暗号資産市場では年末を迎え、主要銘柄の流動性が低下するなか、個人投資家の資金が中長期視点のプレセール案件へ再び流入している。
プレセールは固定価格で参加でき、資金調達の進捗を確認しながら、取引所上場前に先行ポジションを構築できる点が特徴だ。
こうした動きを象徴する存在がBitcoin Hyper(HYPER)となっている。同プロジェクトは、ビットコイン(BTC)向けに分散型金融(DeFi:ブロックチェーン上で提供される金融サービス)を可能にするレイヤー2を開発しており、プレセールの累計調達額は3,000万ドル(約45億円)に迫っている。
高速かつ低コストな取引環境を目指しながら、ビットコイン中心の設計思想を維持する点が評価され、BTC保有を前提とする投資家から関心を集めている。
BTC単体の保有では得にくい成長余地を補完できる点が、支持の背景にある。
ビットコイン向けDeFiを可能にするレイヤー2の仕組み
Bitcoin Hyperは、ビットコインの長期的価値を信頼しつつ、より積極的な活用を求める投資家を想定して設計されている。
利用者はBTCをレイヤー2へ移動させることで、ほぼ即時決済を実現し、ステーキングやレンディング、ICO投資などのDeFi機能を、他のアルトコインへ交換せずに利用できる。
ビットコイン保有者にとっての主な利点は三つある。第一に、日常的な利用に適した高速かつ低コストな送金環境が得られる点だ。
第二に、オンチェーンアプリを通じてBTCを運用に回す選択肢が広がる。第三に、BTC流動性を基盤とした分散型アプリ(dApps)開発環境が提供される点が挙げられる。
開発者側にとっても、ビットコイン需要を直接取り込むアプリやトークン、DeFi商品を構築できる点は大きい。この実用性について、暗号資産アナリストでユーチューバーのClaybroは、HYPERを有力銘柄の一つとして評価している。
プレセール資金流入が加速、個人から大口投資家まで参加
HYPERのプレセールは、分析家の言及に加え、幅広い個人投資家の参加によっても押し上げられている。
最近では10万ドル(約1,500万円)を超える投資が複数確認され、一部では50万ドル(約7,500万円)規模に近いポジションも見られた。
同時に、小口投資家による継続的な参加も続いており、こうした層の積み重ねが調達額を2,980万ドル(約44億7,000万円)近くまで押し上げている。
次の段階に向けても勢いは維持されている状況だ。
ビットコイン投資の代替案としての位置付け
Bitcoin Hyperは、今サイクルでも最大級のプレセール案件の一つとなっている。HYPERの価格は0.013495ドル(約2円)と低水準に設定されており、取引所上場やプロダクト展開が進めば、需要拡大による上昇余地が意識される。

また、早期参加者向けにプレセール段階からステーキングが提供されている点も特徴だ。
年利39%の利回りが提示され、すでに十三億枚超のHYPERがステーキングに預けられており、上場後の流通量を抑制する効果も見込まれている。
購入方法としては、公式プレセールサイトのほか、モバイル決済に対応したBest Walletアプリの「Upcoming Tokens」機能を通じた参加も可能だ。
これらを総合すると、Bitcoin Hyperは年末時点での強い資金流入、低価格帯、相対的に低い想定時価総額を背景に、2026年を見据えた有力な暗号資産プレセール候補として注目を集めている。






