ビットコインが再び市場の主導権を握り、12万ドル(約1,920万円)を突破して過去最高値を更新した。主要なアルトコインも軒並み2桁台の上昇を記録しており、市場全体が活況を呈している。
わずか数日で10万ドル(約1,600万円)から12万ドルへと急騰したこの動きは、ビットコインの爆発的な成長ポテンシャルを改めて浮き彫りにしている。今回の上昇は価格チャートの強気な動きだけでなく、供給量の限られた分散型資産としての本質的な価値によって支えられている。世界的な法定通貨の供給拡大が進む中で、ビットコインはインフレヘッジの手段として存在感を増している。
仮想通貨取引所BTSEのジェフ・メイ最高執行責任者(COO)はCNBCの取材に対し、「今回の上昇は長期視点を持つ機関投資家による買いが背景にあるようだ」と述べ、今後1〜2か月以内にビットコイン価格が12万5,000ドル(約2,000万円)に到達する可能性を指摘した。
同氏はさらに、米国、欧州連合、メキシコなどとの間で進行中の通商摩擦が短期的な価格変動を招く可能性がある一方で、機関投資家はそれらのリスクを織り込んだ上で長期的な強気姿勢を崩していないとも述べている。
また、米下院では今週、「クリプト・ウィーク」と称される一連の暗号資産関連法案の採決が予定されている。これには、証券取引委員会(SEC)と商品先物取引委員会(CFTC)による規制権限の明確化、ステーブルコイン(価格が安定した暗号資産)に関する新ルールの策定、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の開発を阻止する条項などが含まれる見込みだ。
次に注目すべきアルトコイン
ビットコインがデジタル資産市場における「価値の保存手段」としての地位を確立する一方で、分散投資を望む投資家やビットコインを一単位で購入できない層にとって、将来性のあるアルトコインは魅力的な選択肢となっている。
現在、ビットコインが一服状態に入る中で、多くの仮想通貨系YouTuberが「アルトコインシーズン」の到来を予測し、注目銘柄を紹介している。以下は、今週特に注目されているアルトコインの一部である。
Snorter Token(SNORT)
Snorter Tokenは、Solana(ソラナ)ブロックチェーン上で開発が進む、話題のミームコインかつトレーディングボットプロジェクトの一つだ。

Solaxyの成功に続き、Snorter Tokenは単なるミームトークンとしてだけでなく、Solanaエコシステム向けの革新的な取引ボットとして投資家の注目を集めている。Solanaベースのプロジェクトへの関心が高まる中、Snorter Tokenは、投資家向け情報比較サイトCoinSniperで新興アルトコインの上位10位以内にランクインしている。
このトークンの特徴は、ミーム性と実用性の両立にある。トレーディングボット「Snorter Bot」は、既存の多くのボットよりも高機能であることを目指して設計されており、特にステーキング報酬が注目されている。イーサリアム(Ethereum)版では年利200%の報酬が用意されており、多くの投資家が高利回りを目当てに早期参加している。
Solanaベースでありながら、Ethereumでの購入も可能となっており、正式ローンチ前に利益を狙う戦略が展開されている。現在の価格は0.0983ドル(約15円)で、すでに約200万ドル(約3億2,000万円)を調達している。
他のミームコインと同様、タイミングが成否を分ける要素であり、Snorter TokenはSolana系プロジェクトの中でも有力候補と見られている。
TOKEN6900(T6900)
TOKEN6900は、2025年に注目されるべきアルトコインの一つとして急浮上している。ユーティリティ(実用性)もホワイトペーパーもロードマップも一切存在せず、純粋なミームトークンとしてのスタンスを全面に打ち出している点がユニークだ。
レトロなWindows 95風のジョークサイトを思わせるウェブデザインとは裏腹に、TOKEN6900はすでにプレセールで56万7,000ドル(約9,000万円)以上を調達している。ベンチャーキャピタルやプライベートセールも一切存在せず、誰でもETH、USDT、BNB、またはクレジットカードで参加可能な完全なパブリックセールとなっている。
TOKEN6900 HAS RAISED $500K. u in? pic.twitter.com/2ZmeGYdOsL
— Token6900 (@Token_6900) July 15, 2025
このプロジェクトの特徴は「率直さ」にある。過剰な技術的主張や未来の約束は一切なく、コミュニティの勢いとインターネットカルチャーに全振りしている点が、かえって投資家の関心を集めている。「SPX6900より1つ上」を謳うユーモア重視のブランディングも話題を呼んでいる。
さらに注目すべきは、100%年利のステーキング報酬が設定されている点だ。価格は2日ごと、あるいは資金調達ラウンド完売ごとに上昇する仕組みとなっており、FOMO(取り残されることへの恐怖)を刺激している。
次の価格上昇を目前に控え、TOKEN6900への関心はますます高まっている。従来型の仮想通貨プロジェクトとは一線を画す存在であり、ミームコイン市場の自由でカオスな側面を象徴する存在とも言える。
Bitcoin Hyper(HYPER)
Bitcoin Hyperは、現在の仮想通貨サイクルにおける有望なビットコイン代替トークンとして注目されている。Bitcoinの上に構築されたレイヤー2スケーリングソリューションであり、ネットワークの速度向上や手数料の削減、利便性の向上を目的としている。

現在のプレセールでは約300万ドル(約4億8,000万円)の資金を調達中で、オプティミスティック・ロールアップ、ZKロールアップ、サイドチェーンといった先進技術を活用。さらに、ウォレット、ブロックチェーンエクスプローラー、ブリッジ、ステーキング機能を統合したハイブリッドインフラを提供する。
暗号資産だけでなくクレジットカードでも参加可能で、ステーキング報酬は年利約290%と高水準。過去に成功したプロジェクトを支援してきた著名インフルエンサーからも支持を得ており、コミュニティ全体から注目を集めている。
トークンはネットワーク内での決済、ステーキング、ガバナンスに使用される。ビットコイン価格の上昇と連動する形で、Bitcoin Hyperもそのインフラ需要から恩恵を受ける可能性がある。
低時価総額での参入機会と、技術的な差別化、投資家の関心が重なり、次なるアルトコイン市場のブレイク候補と見なされている。
ビットコインが15万ドル(約2,400万円)に向かう中で、Bitcoin Hyperもその波に乗ることで、初期投資家に大きな利益をもたらす可能性がある。






