仮想通貨市場では新たな強気相場が本格化している。ビットコイン価格は現地時間2025年7月10日夜に史上最高値を更新し、一時116,686ドル(約1,870万円)を記録した。
イーサリアムも2月以来初めて3,000ドル(約48万円)台を回復。ETHとBTCの価格比率(ETHBTC)は上昇トレンドを維持しており、主要なブレイクアウトを目前に控えている。この動きは、いわゆる「アルトシーズン(アルトコインが主導する相場)」の到来を示唆するものだ。
ビットコインが日々高値を更新する中、アルトコインの値動きはそれ以上に力強さを見せている。Pudgy Penguins、Sei、Worldcoinといった銘柄が上位パフォーマーとして際立っている。
ビットコイン・ドミナンス(市場全体におけるビットコインのシェア)の低下も確認されており、今後しばらくはアルトコインが市場の主役となる見通しである。
今が初動──注目すべきアルトコイン
Bonk、SPX6900、Pudgy Penguinsといった一部のアルトコインは、ここ数日で大幅な上昇を見せている。依然として魅力的な投資対象ではあるが、短期的には買い手の疲弊も懸念される。
一方で、多くのアルトコインは依然として上昇初期にあり、一部では今まさにブレイクアウトが始まっている段階だ。
Dogecoin(DOGE)
ミームコイン市場の先駆者であるDogecoinが再び注目を集めている。

現在の価格は0.198ドル(約31円)で、年初から何度も跳ね返されていた長期の下落トレンドラインを突破しようとしている。
現物版のDogecoin ETF(上場投資信託)の承認が間近に迫っており、マクロ的なブレイクアウトとの相乗効果により、年内に過去最高値を更新し、1ドル(約160円)到達の可能性も出てきている。
Fartcoin(FARTCOIN)
Fartcoinはすでに市場でトップクラスのパフォーマンスを示しており、過去24時間で約20%の上昇を記録した。しかし、本格的な急騰はこれから始まる可能性が高い。

1月に始まった長期下落トレンドを突破しようとしており、転換点に差しかかっている。
Coinbase(コインベース)およびHyperliquidへの上場を経て、多くの専門家はFartcoinが年内に10ドル(約1,600円)へ達する可能性を指摘している。
Virtuals Protocol(VIRTUAL)
Virtuals Protocolは、現在購入できるAI関連仮想通貨の中で最も有望なプロジェクトの一つとされている。
Fartcoinと同様に、日足チャート上で長期下落トレンドを脱しつつある。
現在の取引価格は1.81ドル(約290円)で、今後は2.07ドル(約330円)および2.44ドル(約390円)のレジスタンスに直面する可能性がある。ただし、チャート上の動きからは新たな高値圏への突入も視野に入っており、投資先として注目されている。
Ondo(ONDO)
現在注目されているトークン化の流れにおいて、Ondoは有力な投資対象として台頭している。
$ONDO Falling wedge Breaking out on the 2D chart 📈
History repeats once again — just like the last rally, price action is mirroring the same bullish structure👀#ONDO https://t.co/b1LDsfMuHu pic.twitter.com/6eGdY0Ux59
— ZAYK Charts (@ZAYKCharts) July 11, 2025
著名アナリストであるZayk Charts氏は、Ondoが「フォーリングウェッジ(下降型の三角持ち合い)」の上限トレンドラインをブレイクしたことを指摘。これが日足で確定すれば、130%以上の上昇が見込まれると述べている。
なお、Ondo Financeが発行するOUSGトークンは、BlackRock(ブラックロック)のトークン化米国債(BUIDL)によって裏付けされており、オンチェーン資産運用における両者の連携が強まっている。
TOKEN6900(T6900)
TOKEN6900(T6900)は、今注目すべきアルトコインリストの締めくくりとなる銘柄だ。

SPX6900が強気相場の終盤に差しかかっている一方で、T6900はまだプレセール(先行販売)段階にあり、すでに30万ドル(約4,800万円)を調達している。
このプロジェクトは従来のユーティリティ(実用性)を否定し、「意識の寄生体」として「バイブ(雰囲気)流動性」を追跡するコンセプトを掲げている。「ブレインロット理論(思考崩壊理論)」に基づく設計は、Fartcoin、SPX、USELESSといったトークンの成功例を踏まえたものだ。
トークン供給量9億3,000万枚のうち80%を一般に公開し、ベンチャーキャピタル(VC)への割当が一切ないことから、透明性とコミュニティ重視の姿勢が際立っている。
すでに複数の著名アナリストがT6900の将来性に強気の見方を示しており、「次の100倍銘柄」として注目が高まっている。






