ビットコイン 今後を巡り、量子コンピューターの影響が再び注目されている。MicroStrategyのマイケル・セイラー会長は16日、量子計算技術はビットコインを破壊するのではなく、むしろ「強化する」との見解を示した。
同氏の発言は、量子技術が将来の強気相場を妨げるとの懸念を打ち消すものとして受け止められており、2026年に向けたビットコイン 今後の価格予測を後押しする材料となっている。
セイラー氏、ネットワーク更新でビットコインは強化されると主張
セイラー氏はXへの投稿で、量子計算の実用化が進んだ場合、ビットコインネットワークは段階的なアップグレードを行うと説明した。
その過程で、アクティブなビットコインは新しい安全なアドレスへ移行し、紛失したコインは凍結されたまま残るという。
The Bitcoin Quantum Leap: Quantum computing won’t break Bitcoin—it will harden it. The network upgrades, active coins migrate, lost coins stay frozen. Security goes up. Supply comes down. Bitcoin grows stronger.
— Michael Saylor (@saylor) December 16, 2025
同氏は「セキュリティは向上し、供給は減少し、ビットコインはさらに強くなる」と結論付けた。
量子コンピューターが暗号技術を破り、ネットワーク崩壊を招くという一部の悲観論に対し、明確に反論した形だ。
一方、ポスト量子暗号プロトコルを研究するNaorisのデビッド・カルバリョCEOは、量子技術が実用化された場合、流通中BTCの約30%が理論上リスクにさらされる可能性があると指摘している。
ただし同氏も、実用化の時期は不透明であり、取引所が問題のあるコインの流通を許容する可能性は低いと強調した。
ビットコイン 今後:月足チャートは2022年の底打ち局面と類似
ビットコイン 今後を占う上で、月足チャートの形状も重要な手掛かりとなっている。
現在、価格は108,000〜110,000ドル(約1620万〜1650万円)の重要レジスタンス直下で推移しており、この水準が上値を抑えている。
このゾーンは、過去の強気相場でも一時的な停滞が起きた水準と重なっている。

構造的には、2022年の底打ち局面と高い類似性が見られる。当時は連続した陰線の後に基盤を形成し、そこから約2倍の上昇を見せた。
その後、一定期間の持ち合いを経て、次の拡大局面へと移行した。
現在の市場も、10月以降、長期サポートを大きく上回った水準を維持しつつ、ボラティリティを伴いながら高値切り上げの月足を形成している。
相対力指数(RSI)は50を上回って推移しており、長期トレンドが依然として強気であることを示唆している。
8万ドル台半ばを維持する限り、調整局面は上方向へ収束する可能性が高い。
月足で108,000ドルを明確に上抜けた場合、2026年に向けた強気相場が再加速し、14万〜15万ドル(約2100万〜2250万円)ゾーンが視野に入る。
Pepenode:ビットコイン 今後の強気転換を見据えた派生的テーマ
ビットコイン 今後が本格的な強気相場へ移行した場合、ミームコイン市場にも再び資金が流入する可能性がある。
その中で注目されているのがPepenode(PEPENODE)だ。
Pepenodeは、すでに230万ドル(約3億5000万円)以上を調達しており、第4四半期に暗号資産市場全体が大幅に調整する中でも資金流入を維持している。

同プロジェクトは、高価なハードウェアを必要とせず、ブラウザ上で仮想マイニングを行うゲーム形式を採用している。
ユーザーは仮想リグを構築・強化しながら、PEPENODEトークンを獲得する仕組みだ。
このモデルは、2023〜2024年にビットコインが底値から反発した局面で、約1000倍の上昇を記録したPEPEの成功戦略を参考にしているとされる。
現在、仮想マイニングリグの需要増加に伴い、プレセール価格も急速に引き上げられている。
ビットコイン 今後の方向性が明確になるにつれ、こうした派生的テーマが再び市場の関心を集める可能性がある。






