Bitcoinは、金曜日に割り込んだ価格水準を取り戻し、日曜日に90,000ドル(約1,350万円)へ回復した。直近数週間に見られた大きな変動にもかかわらず、BTC強気派の需要が依然として強いことを示している。
その背景は明確だ。米国の金融政策が緩和に向かっているほか、過去2週間で4つの大手米国金融機関(Vanguard、バンク・オブ・アメリカ、JPモルガン、チャールズ・シュワブ)がBitcoinへの関与を拡大した。また、BTCは10月の史上最高値(ATH)と比べて27%割安な水準にある。
これらの要因から、Bitcoinは今後数カ月にわたり上昇を続け、10月のATHを再び目指す可能性がある。さらにBTCが上昇すれば、アルトコイン市場にも波及し、同様に上昇の動きが強まることが想定される。では、どのアルトコインに最も上昇余地があるのか。
本稿では、ユースケース、モメンタム、市場ストーリーとの整合性、トークン設計を考慮し、投資候補として有望な3つの暗号資産を選定した。以下では、それぞれの銘柄が注目される理由を詳しく確認する。
Bitcoin Hyper(HYPER)
Bitcoinは世界で最も安全かつ分散化されたピア・ツー・ピア基盤だが、改善の余地が残る。特に処理速度が遅く、柔軟性が極めて低い。現状、ネットワークが処理できる取引は1秒あたり7件(TPS)にとどまり、Layer1ではスマートコントラクトを持たないため、DeFi(分散型金融)、memeコイン、RWA(現実資産)、ステーブルコイン(価格が安定した暗号資産)を扱えない。
ここにBitcoin Hyperの役割がある。Bitcoin HyperはSolana Virtual Machine(SVM)上で動作する、初のBitcoin Layer2ブロックチェーンを構築している。これにより、Solana相当の高速処理とスマートコントラクト機能がBitcoinに導入され、ネットワークの可能性が大きく広がる。
Solanaは今月、約4,300万人のアクティブユーザーを抱えているが、今後Bitcoinもそのユーザー層へアクセスできる見込みだ。現在、Bitcoin Hyperは開発資金をプレセールで調達しており、累計調達額は2,900万ドル(約43億円)を突破している。
プレセールの勢いは強く、HYPERの価格は0.013395ドル(約2円)、ステーキング報酬は年利40%と設定されている。市場環境が難しい状況にもかかわらず、投資家が強い確信を持っていることがわかる。Bitcoinの上昇が続けば、HYPERはさらに注目を集める可能性がある。
Ethena(ENA)
ステーブルコインは現在、暗号資産市場で最も注目されているユースケースの一つだ。これは伝統金融と分散型金融の橋渡し役となり、既存プレーヤーが価格変動の影響を受けずにデジタル経済へ参加できる。

Ethenaのステーブルコイン(USDe)は、USDTやUSDCと比べて、利回りを自動生成する点が大きな特徴である。USDeはデルタ・ニュートラル戦略に基づき超低リスクの利回りを提供する。
過去30日間のUSDeの利回りは年利4%だった。一方で、銀行口座の利回りは最大0.4%、1年物の米国債は3.6%となっており、さらに金利低下に伴って利回りは低下する傾向にある。
このように、USDeの利回りの高さと、トークン化された資金の利点(国境を超えた利用、高速決済、低コスト)を考えると、Ethenaが今買うべきアルトコイン候補の一つであることは明らかだ。
さらにEthenaはEthereum上に構築されている。Ethereumは先週のFusakaアップグレード後、トランザクション手数料が0.01ドル(約1.5円)まで引き下げられたと報告されており、ステーブルコインのようなユースケースにとって追い風となっている。
PEPENODE(PEPENODE)
PEPENODEは、FusakaアップグレードによるEthereumの低コスト環境を最大限に活用しようとしているプロジェクトだ。完全オンチェーンのゲームを通じて、ユーザーが報酬を獲得できる「Mine-to-Earn」型の仕組みを持つ。
ユーザーは空のバーチャル・サーバールームから始め、PEPENODEトークンを使用してMiner Nodeを購入・アップグレードする。複数の種類があり、組み合わせによって結果が異なるため、最適な構成を考える戦略性が求められる。

生成したパワーが大きいほど、受け取るPEPENODEトークンが増える。さらに特徴的なのは、ゲーム内ストアで消費されたトークンの70%がバーン(焼却)される点だ。これにより恒常的なデフレ圧力が生まれ、長期的な価値維持につながる可能性がある。
PEPENODEは現在プレセール中で、累計調達額は229万ドル(約3.4億円)となっている。トークン価格は0.0011825ドル(約0.18円)で、ステーキングの利回りは動的に565%と設定されている。すでに需要は強いが、特にBitcoinが上昇すれば注目度がさらに高まるだろう。






