暗号資産市場では「Uptober」という言葉がよく知られている。過去数年間、10月は特に強い月とされ、ビットコイン(BTC)は多くの場合プラスのリターンを記録してきた。今年もその傾向が現れており、先週末にはビットコインが12万5,000ドル(約1,890万円)を超える過去最高値を更新した。
なぜこうした傾向が生じるのか。夏の低迷期を終えると、第4四半期には資金が市場に戻る。さらに、多くの投資家が「10月は上昇する」と予想してポジションを取るため、その予測が自己実現的に働く側面もある。
この強気相場は、プレセール投資を特に魅力的にしている。取引所上場前にトークンを取得することで初期段階の価格にアクセスでき、市場全体が上昇局面にあるときには新規上場銘柄が急騰するケースも多い。つまり、アーリーステージの非対称的なリターンと、季節的な追い風を組み合わせることができる。
以下では、Uptoberに利益を狙う上で注目すべき4つの仮想通貨 プレセールを紹介する。
1. Bitcoin Hyper (HYPER)
Bitcoin Hyper(HYPER)は、暗号資産の長年の課題である「ビットコインのスケーラビリティ不足」に取り組んでいる。プロジェクトが採用するのは、Solanaのバーチャルマシン(SVM)とゼロ知識ロールアップを用いた新しいビットコインのレイヤー2ネットワークだ。この計画は市場の関心を集めており、HYPERのプレセールはすでに2,200万ドル(約33億円)を調達している。

HYPERのレイヤー2は、混雑するビットコインの「道路」の横に「高速道路」を建設するようなイメージで、最大毎秒65,000件の取引処理とほぼゼロの手数料を目指している。最終的な目標は、EthereumやSolanaのように、ビットコイン上で分散型金融(DeFi)やゲームアプリを展開できる環境を実現することにある。
また、HYPERのトークノミクスは初期投資家に有利な設計となっており、プレセール中からステーキング(年利53%)が可能で、供給量も固定されている。専門家の間では、この仕組みが上場後の上昇につながる可能性があると指摘されている。
もちろん、新たなレイヤー2を構築するには高い技術的ハードルがあり、開発者の採用が不可欠だ。しかし成功すれば、ビットコインのインフラにおける重要な構成要素になり得るため、今月注目すべきプレセールのひとつといえる。
2. Maxi Doge (MAXI)
Maxi Doge(MAXI)は、従来の「Doge」ミームを筋肉質で強気なトレーダー像に再解釈したユニークなプロジェクトだ。いわば「ミームコイン文化を支配するデジェン(投機的投資家)層のマスコット」とも言える。

しかし、見た目のジョーク要素の裏には実際の計画もある。多くのドッグ系コインが純粋なミームであるのに対し、MAXIはステーキング報酬(年利122%)や暗号資産を賞品とする週次トレーディングコンテストなど、実用性を持たせている。
すでに270万ドル(約4億円)を調達しており、段階的なプレセール方式を採用している。現在、トークン価格は0.000261ドル(約0.039円)だが、この価格は残り2日間のみ有効で、以降は引き上げられる予定だ。
ミームコインである以上、最終的には投機的な需要に依存する部分が大きい。しかし、先月承認された現物型Dogecoin ETFの影響でドッグ系コインへの関心が高まっており、MAXIはその流れを長期的な基盤へと変えようとしている。
3. Best Wallet Token (BEST)
大きな投資機会は、トレーダーが日常的に利用するツールに隠れていることも多い。Best Wallet Token(BEST)はその一例であり、すでに50万人以上の利用者を獲得しているセルフカストディ型ウォレットのネイティブトークンだ。

アプリはFireblocks(ファイアブロックス)のセキュリティ基盤を採用し、シードフレーズを不要にしている。さらに、60以上のブロックチェーン(Solanaを含む)に対応しており、本人確認(KYC)も不要のためスムーズに利用開始できる。
BESTトークンは年内に正式ローンチ予定のウォレットに統合され、保有者は審査済みプレセールへのVIPアクセス権を得られる。これにより、有望なプロジェクトをいち早く購入できる優位性が生まれる。また、BESTを保有するとウォレット内のステーキング利回りが増加し、スワップ手数料も軽減される。
プレセールではすでに1,630万ドル(約24億9,000万円)を調達しており、多くの投資家がその将来性を評価している。暗号資産市場全体を支えるインフラへの投資と考えられ、注目すべきプロジェクトだ。
4. PEPENODE (PEPENODE)
PEPENODE(PEPENODE)は、暗号資産のマイニングモデルを再構築しようとしている。従来のように物理的なマイニング機器を購入する代わりに、バーチャルなマイニングゲーム内で「Miner Node」を購入し、PepeやFartcoinなど複数の資産で報酬を得られる仕組みを採用している。

トークノミクスも特徴的で、ゲーム内アップグレードに使われるトークンの70%がバーン(焼却)される設計となっている。これにより供給に対する買い圧力が常に発生する。
現在のプレセールでは170万ドル(約2億6,000万円)を調達しており、価格は1トークンあたり0.0010874ドル(約0.16円)。ステーキング利回りは年率759%と高水準で、すでに10億枚以上がステーキングされている。
また、Coinsult(コインサルト)による監査も完了しており、ローンチに向けた重要なセキュリティ検証をクリアしている。これにより、PEPENODEは今月のUptoberに投資を検討すべきプレセールのひとつとなっている。






