
アルトコインシーズン(アルトシーズン)とは、ビットコイン以外の暗号資産が一斉に急騰する局面を指す。BTCから資金が流出し、ミームコインやDeFi(分散型金融)、さらには聞き慣れない分野へと投資が移動する時期だ。兆候としては、ビットコインのドミナンス(市場シェア)が低下し、アルトコイン/BTCペアが上昇することで見分けられる。
現在の状況は、2025年末までに再びその局面に突入する可能性を示している。ビットコイン価格はすでに天井をつけた可能性があり、ドミナンスはわずか2か月で66%から58%へと低下した。この水準の下落は、資金がアルトコインへと移り始めた兆しとされる。
さらにマクロ環境も後押ししている。今月予想される米連邦準備制度(FRB)の利下げは資金調達コストを下げ、投機的資産への資金流入を促す。加えて、新しいステーブルコイン(価格が安定した暗号資産)規制は、機関投資家が暗号資産市場へ参入しやすくする要因となる。これらは過去に市場が大きく拡大する直前の状況と似通っている。
では、新たなアルトシーズンが到来した場合、どこに注目すべきか。現在注目されている初期段階のプロジェクトは、PEPENODE、Maxi Doge、SUBBDの3つである。以下では、それぞれの特徴を見ていく。
1. PEPENODE(PEPENODE)
PEPENODEはすでに積極的に動き出しており、プレセールで57万ドル(約8,550万円)以上を調達している。現在のステージでは1トークンあたり0.0010407ドル(約0.16円)で販売されている。注目すべきは、ローンチを待たずに購入直後からユーティリティを利用できる点である。
PEPENODE is exploding…
With the JUCIEST APY! 🔥⛏https://t.co/FaKIaBoHfa pic.twitter.com/2Obio7FU3Y
— PEPENODE (@pepenode_io) September 4, 2025
最大の特徴は、階層化されたノードを基盤とする「マイン・トゥ・アーン(mine-to-earn)」方式だ。この仕組みでは、PEPENODE保有者がトークンを仮想マイニングノードにロックし、早期参加者ほど高い報酬を得られる。また、ノードのアップグレードにはトークンのバーン(焼却)が必要なため、供給量は時間とともに減少する仕組みだ。
さらに、PEPENODEのステーキング利回りは年率2,790%と推定され、すでに2億8,200万枚以上のトークンがステークされている。供給の多くがロックされることで、上場後の売り圧力が軽減され、価格上昇の要因になり得る。
この独自のマイン・トゥ・アーンモデル、高いステーキング利回り、供給減少の可能性を考えれば、PEPENODEが注目を集めている理由は明らかだ。次のアルトシーズンに向け、注目すべきプロジェクトのひとつである。
2. Maxi Doge(MAXI)
Maxi Dogeは現在進行中のプレセールで180万ドル(約2億7,000万円)を調達している。Dogecoinの系譜を引き継ぎつつ、新しいマスコットとして「ジムで鍛えたエナジードリンクを飲む犬」を採用したユニークなブランディングが特徴だ。
Smol pups chase sticks, I lift candlesticks pic.twitter.com/d2Lujp9Jkz
— MaxiDoge (@MaxiDoge_) September 3, 2025
しかし、単なるミームにとどまらない。プレセール中でもステーキングが可能で、年率172%の利回りが提供されている。また、保有者向けのオンライン取引コンテストやトーナメントも予定されている。将来的には、レバレッジ取引プラットフォームとの連携やMAXI先物の提供も計画されている。
総供給量は1,500億枚に固定され、すでに複数の監査を完了していることから、誇大な宣伝だけでなく一定の信頼性も備えている。さらに、CoinSniperやICOBenchといった評価サイトに掲載されたことで、その信頼性は一層高まった。
投機的要素が強いことは否めないが、確かな勢いを持つ点は注目に値する。Maxi Dogeは、次のアルトシーズンにおいて有力なプレセール案件のひとつといえる。
3. SUBBD(SUBBD)
最後に紹介するSUBBDは、ミームコインとは異なり、実需市場を狙ったプロジェクトである。すでに100万ドル(約1億5,000万円)以上を調達しており、ターゲットは8,500億ドル(約127兆5,000億円)規模のクリエイターエコノミーだ。AIを活用したプラットフォームを通じて、クリエイターがファンと直接つながり、Patreonのような既存サービスの手数料やアルゴリズム依存を回避することを目指す。
SUBBDの提案は明快だ。クリエイターにはボイスクローンやデジタルアシスタントといったAIツールを提供し、ファンはSUBBDトークンを用いて購読、投げ銭、VIPアクセスが可能となる。すでに2,000人以上のクリエイターが参加し、フォロワー総数は2億5,000万人に達している。初日から実ユーザー基盤が存在する点は大きな強みだ。
投資家にとっては、プレセールで年率20%の固定ステーキング利回りが提供されるほか、供給量の10%がコミュニティ向けのエアドロップに割り当てられている。つまり、早期参加者には複数の形で追加トークン獲得の機会がある。
SUBBDは、単なる流行を追うのではなく新しい潮流を創出しようとしている点が特徴である。これが実現すれば、次のアルトシーズンにおいて成功する可能性が高い。
