今週の始め、ビットコインが123,000ドル（約1,980万円）の過去最高値を更新し、市場の注目はイーサリアムへと移った。ETHは過去24時間で9％以上上昇し、3,380ドル（約54万円）を突破している。イーサリアムがビットコインを上回るパフォーマンスを見せる中、仮想通貨市場全体が活況を呈し、新たなアルトコインシーズンの幕開けが期待されている。
アルトコイン市場が強気相場に入ると、多くのトレーダーは初期段階のプロジェクトや時価総額の小さい銘柄に目を向ける。中でも、有望な仮想通貨プレセールを見極めることは、高いリターンを狙う有効な手段である。
この記事では、今の市場環境で特に注目されている4つの仮想通貨プレセールを紹介する。
Bitcoin Hyper（HYPER）
Bitcoin Hyper（HYPER）は、ビットコインのレイヤー2チェーンの構築を目指す革新的な仮想通貨である。このプロジェクトは、スケーラビリティ（拡張性）と送金速度の課題を解決することを目的としており、現在のプレセールでは既に280万ドル（約4億5,000万円）以上を調達している。
ビットコインが史上最高値を更新する中、その取引処理を支援するソリューションへの需要も急増している。Bitcoin Hyperは、送金の遅さや高額な手数料といったビットコインの制約を克服し、高速かつ低コストのトランザクションを実現する。基盤にはソラナの高スループット仮想マシン（SVM）を採用し、分散型アプリケーション（dApps）、分散型金融（DeFi）、ステーキングといった機能をビットコイン上で可能にしている。
この仕組みにより、ユーザーはBTCをほぼリアルタイムで送受信・活用できる。また、セキュリティを維持するため、ビットコインのレイヤー1と連携するブリッジおよび決済システムも導入されている。
さらに、HYPERは最大306％の年利（APY）を提供するステーキング報酬制度を導入しており、早期参加者に有利な設計となっている。仮想通貨アナリストのオースティン・ヒルトン氏も同プロジェクトを支持しており、次の強気相場で注目される存在になると予測している。ビットコイン市場が主導する中で、Bitcoin HyperがBTCのユーティリティ拡大に貢献する可能性がある。
Snorter（SNORT）
ソラナ系ミームコインが注目を集め、その市場規模が130億ドル（約2兆1,000億円）を超える中、Snorter（SNORT）は有望なプレセール案件として浮上している。すでに180万ドル（約2億8,000万円）以上を調達しており、投資家の関心が高まりつつある。
100% of chain emissions offset.
You’ve never seen a bot like this before. pic.twitter.com/2GuIU6RR0I
— Snorter (@SnorterToken) July 16, 2025
Snorterは、ミームコインの話題性と実用性を兼ね備えたプロジェクトで、ソラナ向けのTelegramベースの取引ボットを開発中だ。このボットは自動スナイピング機能を搭載し、流動性の検出と同時にトークンを即購入できる設計となっている。
仮想通貨アナリストのジェイコブ・クリプト・バリー氏は、Snorterを「100倍銘柄」の可能性があると評価しており、上場後の急騰を予想している。
一定量のSNORTトークンを保有することで、取引手数料が1.5％から0.85％へと引き下げられる。この点で、TrojanやMaestroといった競合（いずれも約1％の手数料）に対して競争力を持つ。取引コストを抑えたいアクティブトレーダーにとって、魅力的な選択肢といえる。
今後はマルチチェーン展開も予定されており、イーサリアムおよびBNBチェーンでの開発が完了している。PolygonやBaseへの拡張も視野に入れている。
また、SNORTをステーキングすることで、最大205％の年利が得られる。すでに1,210万枚以上のトークンがステーキングされており、関心の高まりがうかがえる。
TOKEN6900（T6900）
TOKEN6900（T6900）は、数週間で53万ドル（約8,500万円）以上を調達した新進気鋭のプレセール銘柄である。「Brain Rot Financeの基準」を自称し、あえて実用性を否定するユニークな立ち位置を取りながら、インターネット文化と市場の不条理性を皮肉っている。
このトークンは、過去1年で8,300％以上の上昇を記録したSPX6900（SPX）から着想を得ている。現在SPXの時価総額は13.8億ドル（約2,200億円）に達し、今後の上昇余地は限られているとの見方もある。一方、TOKEN6900はまだ初期段階にあり、同様のミーム文化をはるかに低い評価額で提供している。
ブランドの意図的なナンセンスさにもかかわらず、TOKEN6900には著名な仮想通貨関係者も注目している。人気アナリストのClinix Crypto氏もこのプレセールに参加しており、リスクは高いが低い参入コストとバイラル性により、強気相場における伏兵となる可能性を指摘している。
また、TOKEN6900では最大106％の年利が得られるステーキング機能も用意されており、すでに4,400万枚以上がステーキングされている。今後はコミュニティ報酬やエアドロップ、トークンのバーン（焼却）なども計画されている。
SUBBD（SUBBD）
SUBBD（SUBBD）は、80万ドル（約1億2,800万円）以上を調達している新しいプレセールトークンである。クリエイター・エコノミーに特化したAI搭載のWeb3プラットフォームを提供し、コンテンツ制作や収益化の簡素化を目指している。ファンにとっても、特典やアクセスの向上が期待される。
SUBBDトークンを保有するクリエイターには、台本作成やブランド構築、ファン対応を自動化するAIツールが提供される。一方、ファンはプレミアムコンテンツへのアクセス、割引、経験値（XP）ブーストといった特典を受けられる。
このプラットフォームでは、AI生成のインフルエンサーや自動対応アシスタントの開発も進められており、ファンとのやり取りやコンテンツ配信を効率化する。
SUBBDトークンは、限定ライブ配信、ベータ版ツールへのアクセス、投票権など、エコシステム全体で活用される。また、仮想通貨および法定通貨の両方で支払いを受け付けることができ、従来の手数料を削減する。ステーキングによって一律20％の年利が得られるほか、追加のプラットフォーム特典も付与される。
AI関連の仮想通貨市場は現在280億ドル（約4兆4,800億円）規模に成長しており、SUBBDはAI技術とWeb3ツールを組み合わせることで、明確なニッチを開拓している。仮想通貨系YouTuberのClayBro氏も、同プロジェクトを「有望な初期段階トークン」として注目しており、今後の成長が期待されている。
