暗号資産市場は現在停滞気味で、大きなマクロ要因を待っているような状況にある。ビットコインは11万〜11万3,000ドル(約1,650万〜1,690万円)の間で推移し、主要なアルトコインも大きな動きを見せていない。市場全体の時価総額は依然として3.8兆ドル(約567兆円)付近にとどまっている。 しかし、このような低調な相場環境でも注目を集めるトークンは存在する。今回、大きな話題となったのはMYX Finance(MYX)で、新たに過去最高値を更新した。市場では、これは実力によるものか、あるいは価格操作なのかを巡る議論が広がっている。 一方で、新規のアルトコインプロジェクトも関心を集めている。その中でも特に注目されているのが、プレセール中の「マイン・トゥ・アーン(mine-to-earn)」型プラットフォーム、PEPENODE(PEPENODE)で、アナリストの一部は次なる「1000倍銘柄」と評価している。 MYX Financeが記録的高値を更新──正当性に疑問の声も MYX Financeはこの日、急騰して過去最高値となる4.48ドル(約670円)を記録した。24時間以内に164%上昇し、時価総額は8億8,000万ドル(約1兆3,100億円)を突破。現物取引高は急増し、無期限先物の建玉(オープンインタレスト)も前日比で2倍以上に膨らんだ。 しかし、この急騰には懐疑的な視線が向けられている。あるアナリストは詳細な分析を公表し、複数のリスク要因を指摘した。また数値の整合性にも疑問が残る。例えば、総預かり資産(TVL)が3,200万ドル(約47億円)に過ぎないプロトコルが、どのようにして60億〜90億ドル(約8,940億〜1兆3,400億円)ものデリバティブ取引高を生み出せるのか。こうした不自然な動きは投資家を不安にさせている。 https://twitter.com/0xD0M_/status/1964725748687901053 さらに、トークンのアンロックが価格上昇と同時期に発生したり、大口投資家による取引所間での連動した動き、そして大量のショートポジションの強制清算などが重なった。これらは有機的な成長というよりも、意図的な価格操作を疑わせる要因となっている。 PEPENODEが「次に買うべきアルトコイン」とされる理由 MYX Financeへの疑念が強まる中、より実態に基づくアルトコインを求める投資家の視線がPEPENODEに集まっている。同プロジェクトは「世界初のマイン・トゥ・アーン型ミームコイン」を掲げ、プレセール段階から大きな注目を集めている。 従来のように資金を募って上場を待つのではなく、PEPENODEはブラウザ上のマイニングシミュレーターを通じて即座に参加できる。ユーザーはリグを構築・アップグレードし、リアルタイムでトークンを獲得できる仕組みだ。これは、プレセールと同時にP2E(Play to Earn)ゲームとしても機能する点で独自性がある。 この仕組みは希少であり、すでに85万ドル(約1億2,600万円)以上を調達した。現在の販売価格は0.0010491ドル(約0.16円)だが、次のプレセール段階に移行する際に値上がりする予定だ。 投資家の期待を集めているのはトークノミクスだ。ノードの購入やアップグレードに使用されるトークンの70%がバーン(焼却)される仕組みになっており、利用が進むほど供給量が減少する。このようなデフレ構造は価格に好影響を与える可能性が高い。 暗号資産専門メディアCryptonewsのアナリストは、PEPENODEに「1000倍の可能性」があると指摘し、「メガ1000倍ミームノードコイン」と評した。MYXのように不透明な要素を抱えるプロジェクトとは対照的に、PEPENODEは透明性と実用性を前面に打ち出しており、投資家にとって安心感のある選択肢となっている。 ...