2026年を見据えて、実際に存在感を示す可能性のあるドッグ系ミームコインとして、いくつかの名前が繰り返し挙げられている。DOGS、Dogelon Mars(ELON Coin)、ローンチを控えるMAXI DOGE、そして一風変わった名称のDepartment of Government Efficiencyトークンである。
これらはそれぞれ全く異なる歩みをたどってきた。比較的新しいDOGSはTONブロックチェーン上で構築され、Telegramの巨大なユーザーベースを強く意識した設計となっている。ローンチ当初から公正性とコミュニティ主導を前面に打ち出し、それが支持者の獲得につながった。一方、ELON Coinは複数の相場サイクルを経験しながらも、一定の支持層を維持してきた。

DOGSは2024年に市場へ登場し、時価総額は約2,600万ドル(約39億円)規模まで緩やかに拡大してきた。あくまでミームトークンである点を隠してはいないが、2025年を通じたTONチェーンのアップグレードにより、処理速度の向上、トラフィック増加、手数料の低下が進み、多くの新興銘柄より有利な環境を得ている。
実際、最近のDOGSの取引量は20%以上増加しており、同時期に下落していた他のミーム系と対照的な動きを見せた。TONはREDOといった過去のブレイクアウト事例もあり、実績を積みつつある。一方で、DOGSが活用するチェーン自体の将来性を疑問視する声も残っている。
$TON is $3 and no organic runner.
I see why they call it a dead block chain.
— MrBayo9 🇳🇬 (@0xMrBayo9) September 8, 2025
ドッグ系ミームコインのサイクルにおけるELON Coinの位置付け
Dogelon Mars、いわゆるELON Coinは、この分野ではベテランに属する。2021年の強気相場期にEthereumやPolygon上でローンチされ、その後複数のチェーンへ展開してきた。
このマルチチェーン構成により、市場が不安定な局面でも20万人以上の保有者を維持している。2025年には約74%の上昇を記録し、すでに役割を終えたと見られていたトークンとしては注目に値する動きとなった。
Shiba Inuのような古参ミームにも同様の傾向が見られる。初期の急騰、停滞期を経て、再び関心が戻る局面が生じる。Dogecoinはその代表例で、10年以上を経た現在も2025年に上昇基調を示している。
DOGEの名を冠したマルチチェーン銘柄、MAXI DOGEという存在
ドッグ系ミームコイン全体を見ると、チャート上では明確な底打ちを示す動きが見られ、セクター全体の回復が意識され始めている。DOGEの名称を活用した銘柄が、本家以上の値動きを見せるケースも珍しくない。
次の有力トレードを巡る競争の中で、ドッグ系ミーム市場は一種の「軍拡競争」に入っており、その中でMaxi Doge(MAXI)が主導的な存在として浮上している。
MAXIはすでにプレセールで430万ドル(約6億5,000万円)を超える資金を集めており、スピードとインパクトを重視した設計が特徴とされる。短期的な大きな値動きを狙う層を強く意識した構造である。
プレセール終了後のDEXおよびCEXへの迅速な上場、さらに先物取引プラットフォームへの統合など、価格変動を前提とした戦略が段階的に組み込まれている。
新規参加者には年率72%の変動型APY(年換算利回り)を含むステーキング報酬が用意されており、これは他のドッグ系ミームではあまり見られない条件とされる。
プレセールは短期間で進行しており、終了後に価格が引き上げられる予定とされている。最新情報はTelegramやXで確認できる。
Department of Government Efficiencyと、DOGS・ELON Coinとの2026年競争
Department of Government Efficiencyトークンは、トランプ氏とイーロン・マスク氏が話題となっていた初期の時期に注目を集めた。しかし、実際の組織は2025年後半に解体されている。

それでもトークン自体は消滅せず、Ethereum上で取引が継続されている。ピークからは約99%下落しているものの、直近では月間ベースで一定の反発を見せる場面もあった。
流動性や市場規模ではDOGSやELON Coin、さらにはMAXIの将来性には及ばないが、少数ながら根強い支持層が存在している点は特徴といえる。
では、2026年に向けて最も有望なドッグ系ミームコインはどれになるのだろうか。






