ここ数日でSolana(ソラナ)基盤のミームコイン市場は時価総額を126億ドル(約1兆9,800億円)まで拡大し、10.2%の上昇を記録した。この勢いを牽引しているのが、Fartcoin(FARTCOIN)とdogwifhat(WIF)といった銘柄だ。
このミームコインブームの中、Snorter(SNORT)が新たな有望プロジェクトとして浮上している。同プロジェクトは話題性だけでなく、実用性を備えている点が特徴だ。Telegram(テレグラム)に統合されたトレーディングボットを導入し、低手数料、高セキュリティ、少額からの利用を可能にする仕組みで注目を集めている。プレセール開始から数週間で150万ドル(約2億3,600万円)以上の資金を調達した。
Snorterは次の有力なSolanaミームコインとなる可能性があるのだろうか。
Fartcoinとdogwifhatが主導するSolanaミームコインラリーの再来
現在、仮想通貨市場ではミームコインを中心とした急騰が見られ、セクター全体の時価総額は710億ドル(約11兆1,600億円)に達し、わずか24時間で12.2%上昇した。この背景には、ビットコインが過去最高値を更新し、12万ドル(約1,884万円)を視野に入れて上昇していることがある。
中でもSolanaベースのミームコインは、仮想通貨市場全体を上回るパフォーマンスを見せている。Fartcoinはその代表例で、24時間で15%、直近2週間で31.7%の上昇を記録し、現在の価格は1.34ドル(約210円)、時価総額は13億ドル(約2,040億円)に達している。

人気トレーダーであるAltcoin Sherpa氏(Xのフォロワー数25万人)は、Fartcoinについて「コミュニティの強さと市場ポジションを背景に、最終的には10ドル(約1,570円)に達する可能性がある」との見解を示している。
一方、dogwifhat(WIF)も大きな動きを見せている。2024年12月には3.92ドル(約615円)だった価格が、2025年4月には0.37ドル(約58円)まで急落したが、その後急反発し、最近では1ドル(約157円)を回復。底値から170%の上昇となった。
アナリストのcvotrades氏は、短期的に1.39ドル(約218円)、長期的には4.83ドル(約758円)までの上昇余地があると予測している。
こうした中、単なる話題性にとどまらず、実際に活用できるプロダクトを提供する新しいプロジェクトへの注目も高まっている。
SnorterはSolana上の最強トレーディングボットとなるか?
Fartcoinやdogwifhatは価格面で大きな成果を上げているが、実用性の観点では課題がある。そうした中、Snorter(SNORT)は、Telegramを活用した暗号資産トレーディングボットとして、ミームコイン市場に新たな風を吹き込もうとしている。

Snorter Botの主な特徴の一つは、低コストの手数料モデルだ。通常の取引手数料は1.5%だが、SNORTトークンを一定量以上保有しているユーザーは、0.85%という割引手数料で取引が可能となる。これは競合のTrojan(1%)よりも低く設定されている。
また、Snorterはアクティブトレーダー向けに高度なツールを提供している。自動スナイプ機能により、ユーザーはトークンのローンチアドレスまたはRaydiumプールIDを入力するだけで、流動性が出現した瞬間に自動で購入が行われ、税金やスリッページの調整も自動で処理される。
さらに、Snorterには独自のオンチェーンセキュリティシステムも備わっており、ハニーポット(詐欺用トークン)やラグプル(資金持ち逃げ)を検出する機能がある。ブラックリスト機能やトレード停止、疑わしいミント操作をルールエンジンで監視する仕組みとなっている。
その他にも、指値注文、動的ストップロス、優良ウォレットの動きをリアルタイムで模倣できるコピー取引機能などを提供。今後のロードマップには、マルチチェーン対応、SNORTトークンによるガバナンス投票、コミュニティコンペによる報酬制度などが盛り込まれている。
ステーキング利回りとアナリストの注目がSnorterを際立たせる
Snorterはトレーディングツールだけでなく、投資家向けにステーキング機能も提供している。記事執筆時点で、SNORTトークンの保有者は最大215%の年利(APY)で報酬を得ることが可能だ。

これまでに1,160万枚以上のトークンがステーキングプールに預けられており、プロジェクトの長期的な信頼性に対するコミュニティの期待を示している。Snorterのステーキング設計では、預け入れトークンが増加するにつれてAPYが徐々に減少するため、早期参加者ほど高い利回りを享受できる仕組みとなっている。
また、仮想通貨関連のインフルエンサーからの注目も集まっている。YouTube登録者数13.6万人を誇るClayBro氏は、Solanaミームコイン市場の文脈において、SNORTを高い将来性を持つプロジェクトとして紹介している。
ミームコイン市場が成熟する中、単なるバイラル要素だけでなく、実用性や報酬設計、将来的なガバナンス機能を備えたプロジェクトが優位性を持つ可能性がある。Snorterは、Fartcoinやdogwifhatに代わる有力候補として注目されている。






