約1.68円)で、過去1か月間で12.81%の上昇を記録している。初心者にも扱いやすい設計と強力なツール群により、Fluxbotは2025年における有望候補の一角を占める。
次のサイクルに向けた賢明な選択
DOGEやSHIBのようなミームコインは引き続き話題を集めているが、より多くの投資家が「このプロジェクトに実用性があるのか?」という本質的な問いを投げかけ始めている。
Snorter Token、Bitcoin Hyper、Fluxbotは、ミームの魅力と実用的な技術を両立させており、ブロックチェーンによる決済、AIを活用した取引ボットといった、現実的なユースケースを備えている。
単なる夢物語に終わるトークンに疲れた投資家にとって、これらのプロジェクトは2025年における賢明な投資先となるかもしれない。
なお、仮想通貨投資には常にリスクが伴う。最終的な判断は自己責任で行い、無理のない範囲での投資を心がけることが重要である。
