
今週の暗号資産市場は、大きな変動に見舞われた。週の初めは強気な上昇から始まり、その後急落、そして週末には再び回復した。一般的な投資家や初心者にとっては不安定に映るが、専門家はこれがデジタル資産のボラティリティの特徴であることを理解している。こうした値動きにもかかわらず、投資家の「強欲」は衰えず、BTC、ETH、XRPの上昇を後押ししている。では、どの銘柄がリードしているのか。詳しく見ていこう。
今週の暗号資産市場:XRP、ETH、BTCの価格動向
記事執筆時点で、市場は強気派の支配下にあり、暗号資産全体の時価総額は3兆8,200億ドル(約589兆円)に達している。また、恐怖と強欲指数は64を示し、市場が「強欲」によって動いていることを示唆している。市場全体が「グリーン(上昇傾向)」となっており、強気トレンドが継続している状況だ。
まずビットコインは、7月21日(週初)に約11万7,400ドル(約1,809万円)で取引を終え、現在は11万8,000ドル(約1,818万円)前後で推移しており、1週間で0.5%の上昇にとどまっている。ただし、7月22日から23日にかけて一時12万200ドル(約1,857万円)まで上昇した後、7月25日には11万5,000ドル(約1,774万円)を下回る場面もあった。
イーサリアムは、週を通じて9%の上昇を記録。価格は3,550ドル(約54万7,000円)から3,850ドル(約59万4,000円)へと上昇した。しかし、その後の下落もあり、現在は3,750ドル(約57万8,000円)付近で推移しており、純粋な週間上昇率は5%にとどまっている。注目すべきは、7月21日に7カ月ぶりの高値となる3,850ドルを記録した点であり、これは米国におけるスポット型イーサリアムETFへの資金流入や機関投資家の関心の高まりが背景にある。
XRPは前週に大きく上昇し、2.96ドル(約456円)から3.45ドル(約532円)まで値を上げた。しかし今週は6.7%の下落となり、現在は3.20ドル(約493円)前後で取引されている。一時は3.53ドル(約545円)まで上昇していたが、その後は徐々に調整が入っている。なお、XRPは1カ月で約45%の上昇を記録しており、中長期的には依然として注目を集めている。
今週は、多くの仮想通貨が新たな高値を記録し、市場が急落したタイミングでは新たな買い場も提供された。Galaxy Digitalによるビットコイン売却、トランプ氏のFRB訪問、タイとカンボジアの戦争勃発など、世界的な金融市場に影響を与える重要な出来事も多数発生した。
今週の市場リーダーは?
今週、3銘柄の中で最も好調だったのはイーサリアム(ETH)であり、5%の純上昇を記録した。今週だけで18億5,000万ドル(約2,851億円)、その前の週には21億8,000万ドル(約3,358億円)のETF資金流入があり、高い需要がうかがえる。また、SharplinkによるETH購入やクジラ(大口投資家)の保有増加といった動きも、イーサリアムの上昇を支えている。
その他にも、Ethena(ENA)やPudgy Penguin(PENGU)など、多くの仮想通貨が今週は強気傾向にあり、これらはトップゲイナー(最も上昇した銘柄)として注目されている。BTCやXRPも一定の上昇を見せたが、反落の影響でETHに遅れを取っている。
来週の仮想通貨市場の動向にも注目が集まる。
Bitcoin Hyper(HYPER)──ビットコインのセキュリティとSolanaの高速処理を融合する初のレイヤー2
高い投資収益率(ROI)が期待できる新しい仮想通貨を探しているなら、Bitcoin Hyper(ビットコイン・ハイパー)に注目したい。本プロジェクトは、ビットコインのベースレイヤーのセキュリティとSolanaのサブセカンド(1秒未満)実行能力を融合した、初のレイヤー2ソリューションである。これにより、RootstockやStacksが目指しながらも十分に実現できなかった「高い拡張性とプログラマビリティの両立」が可能になるとされている。
Bitcoin Hyperは、1日平均で22万ドル(約3,390万円)を調達しており、これまでに累計680万ドル(約10億4,700万円)以上の資金を集めている。過去の傾向から、最も大きなリターンはプレセールから始まることが多いとされており、HYPERトークンはブレイクアウト前に購入すべき有力銘柄のひとつと見られている。現在の価格は0.012525ドル(約1.93円)で、明日には価格が引き上げられる予定だ。
また、HYPERトークンはステーキング(預け入れによる報酬獲得)も可能で、年利153%の報酬が提供されている。
