DeepSeekのようなAIツールは、一般投資家よりも早く優良な暗号資産（仮想通貨）の発見を目指すトレーダーにとって、非常に有用な存在である。これらのツールは、マーケットトレンドの分析、オンチェーンデータの検出、SNS上の投資家心理の監視などを、人間以上のスピードと客観性で実行できる。
2025年現在、トレーダーがAIを頼る理由はそこにある。TelegramやX（旧Twitter）といったノイズの多い情報源では見落とされがちなパターンも、AIは見逃さない。中でもDeepSeekは、超低時価総額で将来性の高いプロジェクトを見抜く力に定評がある。
以下は、DeepSeekが最近注目した4つの銘柄である。いずれも、適切なナラティブ（投資家の期待やストーリー）が形成されれば、年内に1,000倍のリターンをもたらす可能性を秘めている。
1. Bitcoin Hyper（HYPER）
DeepSeekが最も強気な姿勢を見せているのが、Bitcoin Hyper（HYPER）だ。これは、ZKロールアップ技術とSolanaのような高速性を活用して、ビットコインのスケーラビリティを向上させることを目的としたレイヤー2ブロックチェーンである。AIモデルによれば、HYPERはプレセール価格の約1セントから、2026年には12.47ドル（約1,960円）まで上昇する可能性があり、これは1,000倍の上昇を意味する。
Look out Meme world..$HYPER is taking over. ⚡️https://t.co/VNG0P4FWNQ pic.twitter.com/er9XciLyJp
— Bitcoin Hyper (@BTC_Hyper2) August 2, 2025
この予測の背景には、ビットコインのレイヤー2市場がまだ黎明期にあることがある。イーサリアムではすでに数十億ドル規模のTVL（預かり資産総額）が存在するが、ビットコインは依然として古いベースレイヤーに縛られている。Bitcoin Hyperは、ZK決済とSolana Virtual Machine（SVM）の統合によって、より高速かつ安価な取引を実現しようとしている。
プレセールも好調で、すでに620万ドル（約9億9,000万円）以上を調達済みだ。最終ラウンド終了後には取引所への上場も予定されており、流動性とアクセス性が高まることで、大きな値上がりが期待できる。
さらに、HYPERの流通供給量が少ない点も、DeepSeekが1,000倍の可能性を指摘する要因のひとつである。こうした背景から、同AIはBitcoin Hyperを「仮想通貨の1000倍銘柄」として注目している。もしこのプロジェクトが、ビットコイン関連アプリやミームコイン向けの主要なレイヤー2となれば、Stacksの立場を逆転する日も遠くないと予測されている。
2. Siacoin（SC）
2番目に挙げられているのは、話題性よりも実用性を重視した銘柄である。Siacoin（SC）は、分散型ストレージプロジェクト「Sia」のネイティブトークンであり、もし本格的な普及が進めば、3.40ドル（約530円）まで1,000倍に上昇する可能性があるとAIは分析している。
Siaは、AWSやGoogle Cloudの代替となる、安価かつ検閲耐性のあるストレージを提供している。実際、Siaでのストレージ利用料金は1TBあたりわずか4.81ドル（約770円）であり、AWSの23ドル（約3,700円）以上と比較しても明確な価格優位がある。
DeepSeekが強気な見通しを示す背景には、2025年後半に予定されているアップグレードの存在がある。UTreeXOによってノードサイズが縮小され、同期速度が向上し、新たに登場するドラッグ＆ドロップ形式のブラウザウォレットが初心者ユーザーの参入障壁を下げる見込みだ。これらの機能が導入されれば、SCトークンの需要が急増し、大きな利益をもたらす可能性がある。
3. Saros（SAROS）
Saros（SAROS）は、DeepSeekが選んだSolana関連銘柄である。次のDeFi（分散型金融）ブームがSolana上で展開されるとすれば、このプロジェクトが中心になる可能性が高い。SAROSは、Saros FinanceというDeFiスーパーアプリの基軸トークンであり、Solana版のUniswapおよびStripeを目指している。
現時点でSaros Financeは、分散型取引所（DEX）、自動利回り運用のボールト、新規トークンの発行支援プラットフォーム（IDO）、さらにはNFTマーケットプレイスまで統合されている。中でも注目されているのは、現在開発中のSaros Payという暗号資産決済ツールであり、これにより実社会での利用拡大が期待されている。
DeepSeekによれば、SAROSの現在価格0.38ドル（約59円）から、SolanaのDeFi市場のTVLが再び拡大し、小口投資家の関心が戻れば、1,000倍の可能性もあるという。また、バイナンス（Binance）での上場の可能性も取り沙汰されており、今後数か月間は注目度が高まりそうだ。
4. Snorter（SNORT）
最後に紹介するのは、やや異色の銘柄Snorter（SNORT）であるが、条件が整えば爆発的な成長を見せる可能性がある。Snorterは、Solana上に構築されたトレーディングボットとミームコインの融合プロジェクトであり、現在価格0.0999ドル（約16円）から100ドル（約15,700円）以上への上昇も期待されている。
Hold $SNORT. Enter trading leagues. Ain’t no other bot like it. pic.twitter.com/kcQl9cXvIg
— Snorter (@SnorterToken) August 1, 2025
DeepSeekが強気な理由は2つある。第一に、Solanaのミームコイン市場が非常に活況であること。TRUMP、FARTCOIN、PENGUといった銘柄が今年大きく上昇している。第二に、Telegramのトレードボットが高収益を生むツールとして注目されており、Banana Gunは多くのユーザーに利益をもたらし、Unibotは時価総額2億5,000万ドル（約397億円）に達している。
Snorterは、サブ秒スナイピング、ハニーポット対策、コピー取引、161%の年利（APY）を誇るステーキングなど、複数の機能を備えており、すでにプレセールで260万ドル（約4億1,300万円）を調達している。SNORTトークンは、DEX上場予定価格よりも割安な水準で入手可能だ。
保有者は、取引手数料の割引やプロジェクトの意思決定に参加できるガバナンス権限も得られる。もし個人投資家がSolanaのミームコイン市場に再び参入し、Snorterがその主要ツールとなれば、DeepSeekは年内に1,000倍のリターンを予測している。
