暗号資産市場は2024年10月以降、下落トレンドが続いている。Bitcoinは過去最高値の126,000ドル(約2,016万円)超から90,000ドル(約1,440万円)を割り込み、主要アルトコインも影響を受けている。ただし、市場全体の停滞とは対照的に、一部の分野では活発な動きが続いている。
Zcashは10月初旬の76ドル(約12,160円)から11月には700ドル(約112,000円)以上へ急伸し、他の銘柄も同様に上昇した。とりわけプレセール市場の勢いは強く、Solana基盤のAviciは10月上場から11月の高値までで10倍の上昇を記録している。その後も多額の資金が他のプレセールに流入している状況だ。
こうした市場動向を踏まえ、2025年後半から2026年までに大きな成長が期待される3つの仮想通貨プレセールを紹介する。
Best Wallet Token(BEST)
Best Wallet Token(BEST)は、Web3ウォレット「Best Wallet」のネイティブ暗号資産だ。同ウォレットはクロスチェーン対応と使いやすさを重視しており、すでに利用可能なアプリが提供されている点が特徴である。実用段階にあるプロダクトが存在することで、投資者の信頼につながっている。

アプリでは、クロスチェーンDEX、プレセール向けローンチパッド、生体認証、iGamingハブ、複数ウォレットの管理機能などを利用できる。今後は先物取引の統合、暗号資産デビットカード、ステーキングアグリゲーターの追加が予定されている。
中心となるBESTトークンは現在0.025975ドル(約4.16円)で、ガバナンス、取引手数料割引、提携dAppsでのプロモーション、ステージ0プレセール参加などに使用される。また、ステーキングでは年利76%のAPYが提供されており、市場平均を大きく上回る利回りとなっている。こうした実用性とトークノミクスを背景に、すでに1,720万ドル(約27億5,000万円)以上が調達されている。
なお、プレセール終了まで残り5日となっており、購入できる期間は限られている。
Bitcoin Hyper(HYPER)
ZKロールアップを用いたBitcoinスケーリングが注目される中、Bitcoin Hyper(HYPER)は異なるアプローチでこの市場に参入している。同テーマにおいて、今週80%以上の上昇を見せたStarknetの時価総額は11億ドル(約1,760億円)に達している。

StarknetはEthereum仮想マシン(EVM)を採用するBitcoinレイヤー2だが、Bitcoin HyperはSolana仮想マシン(SVM)を採用していることで、より高速な処理を実現しやすい仕様となっている。HYPERトークンは取引手数料、ガバナンス投票、年利41%のダイナミックAPYによるステーキングに使用される。
Starknetの処理能力は992 TPSに対し、Bitcoin Hyperは数万TPSに達するとされ、ユーザーや開発者、企業パートナーを引き寄せる競争優位性になり得る。その結果、プレセールは急速に進展し、直近1週間で100万ドル(約1.6億円)以上を調達し、総額3,000万ドル(約48億円)に近づいている。販売価格は現在0.013305ドル(約2.13円)だ。
豊富なエコシステム資金とBitcoinスケーリングの計画を持つことから、将来的な伸びしろも大きいと考えられる。
Maxi Doge(MAXI)
多くのミームコインは話題性やインフルエンサー支援に依存するが、Maxi Doge(MAXI)は実用性を伴うプロジェクトとして設計されている。Dogecoinに着想を得ているものの、先物取引プラットフォームへの統合を計画しており、ユーザーは高リスク取引だけでなく、ヘッジ、スキャルピング、資本効率を重視した取引戦略も利用できるようになる。

またMaxi Dogeは、週次トレード大会、コミュニティ参加イベント、最大APY74%のステーキングによって、ユーザーの継続的な参加を促している。
現在の価格は0.000269ドル(約0.043円)で、すでに400万ドル(約6.4億円)以上が調達されている。ミーム市場は実用性重視のプロジェクト台頭により後退しているが、こうした資金調達状況は「ミーム×ユーティリティ」の新たな潮流を示していると言える。






