ビットコインは現在、大きなボラティリティ（価格変動）を見せており、直近では約101,300ドル（約1,520万円）まで下落した。これは市場のトレンドが崩れ始めている可能性を示唆している。しかし、急落にもかかわらず、反発の兆しも残されており、慎重ながらも楽観的な見方もある。
アルトコインを含む広範な仮想通貨市場も同様に大きな打撃を受けているが、時価総額の小さい新興トークンやプレセール中のプロジェクトには依然として投資機会が存在する。特に、ユーティリティ（実用性）やユーザー採用が進み、ローンチを控えた銘柄が注目を集めている。
仮想通貨市場の調整は賢明な投資家にとって好機となるか
11月5日、仮想通貨市場では大規模な売りが発生した。投資家の慎重姿勢が強まり、清算件数の増加とオープンインタレスト（建玉）の減少が見られた。
ビットコインは4か月ぶりに10万ドル（約1,500万円）を下回り、仮想通貨全体の時価総額も過去24時間で5％以上減少し、約3.3兆ドル（約495兆円）となった。
この下落の背景には、米連邦準備制度（FRB）による最新の利下げがある。利下げが実施されたにもかかわらず、パウエル議長は12月の追加利下げが確定ではないと発言し、投資家の期待を冷やした。
JUST IN: 🇺🇸 Fed Chair Jerome Powell says December interest rate cut is "far" from certain. pic.twitter.com/IbTs0sVriM
— Watcher.Guru (@WatcherGuru) October 29, 2025
また、株式市場が上昇する一方で、先月の大規模清算による投資家心理の不安も依然として残っている。Crypto Fear and Greed Index（恐怖・欲望指数）は20まで下がり、「恐怖」ゾーンに突入。新規ポジションの開設を控える動きが強まっている。
同時に、米国株式市場では時価総額7,300億ドル（約109兆円）が失われ、S&P500は1.2％、ナスダックは2％下落した。安全資産とされる金も約1.6％値下がりしている。
BREAKING: Goldman Sachs and Morgan Stanley CEOs are cautioning about a potential market pullback.
Goldman’s David Solomon expects a 10–20% equity decline within the next 12–24 months, though he still describes the current outlook as “constructive.” pic.twitter.com/mGho442Ljl
— Andres Meneses (@andreswifitv) November 4, 2025
ただし、アナリストらは今回の下落を過度に懸念する必要はないと指摘する。ゴールドマン・サックスのデービッド・ソロモンCEOは香港のパネル討論で、「今後12～24か月の間に株式市場が10～20％調整しても不思議ではない」と述べた。
モルガン・スタンレーのテッド・ピックも「マクロ経済的危機に起因しない10～15％の調整は歓迎すべき」と語り、戦略的投資家にとってはむしろ好機となる可能性を強調した。
専門家は長期戦略を提唱──ビットコインは重要なサポートを試す段階に
ビットコインは2028年4月に予定される半減期で発行量がさらに減少し、希少性が高まる見込みだ。現在、すでに1,970万枚以上が採掘済みで、残りは130万枚未満となっている。
テクニカル面では、ビットコインは複数の時間軸で重要なサポート水準を試している。113,000ドル（約1,695万円）を維持できれば11月中に108,000〜123,000ドル（約1,620〜1,845万円）への反発が期待されるが、106,000ドル（約1,590万円）を割り込むと85,500ドル（約1,280万円）までの下落リスクもある。
アナリストのミカエル・ファン・デ・ポッペ氏はX（旧Twitter）で、10月10日の急落後の流動性吸収後にビットコインがどのように反応するかを注視していると述べ、「ここが底形成や反発の重要局面になり得る」とコメントした。
同氏はまた、今月初めを「悲惨なスタート」と表現し、112,000ドル（約1,680万円）が新たな最高値を狙う上での重要水準であると強調した。
Rekt Capitalの分析によると、ビットコインは21週移動平均線（EMA）を下回って週足を終え、これが新たなレジスタンスに転じた。価格は5週連続で108,000ドルを下回っており、この水準を上回る週足終値がない限り、108,000〜125,000ドル（約1,620〜1,875万円）のレンジを維持できない可能性があるという。
さらに、Rekt Capitalは50週EMAへの接近にも言及し、108,000ドル割れが確定すればそのテストが起こる可能性を指摘した。
専門家は、パニック売りを避け、長期的な視点での投資戦略を維持しつつ、今後の市場回復局面で急騰が見込める新興仮想通貨への分散投資を検討するよう勧めている。
ビットコインの弱気相場でも注目すべき仮想通貨プレセール銘柄
短期的にはビットコインと市場全体が弱気トレンドにあるものの、戦略的なトレードおよび投資機会は依然として存在する。以下では、現在プレセール中の注目銘柄を紹介する。
Bitcoin Hyper（HYPER）
Bitcoin Hyperは、ビットコインのトランザクション速度と高額手数料の問題を解決するために設計された高速・スケーラブルなレイヤー2（L2）ネットワークである。ユーザーはビットコインを監視されたアドレスに送付し、スマートコントラクトによって検証された後、L2上でトークン化され、即時かつ低コストで取引が可能となる。
このプラットフォームはSolanaの仮想マシンを活用し、高い処理性能を実現。ステーキングや分散型取引所（DEX）など、複雑なDeFi（分散型金融）機能にも対応する。バッチ処理、データ圧縮、ゼロ知識証明により高いセキュリティを確保し、L2の状態をビットコインのメインチェーンに記録する。
プレセールではすでに約2,600万ドル（約39億円）を調達しており、報酬・マーケティング・開発を含む明確なトークノミクス構造を採用している。技術ブログやFAQを通じて透明性を重視し、コミュニティとの関係強化も進めている。
Best Wallet（BEST）
Best Walletは、2025年11月28日にトークン販売を終了予定と発表しており、上場前の最終参加チャンスを迎えている。このアプリは、60以上のブロックチェーンと300を超える分散型取引所をサポートするマルチチェーン・ノンカストディアル（自己管理型）ウォレットだ。
ユーザーはこのアプリを通じて、ビットコインを含む複数の仮想通貨の購入・交換・管理を一元的に行える。ポートフォリオ管理、トークン分析、さらに今後導入予定のBest CardやBest Payなどの機能により、包括的な暗号資産エコシステムを構築している。
ネイティブトークンであるBESTは、ICO期間中にすでに約1,700万ドル（約25億円）を調達しており、強いコミュニティ支持と成長期待が確認できる。アプリ自体も月間25万人のユーザーを持ち、インストール数は前月比630％増と急成長している。
使いやすいデザインにより、ボラティリティの高い市場でも安定した取引を実現。安全な保管手段としてだけでなく、高成長が見込める新興トークン投資としても魅力的である。
