
次の1000倍暗号資産を探す動きは止まらない。強気相場の度に、ソラナ(Solana)、アバランチ(Avalanche)、ドージコイン(Dogecoin)のように、暗号資産の地図を塗り替える予想外のプロジェクトが登場してきた。本稿では、筆者としての視点に加え、AIであるChatGPTの分析を交え、次の暗号資産長者を生み出す可能性のある銘柄を取り上げる。
数百に及ぶ新規および既存プロジェクトを精査した結果、特に注目されるのはBitcoin Hyper(HYPER)とZcash(ZEC)だ。両者は市場の大きな欠点を補完するものであり、一方はビットコインの拡張性を高め、もう一方は暗号資産に本来のプライバシーを取り戻そうとしている。これらは次の仮想通貨1000倍候補として注目されつつある。
Bitcoin Hyper(HYPER):ビットコインにおけるレイヤー2革命
Bitcoin Hyperは、ビットコインの進化を次の段階へ引き上げる有望なレイヤー2拡張プロジェクトである。ビットコインは依然として最も安全かつ価値あるブロックチェーンだが、取引速度、手数料、拡張性に課題を抱えている。Bitcoin Hyperはこれらを解決することを目指している。
同プロジェクトはゼロ知識ロールアップ(zero-knowledge rollups)を採用し、さらにソラナ・バーチャル・マシン(SVM)を統合することで、数千件規模の取引を即時に処理できる仕組みを実現している。簡単に言えば、Bitcoin Hyperはビットコインをプログラム可能なDeFi(分散型金融)互換のエコシステムへと変貌させる。
ユーザーはメインチェーンからBitcoin Hyperのレイヤー2ネットワークにBTCをブリッジすることで、スマートコントラクト、ゲーム、NFT、トークン化資産といった機能を利用できる。開発者はソラナ上のアプリケーションを直接移植することも可能であり、ビットコインの可能性を飛躍的に拡張する。
HYPERトークンはこの仕組みの基盤であり、ガス代、ステーキング、ガバナンス、開発者報酬に利用される。年利49%のステーキング利回りを提供しており、業界でも高水準に位置している。すでにプレセールで2,400万ドル(約36億円)以上を調達し、監査も完了。固定供給モデルにより、機関投資家と個人投資家双方から関心を集めつつある。
ChatGPTの分析によれば、現在の価格0.013145ドル(約2円)の段階では、まだ初期フェーズにある。大手取引所への上場とネットワーク稼働開始後、短期的には0.35~0.50ドル(約53~75円)への上昇、すなわち25倍から35倍が現実的な目標となる。さらに、Bitcoin Hyperがビットコインにおける主要なレイヤー2として確立されれば、長期的には1,000倍に相当する13ドル(約1,950円)への到達も視野に入る。
Bitcoin Hyperはビットコインに欠けていた拡張性を補う存在であり、今サイクルにおいて爆発的な成長を遂げる最有力候補といえる。現在HYPERは公式プレセールサイトでのみ購入可能で、年内に取引所に上場する予定だ。
Zcash(ZEC):プライバシーの復活
ミームコインやAI関連トークンに注目が集まる一方で、Zcash(ZEC)は2025年に静かに顕著な復活を遂げている。現在の取引価格は約262ドル(約39,000円)で、年初来600%以上の上昇を記録。プライバシーコインへの関心の再燃と、ブロックチェーン監視に関する議論が追い風となっている。
Zcashは2016年、ビットコインをベースにズーコ・ウィルコックス=オハーン氏ら暗号学者チームによって立ち上げられた。その目的は「金融プライバシーを基本的人権とする」ことであり、ゼロ知識証明「zk-SNARKs」を活用して送金者、受取人、金額を完全に秘匿することを可能にした。この技術は後にzkSyncやStarkNetといったプロジェクトにも影響を与えている。
2025年半ば時点で、全ZECの約20%が秘匿アドレスに保管されており、その比率は規制強化とともに増加傾向にある。Zcashはプルーフ・オブ・ワーク(PoW)を採用し、発行上限を2,100万枚とするビットコイン同様の設計を持つが、依然としてその技術的重要性に比して過小評価されている。
ChatGPTは、ZECが300~350ドル(約45,000~52,500円)を突破すれば、800~1,000ドル(約12万~15万円)までの上昇が視野に入ると予測している。さらにプライバシー資産への需要が世界的に加速すれば、長期的には2,500~3,000ドル(約38万~45万円)への上昇も現実味を帯びる可能性がある。
Zcashは派手な新興ミームコインではないが、「プライバシー=自由」という暗号資産の最古かつ信頼性の高い理念を体現している。現代のDeFi基盤を支えるzk技術の先駆者として、その遺産とインフラが再評価される局面に差し掛かっている。
総括
Bitcoin Hyperはビットコインに本格的なスケーラビリティをもたらし、DeFiやNFT、オンチェーンアプリケーションをビットコイン上で実現する可能性を持つ。一方のZcashは、透明性が強調されるブロックチェーンの世界において、金融プライバシーの基盤として再び脚光を浴びる可能性がある。
