2025年9月8日(月)──8月を通じて機関投資家によるビットコイン(BTC)の需要は減速し、企業は配分に慎重な姿勢を見せている。 しかし同時に、ビットコイン上に構築された最速のレイヤー2であるBitcoin Hyper(HYPER)への需要は逆の動きを示している。プロジェクトはすでにプレセールで1,450万ドル(約21億4,000万円)近くを集めており、機関投資家が様子見を続ける一方で、個人投資家やアーリーステージ投資家は次の強気相場の起爆剤を見つけた可能性がある。 その期待の背景には、Bitcoin HyperがBTCに実需ベースの需要を創出する可能性があることがある。Bitcoin Hyperは分散型アプリケーション(dApps)を通じ、従来のビットコイン基盤では実現できなかった新たなユースケースを可能にする。 そのため投資家は、HYPERを「ビットコイン初期の指数関数的なリターンをもう一度狙える機会」と見ている。ただし今回は、実際のユースケースに基づいたエコシステムによって支えられている点が異なる。 現在のプレセールラウンド終了まで残り18時間を切っており、HYPERを0.012875ドル(約1.9円)で入手できる機会はまもなく終了する。この価格帯での購入は、次のステージに進むとより高い価格へ移行する。 ポートフォリオにHYPERを組み込むことを検討している投資家にとって、今が最後の「初期段階での参入機会」かもしれない。プレセールの需要を見れば、取引所上場後の需要が価格に与える影響はさらに大きいことは容易に想像できる。 機関投資の減速でビットコインは実用性を必要としている CryptoQuantのオンチェーンデータによれば、企業や機関投資家によるビットコインの購入は鈍化し、年初に比べて積極性を欠いている。 例えば、Strategy社は8月に1,200BTCを追加するにとどまり、他の企業も平均して343BTC程度しか購入していない。さらにETFの資金流入も7月下旬から減速している。 8月18日の週には、10億ドル(約1,470億円)以上がビットコインETFから流出し、今年最大級の資金引き揚げとなった。 https://coinmarketcap.com/etf/bitcoin/ 需要の冷え込みにより、ビットコイン価格は狭いレンジに停滞している。直近では11万1,000ドル(約1,630万円)前後で推移し、過去2週間で0.6%下落、30日間で4.7%下落している。 企業がインフレヘッジや長期的な価値保存手段としてBTCを保有する理由はよく知られている。 しかし、この点でビットコインは依然として金に劣る。金には産業的・文化的な利用価値がある一方、ビットコインは基本的にデジタル資産の保管にとどまる。つまり「デジタル通貨を身につけることはできない」のだ。 ビットコインが真に金に挑戦する存在になるには、価値保存以上の実用性が求められる。 その課題に応えるのがBitcoin Hyperである。同プロジェクトは、BTCを機関投資家や個人投資家の「象徴的な資産」から、実際に活用できる存在へと変えることを目指している。 ...