パイネットワーク 価格は16日、10月以来の安値水準まで下落し、弱気トレンドが続いている。11月の高値からはすでに二桁の下落となっており、需要減少が続けばさらなる調整が起きる可能性がある。
直近数週間でクジラによる買いが鈍化していることも、パイネットワーク 価格にとって逆風となっている。
パイネットワーク 価格は11月28日に0.2775ドル(約43円)で天井を付けて以降、明確な下落基調に入った。過去には約3ドル近辺まで上昇した経緯があるが、現在は大幅な調整局面にある。
オンチェーン分析ツールのPiScanによると、数か月にわたり積極的に買い集めてきた主要クジラが、足元で購入を停止していることが確認されている。
このクジラは5日前に1万9976枚という小規模な購入を行ったのみで、それ以前は継続的に買い増しを続けていた。現在の保有量は3億9100万枚に達し、現行価格では7600万ドル(約117億円)を超える規模となる。
一方、取引需要の低下も鮮明だ。CoinMarketCapのデータによれば、パイネットワーク 価格に連動する日次取引高は約2100万ドル(約32億円)にとどまっている。
完全希薄化後評価額(FDV:全トークン発行後の理論時価総額)が190億ドル(約2兆9000億円)を超える一方、流通時価総額は16億ドル(約2400億円)にすぎず、流動性の弱さが際立つ。
需要が落ち込む中で、供給増加も進んでいる。今月は1億1100万枚のトークンアンロックが予定されており、今後12か月では累計12億2000万枚が市場に放出される見通しだ。
パイネットワーク 価格のテクニカル分析はさらなる下落を示唆
8時間足チャートでは、パイネットワーク 価格が先月の高値0.2820ドル(約43円)から0.1960ドル(約30円)まで急落している。
重要なサポートラインであった0.2030ドルを明確に下抜けており、これは0.2820ドル付近で形成されたダブルトップ(二点天井)のネックラインに相当する。ダブルトップは代表的な弱気反転パターンとして知られている。

また、価格は50期間指数平滑移動平均線(EMA)を下回って推移している。相対力指数(RSI)は23まで低下し、売られ過ぎ水準に入った。
MACD(移動平均収束拡散手法)もゼロラインを下回ったままで、モメンタムの回復は確認されていない。
これらを踏まえると、パイネットワーク 価格の見通しは弱気が優勢だ。次の注目サポートは10月安値の0.1530ドル(約24円)で、現水準から約20%の下落余地がある。
この水準を割り込めば、0.100ドル(約15円)付近までの下落も視野に入る。一方で、0.2200ドル(約34円)のレジスタンスを上抜ければ、弱気シナリオは否定される。
Bitcoin Hyper:次世代ビットコイン処理性能向上プロジェクト
パイネットワーク 価格がクジラ動向と供給増加により不安定な値動きを続ける中で、市場では別の技術テーマに関心が移りつつある。その一つが、ビットコインの処理能力向上を目的としたBitcoin Hyper(HYPER)だ。
Bitcoin Hyperは、ソラナ(Solana)で実証された高速処理技術を応用し、ビットコインに高速性と低コスト性を付加するレイヤー2プロジェクトとして設計されている。単なる送金にとどまらず、DeFiやNFTといった分散型アプリケーションの活用も想定されている。

中核技術となるHyper Bridgeでは、BTCを安全なウォレットに預け入れることで、同量のトークンをレイヤー2上で発行する仕組みを採用する。これにより、実際のビットコインを裏付けとしたまま、高速かつ低手数料の取引環境を利用できる。
レイヤー2へ移行した資産は、分散型金融、少額決済、さらにはミームコイン関連の用途にも活用可能とされる。ビットコインの価値基盤を維持しながら柔軟な運用を実現する点が特徴だ。
現在、Bitcoin Hyperのプレセールは市場で存在感を高めており、早期参加者には最大39%のステーキング報酬が提示されている。パイネットワーク 価格の先行きを見極めつつ、次の成長テーマを探る投資家にとって、有力な比較対象の一つとなりそうだ。






