ミームコイン市場はいま静かな局面にあり、多くの投資家は次の盛り上がりに備えて有望なプロジェクトを仕込むべき時期ではないかと注目している。
この調整は、市場の過熱感を冷ます健全なリセットとみられている。アナリストのサムソン・モウ氏は、アルトコインやミームコインの急騰が投機資金をビットコインから奪ったと指摘した。
Markets overheated, and a correction was inevitable. ⚡
As @Excellion explained, altcoins and meme coins ran too hot, drawing speculative capital away from #Bitcoin.
Sometimes, a step back paves the way for the next leg up. 🚀 pic.twitter.com/rG502H8s3J
— JAN3 (@JAN3com) October 22, 2025
こうした調整は、次の強気局面に向けた市場の安定に寄与する。短期的な注目度が落ちても、ミームコイン市場全体の時価総額は580億ドル（約8兆7,000億円）に達しており、これは2024年12月の高揚感前と同水準である。
静かな時期であっても、この分野が長期的な可能性を持ち続けていることを示している。
暗号資産市場回復局面で10倍成長が期待される注目ミームコイン
以下の3つのミームコインは、強固なコミュニティと独自の価値、そして回復力により、2025年に向けた注目候補とされている。
SPX6900（SPX）
SPX6900は、市場が回復の兆しを見せる中で最も有望なミームコインのひとつとされている。
センチメント改善やアルトコインシーズン再来の可能性を背景に、前回の強気相場で信頼を得たトークンに投資家の関心が戻りつつある。
SPX6900は過去に強さと安定性を示した実績があり、投資家の信頼を維持してきた。最高時には時価総額15億9,000万ドル（約2,380億円）に達し、その後は約10億ドル（約1,500億円）前後で安定している。
この安定的な推移は、市場全体が大きく揺れた後でもプロジェクトへの信頼が続いていることを意味する。
アナリストのムラッド氏はX（旧Twitter）で「SPX6900は暗号資産史上最大のムーブメントになる」と述べ、単なる価格上昇ではなく、DogecoinやPEPEのように文化的な影響をもたらす可能性を示唆した。
SPX6900 will become the biggest Movement Crypto Has Ever Seen.
— Murad 💹🧲 (@MustStopMurad) October 23, 2025
市場の回復が続けば、SPXは1.20〜1.30ドル（約180〜195円）水準まで上昇する可能性があると予測されている。投資家の間では、次のミームコイン相場でのトップパフォーマー候補として注目されている。
Bitcoin Hyper（HYPER）
Bitcoin Hyperは、ビットコインのブロックチェーンにゲーム、NFT、DeFi、ミームコインなどを導入するレイヤー2スケーリングプロジェクトである。
ビットコインの高いセキュリティを維持しつつ、その上に高速で柔軟なレイヤーを構築することを目的としている。
ソラナ・バーチャル・マシン（SVM）とプルーフ・オブ・ステーク（PoS）を基盤とし、ビットコインの1秒あたり3〜7件に対し数千件の処理が可能だ。
最近の大型アップデートでは、RPCエンドポイントやノードソフトウェア、監視システムなどが追加され、開発者が容易に接続・移行できる環境が整備された。RustベースのSDKやAPI、CLIをサポートし、既存のビットコインの安全性を利用しながら効率的なアプリ開発を可能にしている。
アナリストのBorch Crypto氏も高く評価しており、「買うべきミームコインの一つ」と位置付けている。
HYPERのプレセールは5月以降すでに約2,500万ドル（約375億円）を調達し、価格は0.013185ドル（約2円）に到達した。ETH、SOL、USDC、USDT、BNB、さらには銀行カードを通じても購入でき、Best Walletアプリを利用すれば手続きが容易になる。
購入したトークンはローンチまでロックされるが、即時ステーキングが可能で年利46%のリターン（参加者増加に応じて変動）が得られる。DEX上場後は追加で7日間のロック期間が設定される。
Fartcoin（FARTCOIN）
Fartcoinは前回の強気相場で最も爆発的な値動きを見せたミームコインのひとつで、ピーク時には時価総額20億ドル（約3,000億円）を突破した。その後は調整により4億ドル（約600億円）付近まで下落している。
価格推移は非常にボラティリティが高く、1月には2ドル（約300円）に到達した後0.20ドル（約30円）まで下落し、その後1.66ドル（約250円）付近まで戻したが、再び0.39ドル（約58円）に押し戻された。過去には0.65ドル（約98円）付近で安定しており、この水準が回復の目安になる可能性がある。
アナリストのAltcoin Sherpa氏は、FARTCOINが157日間で780億ドル（約11兆7,000億円）、続く95日間で480億ドル（約7兆2,000億円）の取引高を記録したと分析している。同氏は現在もFARTCOINを保有しており、ビットコインが史上最高値を更新すれば再び反発すると見ている。
さらにThe Solana Postが共有したStalkchainのデータによれば、FARTCOINは過去24時間および3日間で「スマートマネー」（高い実績を持つ投資家）による購入が最も多いトークンとなっている。
こうした積極的な買い集めと市場センチメントの改善が重なれば、FARTCOINは再び上昇基調を取り戻す可能性が高い。
