米国の暗号資産ユーザーにとって朗報だ。フィンテック大手のRobinhood(ロビンフッド)が、イーサリアム(Ethereum、ETH)およびソラナ(Solana、SOL)のステーキングサービスを米国ユーザー向けに開始した。仮想通貨を保有するだけで報酬を得られる仕組みが、これまで以上に手軽になる。
2025年7月10日より、Robinhoodのユーザーは最低1ドル(約160円)からステーキングに参加できるようになり、独自のバリデーターを運用することなくブロックチェーンの検証作業に貢献できる。これまで同社はヨーロッパでのみステーキングサービスを提供していたが、今回の発表により米国でもサービスが拡大されることになる。
Robinhoodは、ステーキングに必要な32ETHの要件を満たすために、ユーザーのETHをプール形式でまとめる。報酬の50~100%がユーザーに還元される見込みだ。ソラナに関しても、管理は全てRobinhoodが担い、利用者の利便性が重視されている。
同社はこれに先立ち、Bitstamp(ビットスタンプ)およびWonderFi(ワンダーファイ)の買収や、Arbitrum(アービトラム)上での独自ブロックチェーン構築計画など、暗号資産領域への本格参入を進めていた。
ただし、注意点もある。2025年10月からは、ステーキング報酬に対して25%の手数料が導入される予定で、加えて第三者プロバイダーによる料金も加わる。また、カリフォルニア州、メリーランド州、ニュージャージー州、ニューヨーク州、ウィスコンシン州では規制上の理由によりサービスは提供されない。
ポートフォリオにとっての意味とは
RobinhoodによるETHおよびSOLのステーキングサービス開始は、米国市場における参加のハードルを下げるものだ。ステーキングは仮想通貨を保有しながら報酬を得る手段として有効であり、ETHとSOLはいずれも信頼性の高い候補と言える。
Ethereumはすでにプルーフ・オブ・ステーク(PoS)に移行しており、広く採用されている堅牢なネットワークを持つ。Solanaは処理速度の速さと手数料の安さで知られている。
今、最も注目すべき仮想通貨を考える際には、リスク許容度に応じた判断が重要だ。ただし、プレセール段階で将来性があり、市場の関心や動向を捉えている新興プロジェクトとして、Bitcoin Hyper(HYPER)、SpacePay(SPY)、Snorter Token(SNORT)などが挙げられる。
1. Bitcoin Hyper(HYPER)──ビットコインの可能性を最大化
Bitcoin Hyper(HYPER)は、ビットコインの課題であるスケーラビリティ(拡張性)の問題を解決するプロジェクトだ。ビットコインは価値の保存手段としての役割が強い一方で、取引速度や手数料の面では日常利用には適さないとされている。

HYPERは、この課題に対処するソリューションとして登場した。高性能なSolana Virtual Machine(SVM)上に構築されたレイヤー2プロジェクトであり、ビットコインの取引をほぼ即時かつ手数料ほぼゼロで実現する。
これにより、ビットコインを使った日常的な支払い、分散型アプリケーション(dApps)への参加、DeFi(分散型金融)プロトコルの利用などが現実的になる。HYPERを保有するだけで報酬を得られるステーキングも可能で、簡単に受動的な収益を得ることができる。
ビットコインのセキュリティ、Solanaの速度、そして実用性の融合により、HYPERはWeb3とビットコインの架け橋となることを目指している。ステーキング報酬は349%とされ、プレセール価格は0.012225ドル(約2円)で購入可能だ。
2. SpacePay(SPY)──日常の支払いを仮想通貨で
SpacePay(SPY)は、仮想通貨での支払いをクレジットカード並みに簡単にすることを目的としたプロジェクトだ。店舗で仮想通貨を使ってウォレットから直接支払う未来を、現実のものにしようとしている。

同社の技術は、既存のPOS(決済端末)を使って暗号資産の支払いを受け入れられるように設計されており、新たなハードウェア導入が不要である点が大きな利点だ。また、支払いと同時に仮想通貨が法定通貨に即座に変換される仕組みが導入されており、価格変動のリスクから店舗を守る。
さらに、手数料はわずか0.5%と低く、これにより消費者にも還元が期待できる。325以上のウォレットに対応しており、柔軟な決済が可能だ。
SPYトークンを保有することで、ガバナンス投票、ロイヤルティボーナス、新機能への早期アクセス、さらには収益の一部を得ることができる。プレセール価格は0.003181ドル(約0.5円)で購入可能となっている。
3. Snorter Token(SNORT)──取引の俊敏性を武器に
Snorter Token(SNORT)は、Telegram上で動作する強力なトレーディングボット「Snorter Bot」によって、急速に進化するミームコイン市場への対応を可能にするツールだ。

複雑な取引所や難解なUIに悩まされることなく、簡単なコマンドでSolanaやEthereum上のトークンを購入・追跡・スナイプ(先回り購入)することができる。これにより、市場の動きに素早く反応し、他の投資家に先んじた行動が可能となる。
Snorter Botは、スピードだけでなく、プロ仕様の機能も備えている。コピートレード、ストップロス注文、リアルタイムの流動性監視機能が搭載されており、初心者でも扱いやすいインターフェースで提供される。
さらに、SNORTトークンの保有者は、取引手数料が1.5%から0.85%に引き下げられ、プレミアム機能へのアクセスやステーキングによる報酬(年率215%)も得られる。リスク管理機能として、ハニーポット(詐欺)やフロントラン(先回り注文)対策も強化されている。
プレセール価格は0.0977ドル(約15円)で、ステーキングによる報酬も用意されている。
仮想通貨の未来を掴む──広がる投資の選択肢
Robinhoodによる最低1ドルからのETHおよびSOLステーキング導入は、米国ユーザーにとって大きな前進であり、受動的な収益機会が手に届く存在となった。2025年10月から手数料が導入されるものの、利便性と参加のしやすさは依然として魅力的だ。
また、同社の事業拡大は、仮想通貨がますます主流化していることを示している。Bitcoin Hyper(HYPER)、SpacePay(SPY)、Snorter Token(SNORT)といったプロジェクトも、投資家にとって実用性と収益性を兼ね備えた魅力的な選択肢となるだろう。
なお、本記事は投資アドバイスではない。最終的な判断は自身の調査に基づき、余剰資金での投資を心掛けてほしい。






