イーサリアム 今後の市場評価は、機関投資家の資金配分変化を背景に大きく変わりつつある。伝統金融市場でデジタル資産へのアクセスが広がる中、機関投資家の関心はETHへと集中している。
資金フローを見ると、ビットコイン優位の構図に変化が生じている。2025年のビットコイン流入額は前年比35%減の269億8000万ドル(約4兆500億円)となった。
一方、主要アルトコインへの配分は大きく増加した。中でもイーサリアムは126億9000万ドル(約1兆9000億円)と、前年比137%増を記録している。

分散型金融(DeFi:仲介者を介さず金融取引を行う仕組み)は、従来ビットコインとの差別化要因だった。しかし、DeFiの利用自体は2025年を通じて停滞した。
DeFi全体のロック総額(TVL)は2024年に520億ドルから1150億ドルへ121%増加したが、2025年は約1170億ドルと1.73%増にとどまった。
今回のサイクルで異なる点は需要の源泉だ。個人主導のDeFi利用ではなく、機関投資家の参加が主導権を握っている。
ETF(上場投資信託)を通じた暗号資産への規制下投資が拡大し、米国の伝統金融市場で機関投資家向け需要が形成された。その中で、ETHが明確に選好されている。
イーサリアム 今後の価格予測:機関投資家がETHに強気な理由
この資金ローテーションは戦略的な動きとも考えられる。イーサリアムは2025年を通じ、約20カ月に及ぶ強気型ヘッド・アンド・ショルダー形成の底値圏に到達した。
ETH価格は2750ドル(約41万円)で局所的な底を確認し、高値を切り上げる新たな上昇トレンドを形成している。これにより右肩部分が完成した。

モメンタム指標もトレンドを裏付ける。相対力指数(RSI)は50の中立ラインに接近しつつあり、下値での強さを示している。
MACD(移動平均収束拡散法)もシグナルラインへ反転し、ゴールデンクロス形成の兆しが見られる。買い手主導への転換が意識される局面だ。
パターンが完全に完成すれば、ネックライン付近の5500ドル(約82万円)を試す展開が想定される。これは過去最高値を回復し、新たな価格探索局面へ入る75%上昇に相当する。
さらに、強気相場の成熟と機関投資家の本格参加、DeFiの実需拡大が進めば、上昇幅は225%に拡大し、1万ドル(約150万円)到達も視野に入る。
途中の節目としては、3500ドルおよび4000ドルの心理的水準が重要なレジスタンスとなる。
Bitcoin Hyper:Solana技術でビットコインの制約を克服
イーサリアムを選好する機関投資家にとって、新たな選択肢も浮上している。ビットコイン最大の課題であるスケーラビリティに、ついに解決策が提示され始めた。
Bitcoin Hyper(HYPER)は、ビットコインの高いセキュリティとSolanaの高速処理技術を組み合わせたレイヤー2ネットワークだ。これにより、ビットコイン単体では困難だった効率的な利用が可能となる。

Ondoなどのレイヤー2がイーサリアムのDeFi拡大を後押ししたように、Bitcoin HyperもビットコインをDeFi領域へ本格的に導く可能性がある。
同プロジェクトはすでにプレセールで3000万ドル超(約45億円)を調達している。ローンチ後にビットコイン取引量の一部を取り込めば、HYPER価格への影響は大きいとの見方が出ている。
取引速度の遅さ、高い手数料、限定的なプログラマビリティといった課題を解消するBitcoin Hyperは、市場が強気へ転じる局面で注目度を高めている。






