イーサリアム 今後の展開を占う上で、著名投資家アーサー・ヘイズの動きが注目されている。オンチェーンデータによると、同氏は300万ドル(約4億5000万円)超をイーサリアムからDeFi関連トークンへと移動させた。
これはリスク回避ではなく、流動性環境の改善を見据えた戦術的な資金再配分とされる。ETHは主要レジスタンスを下回って停滞しており、利回りを重視する資金が別セクターへ向かう構図が浮き彫りとなった。
アーサー・ヘイズ、イーサリアムからDeFiへ300万ドルを移動
オンチェーン分析によると、ヘイズのポートフォリオではイーサリアムから分散型金融トークンへの明確なローテーションが確認された。同氏は12月20日の発言で、世界的な流動性環境の改善に言及し、戦略的なポジション調整を示唆していた。
We are rotating out of $ETH and into high-quality DeFi names, which we believe can outperform as fiat liquidity improves.
— Arthur Hayes (@CryptoHayes) December 20, 2025
Lookonchainが共有したデータでは、この動きが象徴的なものではないことが分かる。1100ETH以上が移動され、数百万ドル規模の実行を伴う明確な戦略転換となった。
Arthur Hayes(@CryptoHayes) just transferred another 680 $ETH($2.03M) to sell and rotate into high-quality DFi tokens.https://t.co/jifQkMFtiO pic.twitter.com/xYIW9o7xSK
— Lookonchain (@lookonchain) December 20, 2025
イーサリアムは資金供給源として機能
ヘイズがイーサリアムを長期資産として否定したわけではない。今回の動きは、ETHを資金供給レイヤーとして活用し、より高ベータなDeFi機会へ資金を振り向ける判断と解釈される。
12月19日から20日にかけて、ETHは取引所やマーケットメイキング関連アドレスへ送金され、その後速やかにDeFiエクスポージャーへ転換された。取引規模とスピードは、試験的なヘッジではなく、意図的な実行であることを示している。
Ethena、Pendle、ether.fiに資金集中
今回のローテーションで最大の配分を受けたのはEthena(ENA)だ。ヘイズは1回の取引で約122万ENAを追加取得し、保有量は600万ENAを超えた。
Arthur Hayes(@CryptoHayes) just bought 1.22M $ENA($257.5K) 30 mins ago.https://t.co/loeYKUb9rNhttps://t.co/3j5DkVtzD1 pic.twitter.com/ft4csng5e9
— Lookonchain (@lookonchain) December 20, 2025
加えて、Pendle(PENDLE)やether.fi(ETHFI)も積み増している。いずれも利回りのトークン化やリキッドリステーキングに関連するプロトコルであり、流動性局面で優位に立ちやすい分野とされる。
これらの動きは、緩和初期に流動性感応度の高いプロトコルがアウトパフォームするという、ヘイズの従来の見解と一致する。
イーサリアム価格予測:テクニカルもローテーションを裏付け
この資金移動は、イーサリアムのテクニカル構造とも整合的だ。4時間足チャートでは、ETHは下降チャネル内で推移し、3100~3150ドル(約46万5000~47万3000円)のレジスタンスを何度も回復できていない。

RSIは中立圏で推移し、モメンタムは安定しているものの力強さには欠ける。価格は主要移動平均線を下回って持ち合いが続いている。
一方で、複数のDeFiトークンは短期的な下降トレンドを上抜け、重要なEMAを回復している。相対的な強さが、ETHから利回り重視資産へのローテーションを後押しした形だ。
トレーダーにとってのローテーションシグナル
ヘイズの動きは、市場全体の方向性を賭けたものではなく、相対的なアウトパフォーマンスを狙った配置と見られる。イーサリアムは引き続き中核資産だが、短期的な資金は利回りとオンチェーン活動を直接収益化できるプロトコルへ向かいやすい。
オンチェーンデータは、この判断が物語ではなく実際の資金移動であることを示している。イーサリアム 今後を考える上で、流動性転換点を先取りする動きとして注目される。
PEPENODE:プレセール終了が近づくマイン・トゥ・アーン型ミームコイン
イーサリアム 今後と並行して、新興ミームコインにも市場の関心が集まっている。その一つが、マイン・トゥ・アーン型エコシステムを採用するPEPENODEだ。
同プロジェクトは、ミーム文化とインタラクティブなゲーム要素を融合させ、プレセールではすでに約237万ドル(約3億5500万円)を調達した。上限到達が近づく中、参加者の注目度は高まっている。

PEPENODEでは、ユーザーがマイナーノードや施設を用いて仮想サーバールームを構築し、視覚的なダッシュボード上で報酬を得る仕組みを採用している。単なる保有にとどまらず、参加型の体験を提供する点が特徴だ。
プレセール期間中にはステーキング機能も用意され、トークン生成イベント前から報酬を得られる設計となっている。ローンチ後にはランキングやボーナス施策も予定されている。
現在、1PEPENODEの価格は0.0012016ドル(約0.18円)で、割当残量は限定的だ。イーサリアム 今後の動向を見極めつつ、新たなテーマを探る投資家にとって、比較対象の一つとなりそうだ。






