ここ数か月でミームコイン（インターネット上のミームを題材にした暗号資産）の分野は急速な成長を遂げ、多くの新規トークンが注目を集めている。投資家の間では、強固なコミュニティと長期的な成長性を兼ね備えた独自性のあるプロジェクトへの関心が高まっている。
新規ローンチが相次ぐ中でも、斬新なコンセプトや熱狂的な支持を背景に際立つプロジェクトが存在する。次の「1000倍暗号資産」を早期に見極めることができれば、今後の開発進展とともに大きなリターンを得られる可能性がある。
これらのコインの多くは時価総額が依然として比較的低水準にあり、チームは一貫したコンテンツ制作やコミュニティ運営に注力している。そのため、将来的に大きな上昇余地を秘めているとみられている。
2025年に注目すべきミームコイン──次の上昇相場に備える隠れた有望銘柄
割安とされる暗号資産、特にミームコインは再び注目を集めている。短期間での高いリターンを狙う投資家にとって、こうした銘柄は魅力的な存在だ。2023年から2024年にかけて、ミームコインは市場を牽引し、機関投資家主導のトークンを避ける動きが見られた。
2024年後半の仮想通貨全体の上昇局面では、ミームコインもさらに価格を押し上げられた。しかし、その勢いは2025年前半には徐々に鈍化し、第2四半期から第3四半期にかけての反発も短命に終わった。その間、匿名性を重視するプライバシーコインへの関心が高まった。
CoinMarketCapのデータによると、ミームコインは年初来で57％下落しており、市場での影響力低下が浮き彫りになっている。それでも、投資家は依然として割安な暗号資産を探し続けており、次の急騰の可能性を見込んでいる。
暗号資産専門家Crypto Pandas氏は、次の上昇局面で有力とみられるミームコインをいくつか挙げている。以下は同氏が推奨する注目銘柄のリストであり、詳細な解説は記事内やYouTubeチャンネルで確認できる。
Beast Seller（BEAST）
Ethereum（イーサリアム）上で取引されるBeast Seller（ティッカー：BEAST）は、ミームコイン市場で急速に存在感を高めている。かつて時価総額710万ドル（約10億6,000万円）を記録したが、その後60万ドル（約9,000万円）程度まで下落した。
このトークンは、Matt Furie氏の新プロジェクト「Cortex Vortex」に登場するキャラクターを題材としており、代表作『Boys Club』のPepeに続く最新のFurieメタを象徴する存在だ。
Beast Sellerは、Pepeと同様にアイコニックなキャラクター性を持ち、物語性と市場での視認性を兼ね備えているため、長期的な成長が期待できる銘柄とされている。
Awoke（AWOKE）
Solana（ソラナ）基盤で新たにローンチされたAwokeは、時価総額720万ドル（約10億8,000万円）に到達した後、2万6,000ドル（約390万円）程度まで下落した。次のミームコイン上昇局面を前に、潜在的な買い場とみなされている。
このプロジェクトは、高品質な3Dアニメーションやレトロ風の映像コンテンツを展開し、「woke mind virus（意識の覚醒ウイルス）」と象徴的に戦うキャラクターを中心に据えている点が特徴だ。
投機的な要素を超え、熱心なコミュニティの支持を得ており、長期的な関与や定着を促す力を持つプロジェクトとして注目されている。
Pepenode（PEPENODE）
Pepenodeは、世界初の「マインド・トゥ・アーン」型ゲームを開発しており、ユーザーはPepeやFartcoin、自社トークンPEPENODEなどのミームコインを獲得できる。従来の暗号資産マイニングのように高額な機材や大量の電力を必要としない点が特徴だ。
プレイヤーは仮想のサーバールームを構築し、ノードをアップグレードして効率的に採掘できる仕組みとなっている。プレセールはすでに約200万ドル（約3億円）を調達済みで、今後トークンの上場とゲームの正式リリースが予定されている。
また、トークン供給量の70％をバーン（焼却）する仕組みや、最大650％の年利（APY）を得られるステーキングも導入されている。セキュリティ監査も完了し、報酬や進捗を可視化するダッシュボードを提供している。
ゲーム性とミームコイン文化を融合させた独自モデルにより、Pepenodeは次の1000倍銘柄候補の一つとして高く評価されている。
SackFurie（SACKS）
SackFurieは時価総額が6万ドル（約900万円）未満の小規模プロジェクトで、記事執筆時点でトークン価格は0.000058ドル（約0.009円）、保有者数は2,300人に迫っている。
他のプロジェクトが単一キャラクターに焦点を当てるのに対し、SackFurieはMatt Furie氏の複数のキャラクターを題材とし、それぞれに「サックチン」と呼ばれる独自のデザインを与えている。
ユーモアやアート性を活かし、ミームコイン文化に新鮮な解釈を加える試みとして評価されている。
Nobody Sausage（SAUSAGE）
Nobody Sausageは急成長を遂げたミームコインで、現在すべての暗号資産の中で667位にランクインし、時価総額は3,690万ドル（約55億円）に達している。年初来で550％の上昇を記録し、注目度を高めている。
分散型取引所での取引量は520万ドル（約7億7,000万円）に上り、KuCoinやLBankなどの取引所にも上場済みだ。さらに、Walmart（ウォルマート）で公式ぬいぐるみが販売されるなど、戦略的な提携により一般層への認知度も広がっている。
強いコミュニティ基盤と積極的なコラボレーションにより、時価総額10億ドル（約1,500億円）規模への拡大も視野に入っている。
Moaner Melter Slime（MOANER）
Moaner Melter SlimeはCortex Vortexシリーズのキャラクターで、かつて2024年8月21日に時価総額270万ドル（約4億円）を記録したが、現在は14万2,000ドル（約2,100万円）程度となっている。短期的には1,500万ドル（約22億円）規模への成長も予測されている。
極端な値動きを避け、緩やかな成長を続けている点が特徴で、現在の保有者数は約1,400人。安定的なコミュニティ基盤が形成されている。
複数の暗号資産関連メディアでも取り上げられており、今後の採用拡大に向けて注目が集まっている。Cortex Vortexエコシステム内で堅実な成長と潜在力を備えたプロジェクトと位置付けられている。
このように、割安な暗号資産の中には次の1000倍銘柄となり得るプロジェクトが複数存在する。特にミームコイン市場は依然として投資家の関心が高く、次の上昇局面でどの銘柄が脚光を浴びるのか注視されている。
免責事項：本記事は投資助言ではない。暗号資産はリスクが高いため、投資にあたっては各自で十分な調査を行うこと。
